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「ハル・シティ確実」だったレスコット、ぎりぎりで方向転換!? 結局入団を決めたのはWBA!

昨季のプレミアリーグ出場は、たったの10試合。マンチェスター・シティと新たな契約を結ばず、フリートランスファーとなり、プレミアリーグのクラブと交渉しているといわれていた元イングランド代表CB、ジョレオン・レスコットの移籍が決まりました。ただし、その移籍先は、3日前に報じられていたチームではありませんでした。

移籍市場は、何が起こるかわかりません。メディカルチェックや選手のサラリー、契約の詳細条件設定など、さまざまな理由でご破算になったり、移籍合意とされていたところと別なクラブに決まったりすることがあります。レスコットの話も、そんなどんでん返し劇のひとつでした。4日前、イギリスメディア「スカイ」が報じていたのは、「ハルシティと移籍合意。3日以内に発表がある」というもの。しかし昨日、公式サイトでレスコットの獲得を発表したのは、この1年の不振から脱却し、今季プレミアリーグでのジャンプアップを目論むウエスト・ブロムウィッチ・アルビオンだったのです。

「ジョレオンが来てくれたことはとてもうれしい。彼はイングランド代表とプレミアリーグで何年も第一線でプレイしてきた選手。われわれは、彼と契約できるチャンスがあると知って、懸命に交渉を進めてきた

WBAが発表したこのコメントからも、短期集中・追い込み型の移籍交渉だったことがうかがえます。イギリスメディア発信の移籍報道の真偽を判断するのは、やはり難しいですね。日本の新聞は、いわゆるゴシップネタは一切掲載しませんが、国民性の違いなのか、イギリスではガーディアンなどの高級紙やBBCでも「ゴシップだけどね」といいながら、ガセネタの匂い漂う怪しい移籍ニュースを載せていたりします。加えて、昨季、リヴァプール移籍確実といわれていたサラーをチェルシーが獲ったように、クラブと選手の交渉自体が、最後の最後でひっくり返ったりします。

「移籍決定が出るまで何も信じない」という姿勢が間違いないのは確かですが、「移籍にまつわるさまざまな噂やニュースを、ウソだホントだと明るく騒ぎながら推理する」ほうが何かとおもしろかったりするので、ガセネタに目くじら立てず、情報の真偽を自分なりに吟味するというのがいいと思います。本ブログでは、可能な限り裏をとって、複数のメディアが取り上げている記事を「信頼性が高い」と判断して書くようにしていますが、それでもときどき、うまい嘘に足元をすくわれてしまったりします。レスコットの記事は、扱うのは今回初めてで「ガセネタブログ」にならずにすみましたが…。

話をレスコットに戻しましょう。マンチェスター・シティではナスタシッチ、デミチェリスにポジションを奪われ、連続出場が少なかったこともあってか不安定なプレイも多く、決して幸せだったとはいえなかったレスコットですが、WBAでは元イングランド代表の実力を存分に発揮してくれるでしょう。エヴァートン、マンチェスター・シティで過ごした8年間のプレミアリーグ生活で、通算20ゴールを挙げており、セットプレーでのゴールも期待できる選手です。今季のプレミアリーグで、上位クラブの怒涛の攻撃を、体を張ってはね返す彼の奮闘が観られるのが、今から楽しみです。

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“「ハル・シティ確実」だったレスコット、ぎりぎりで方向転換!? 結局入団を決めたのはWBA!” への2件のフィードバック

  1. おさかな仮面 より:

    シティを去る寂しい気持ちもあるものの、やはり選手たるもの試合に出てなんぼですからね。
    活躍に期待しています。ほどほどに。

  2. makoto より:

    おさかな仮面さん>
    そうですね。シーズン10試合では、ストレスと危機感が積もると思われます。

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