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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ルカク、モラタ、ディーニー。メディアが注目する3人のストライカーは、来季はいずこへ!? 

ユーロ2016グループステージ最終節、スペインがクロアチアに敗れた一戦はサプライズでした。プレミアリーグ屈指の守護神、デ・ヘアはオールドトラフォードでの輝きが嘘のようにミスを連発。セルヒオ・ラモスはPKを外し、ピケはペリシッチを止められずに決勝ゴールを許してしまいました。番狂わせのとばっちりを受けたのはイタリアで、悠々と2戦で1位通過を決めたにも関わらず、ラウンド16ではいきなり3連覇をめざす絶対王者と前回のファイナルの再戦です。いや、大変なことになりました。スペインVSイタリアの勝ったほうが、ベスト8でおそらくドイツと戦うというつぶし合いが実現。逆のサイドにはこれといった強豪が見当たらず、レスターMFアンディ・キングが「レスターのプレミアリーグ優勝のオッズは5001倍で、ウェールズはたったの80倍だから、僕らがユーロで優勝してもおかしくない」と語った「FCベイル」は、勢いで決勝にいってしまうかもしれません。

さて、そんな衝撃のクロアチア戦で先制ゴールを挙げ、ガレス・ベイルと並んで得点王争いのトップに立ったアルバロ・モラタは、この大変な状況のなかでユヴェントス退団が発表されました。この話は、買い戻しオプションを行使したレアル・マドリードがアナウンスしたもので、前線のポジションは間に合っている欧州王者は、ユーロでの活躍で箔が付いたストライカーをプレミアリーグに転売することになるでしょう。23歳のストライカーは、フェルナンド・トーレスやジエゴ・コスタのようにプレミアリーグで得点力を発揮するのか、ソルダードのような失意の季節を過ごすのか。ユーヴェではレギュラーとはいえず、セリエA34試合7ゴールに終わった選手に、報じられている6000万ユーロ(約71億円)はいかにも高額ですが、アーセナルとチェルシーのロンドンダービーが勃発するのではないかといわれています。

同じようなお値段でストライカーを獲るなら、こちらのほうが手堅いのではないでしょうか。昨季プレミアリーグで18ゴール、直近3シーズンで44ゴールと実績充分のエヴァートンFWロメウ・ルカク。イブラヒモヴィッチやムヒタリアンの移籍について、ハイテンションではったり気味のコメントを流し続けていたライオラさんが、「ユヴェントス移籍はない」と断言しました。

「ロメウにはイタリアで活躍できるクオリティがあるのは間違いない。しかし、今のイタリアでは、どのクラブも彼を獲得できないだろう。セリエAには高すぎる。中国の投資グループがこない限りはね。獲得できるのは、世界有数のトップクラブだけだ。イングランド、バルセロナ、レアル・マドリード、パリ・サンジェルマン、バイエルン・ミュンヘンだよ」(ミーノ・ライオラ)

レアル・マドリードはモラタ放出を画策し、バイエルン・ミュンヘンのアンチェロッティ監督は補強終了を宣言。ルカクがチャンピオンズリーグ出場を望んでいることまで考慮すれば、ユーロで2ゴールを挙げたベルギー代表の行き先は、パリ、バルセロナ、プレミアリーグではアーセナルかマン・シティあたりに絞られそうです。残留希望のクーマン監督をどこ吹く風と景気よくしゃべり続けているライオラさんは、ユーロが終わるまでは本人のためにも静かにされたほうがとたしなめたくなるものの、キャリアチェンジのタイミングを迎えたアタッカーを数多く抱える代理人としては、この夏は絶好のビジネスチャンス。しばらくは、メディアもファンも彼の発言に振り回されることになるのでしょう。シンプルなボールさばきとフィジカルの強さはプレミアリーグ向きですが、イブラヒモヴィッチを失うクラブが本気で獲得に向かえば、ルカクは大陸に旅立つことになるかもしれません。

さて、最後のひとりは、本気度の高いオファーが話題となっているストライカーです。発信源は「デイリー・テレグラフ」。岡崎慎司やカンテ獲得で脚光を浴びたレスターの補強責任者、スティーブ・ウォルシュ氏は、トロイ・ディーニーには3000万ポンド(約46億円)の価値があると踏んでいるようです。昨季プレミアリーグでは37試合13ゴール、ワトフォードでの6年間で91ゴールを決めてきた大黒柱は非売品といわれており、レスターは2度断られたと伝えられていました。2500万でもダメならと、今回はイングランド人選手としては史上3番めの高額オファー。リヴァプールからマン・シティのラヒム・スターリングが4900万ポンド、ニューカッスルからレッズに移籍したアンディ・キャロルは3500万ポンド。リオ・ファーディナンドやルーク・ショーと並ぶ額を、代表経験がない選手に払ってもいいとするウォルシュ氏の熱意は、ロンドン郊外のクラブをなびかせることができるでしょうか。前に張ってもよし、後ろからストライカーを操らせてもよしの万能型アタッカーを獲得できれば、レスターの攻撃におけるアイデアは格段に増えるはずです。

ユーロ2016が決勝トーナメントに入り、京極国が大会を去り始めれば、メディアのトランスファーニュースのコーナーは徐々に盛り上がってくるでしょう。3人のストライカーには、どんな結末が待っているのでしょうか。アーセナルに必要なのは、モラタみたいなタイプよりも量産できるルカクだと思うのですが…。(トロイ・ディーニー 写真著作者/Franziska)

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“ルカク、モラタ、ディーニー。メディアが注目する3人のストライカーは、来季はいずこへ!? ” への3件のフィードバック

  1. 新参 より:

    別記事でコメントしたんですが、ここでもコメントさせてください。ベンゲル監督が以前、点取屋が欧州においては少なく、南米産がほとんどになったという発言をしていたので、ストライカーに資金を投下するのであれば、イグアインやカバーニといった南米産と思っていました。しかし、もし欧州産のストライカーを獲得するのであれば、自分もモラタよりルカクをおします。エジルやコシェルニにクラブの野心を感じとってもらうには実績と欧州トップクラスで通用する武器を持ち合わせていることが求められると思います。
    実績は十分(シーズン通しての波が気になりますが…)、欧州トップクラスで通用する圧倒的なフィジカルが彼にはあります。
    思い切った資金投下をフロントおよびベンゲル監督には期待します。

  2. queen より:

    モラタは良い選手ですが、70億はちょっと・・・
    それなら、上乗せしてベンゼマにオファーして欲しいです(来てくれないでしょうけど)。あるいは、やっとセンターができる、と喜んだ矢先にルカクが来て失望したカバーニがこっちを向いてくれないか。
    中盤がどんなに良くても前と後ろの屋台骨が脆いと勝てないと思うのですが、獲得の現実味のあるワールドクラスのストライカーはほんと少ないですね。

  3. makoto より:

    新参さん>
    南米は高額なストライカーが多いので回避、ということなのでしょうか。ストライカーとCBをしっかり強化できれば、相当期待できそうですよね。。

    queenさん>
    すべて、金さえだせば…ですね。カバーニはいいと思います。

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