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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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エヴァートン、逆襲!「ストーンズ基金」で獲得するのはアシュリー・ウィリアムズと…!

プレミアリーグの移籍関連ニュースがとにかく気になるこの季節は、「スカイスポーツ」が24時間リアルタイムで移籍トピックスを配信している「Transfer Centre LIVE!」を出しっぱなしにしています。お恥ずかしい話ですが、もはや完全なる中毒症状で、パソコンの画面に「Man City sign Stones for £47.5m」などという見出しがふわっと立ち上がった瞬間の快感は、国士無双テンパイに匹敵するえもいわれぬエクスタシー。ジョン・ストーンズが決まったということは、当然エヴァートンからもCB獲得のニュースが飛んでくるのだろうなと、脊髄反射的に身構えてしまうのであります。

…と、現地メディアをチェックしていたら、やはりきました、アシュリー・ウィリアムズ。ステケレンブルク、グイェに続くロナルド・クーマン監督就任後3人めの新戦力です。9日には移籍金1200万ポンド(約15億9000万円)でクラブ間合意と報じられており、スウォンジーとウェールズ代表のキャプテンは、午前中にチームメートと別れを惜しんで午後にはメディカルチェックを受けると伝えられていました。31歳のベテランCBは、2007-08シーズンにリーグ1(3部相当)にいたスウォンジーに入団。翌年チャンピオンシップ(2部)に上がったチームの最終ラインを仕切り続け、8年通算で公式戦346試合18ゴール、プレミアリーグ昇格後の5シーズンはリーグ戦181試合4ゴールという数字を残しています。これだけの長きにわたって守備を支え続けた大黒柱の移籍は、スワンズのサポーターにとってはショックでしょう。エヴァートンがプレミアリーグ開幕直前というタイミングでジョン・ストーンズを手離したのは、CB獲得の算段がついたからに他なりません。

「スウォンジーで素晴らしい8年を過ごしてきたけど、新しい挑戦が必要だと感じた。エヴァートンに入れてよかった。世界的なレジェンドで、信じられないほどのマネージャーがいる偉大なクラブだ。このクラブは正しい道を歩んでいる」(アシュリー・ウイリアムズ)
「われわれはプレミアリーグを知る強いCBを加えたかった。アシュリーは求めていたものにとてもフィットする」(ロナルド・クーマン)

ストーンズ売却で4750万ポンドが金庫に入ったエヴァートンは、代わりのCBに1200しか使っておりません。差引き3500万ポンド。後ろが何とかなったところで、次にフォーカスしたいのは中盤より前です。おお、今度はアタッカーですか。「Transfer Centre LIVE!」が3000万ポンド(約40億2000万円)でクリスタル・パレスと合意と配信したのは、勢いに乗ったら手がつけられない怒涛のドリブラー、ヤニック・ボラシェです。…3000万⁉結構いいお値段ですね。2012-13シーズンにチャンピオンシップのブリストルからクリスタル・パレスに加わったボラシェは、初年度からレギュラーの座をつかんでクラブのプレミアリーグ昇格に貢献。以来プレミアリーグ3シーズンで89試合出場と、攻撃の中心として活躍してきました。

あれだけの突破力があるのに、トップリーグでのゴール数が0、4、5と少ないのは謎です。2014-15シーズンはトータル4ゴールながら、32節のサンダーランド戦では決め方を思い出したかのように11分でハットトリック達成。昨季も5ゴールに留まったのですが、ニューカッスル戦で2ゴールを決めています。アーロン・レノン、ロス・バークリー、ケヴィン・ミララス、ジェラール・デウロフェウといった優秀なパサーが揃うチームなら、「年に1度のボラシェまつり」で終わることなく、得点力に磨きをかけられるでしょう。ロメウ・ルカクの去就が不透明なのが気になりますが、ボラシェが獲得できれば、エヴァートンの前線の破壊力は格段に上がるのではないかと思います。

「ザ・サン」は、エヴァートンがルカクをチェルシーに出した際には、ウィルフリード・ボニーを後釜に据える意向と報じていました。サウサンプトンでは、毎年主力を抜かれながらも順位を上げてきたクーマン監督は、エヴァートンでも同じ期待に応えることができるでしょうか。ポテンシャルが高い選手が揃っているだけに、指揮官の戦略がはまれば昨季のウェストハムのような大暴れもあるかもしれません。トップクラブの名将たちは、古豪の逆襲に要注意です(アシュリー・ウィリアムズ 写真著作者/Biser Todorov)

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