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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ルーカス・ペレス&ムスタフィ入団発表、ロシツキ古巣復帰…アーセナルの「行く人&来る人」4連発!

Lucas was Arsenal’s fourth signing of the 2016 summer transfer window when he joined from Spanish side Deportivo La Coruna.(ルーカスがスペインのデポルティーボ・ラ・コルーニャから加わり、アーセナルの2016年夏の移籍ウインドウにおける4人目の契約となった)」。アーセナルの公式サイトが、ついにルーカス・ぺレスの入団を発表しました。グーナーのみなさんは、半分ほっとしたのではないでしょうか。あとは、最終ラインの救世主シュコドラン・ムスタフィの公式発表があれば…おや?サイトが先ほどと変わってます。「Shkodran Mustafi signs for Arsenal」。おお、ムスタフィも発表されましたね。アーセナルの新戦力獲得は、これにて落着。グーナーのみなさんは、今夜はうまいビールが呑めそうです。ムスタフィのインタビュー動画はまだUPされておりませんが、公式サイトはルーカスの喜びの声を伝えています。

「とてもうれしい。これは自分にとって大きなステップだ。歴史とクオリティがあるアーセナルのようなクラブに加わり、プレミアリーグやチャンピオンズリーグのような大会でプレイできるんだからね。誇らしいし、ここにいられて幸せだ」(ルーカス・ペレス)

ラージョ・バジェカーノ、カルパティ・リヴィウ、ディナモ・キエフ、PAOKサロニカ、そしてデポルティーボ・ラ・コルーニャ。スペイン人ながら、ウクライナやギリシャをぐるりとまわって母国に帰り、2015-16シーズンのリーガ・エスパニョーラで36試合17ゴールとようやくブレイクした27歳のストライカーに対して、HSV、エヴァートン、サンプドリア、バレンシアのムスタフィは、同じ国際派でもどことなくスマートです。ムスタフィは、若かりし頃にエヴァートンに所属しており、出場こそなかったもののプレミアリーグの空気を知っているのもプラスでしょう。昨季、バルセロナからゴールを奪っているルーカスと、バルセロナ相手に1勝1分と勝ち越したチームから来たムスタフィは、チャンピオンズリーグでスペインの強豪と当たっても臆せず戦ってくれるのではないでしょうか。ラウンド16で、バルセロナとやっておきましょうか?あ、もうひとつふたつ上でやりたい?失礼しました。

リヴァプールが、噂が流れてからたった4日でワイナルドゥム獲得発表という速攻を見せたのに対し、アーセナルはメディカルチェックから4日後に、ようやく2人の入団を発表しています。ショートカウンターのレッズに対して、手数をかけて相手を崩すアーセナルと、ピッチの外でもそれぞれのキャラが感じられますが、裏を取るのがうまいルーカスの加入で、ガナーズもカウンターの爆発力がより高まるでしょう。インターナショナルマッチウィーク明けのプレミアリーグ4節、エミレーツのサウサンプトン戦でムスタフィはデビューするのではないかと思われますが、最前線はオリヴィエ・ジルーの今季プレミアリーグ初先発のほうが先になりそうで、ルーカス・ぺレスはあっても後半からでしょう。それぞれ、早くプレイを観たいですね。ヴェンゲル監督は「われわれは偉大な選手を獲得し、将来に対してしっかり備えている」と自画自賛しています。サポーターのみなさんにしてみれば、「プレミアリーグ開幕前に…」「前線にも大物を…」などなど、ご意見はあろうかとは思いますが、悪くない夏だったのではないでしょうか。

さて、来る人を2人紹介しましたが、ここからは去る人2人のお話です。「ムスタフィに弾き出された」のではなく、「ムスタフィを獲ったから安心して修業に出せた」というニュアンスのほうが適切でしょう。昨日、アーセナル公式サイトがカラム・チャンバースのミドルスブラへのレンタル移籍を発表しています。2014-15シーズンにアーセナルにやってきたCBは、最初の半年こそスタメン13試合とレギュラーに近い形で起用されていたものの、不安定なプレイが目立って出番がなくなり、後半戦の出場は6試合。昨季のプレミアリーグでは出場12試合、先発2試合に終わっており、ホールディングとムスタフィが加入した今は、CBの6番手という立ち位置です。まだ21歳と若く、経験が必要なチャンバースにとっては、昇格組で最も補強にお金を使っている本気のミドルスブラはいい場なのではないでしょうか。くれぐれも修業先で5~6番手に落ちないよう、がんばっていただければと思います。

そしてもうひとり、こちらは「去った人」という言葉がぴったりですが、あのトマシュ・ロシツキが古巣であるスパルタ・プラハと2年契約を結んだそうです。ドルトムントで5年半、アーセナルで10年、プラハに戻るのは15年半ぶり。アーセナルでは公式戦248試合29ゴール、チェコ代表で101試合22ゴールの英雄が、ユーロ2016の負傷から立ち直り、現役を続けるということだけでも感無量です。これはもう、おめでとうございます、がんばってくださいねという平易な言葉しか出て来ません。ヨーロッパリーグでサウサンプトンが同組ですので、これは観なければとテンションが上がっております。

終わってみれば、最後がせわしない、いつもと同じ夏。アーセナルサポーターのみなさま、あらためまして、おめでとうございます!

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“ルーカス・ペレス&ムスタフィ入団発表、ロシツキ古巣復帰…アーセナルの「行く人&来る人」4連発!” への4件のフィードバック

  1. 新米グーナー より:

    やっと公式でてホッとしております
    発表前にペレス破談の噂も流れ、ヒヤヒヤしていたのですが両方とも契約がまとまり嬉しい限りです
    私たちグーナーの移籍市場はこの時期が本番な訳ですが、いつもの夏より綿密に計画を練った上で補強していたと感じます
    最前線と守備ラインに新しい血が入り、チーム内競争が高まっていくことを期待しております(セオ君はワトフォード戦でその兆しを見せてくれました!)
    チェンバースはまだ21歳、同じプレミアで経験を積めるチャンスを頑張って掴みとってほしいです
    まだまだこれから!3連勝組に追いつくぞー!

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    ミドルズブラのCBはアジャラ、ギブソンが怪我でもなければ不動で、サブも割りと揃ってるのでチャンバースは良くて3番手でしょうね
    今はDMFのほうが手薄なのでそっちでチャンスがあるかもです

  3. 新参 より:

    チェンバースのミドルズブラはいいチョイスだと思います。カランカ監督のもと、確かな守備技術を身につけて帰ってきて欲しいです。
    ウィルシャーの去就も気になるところながら、ニャブリも気になります。安定して出場できそうなEL出場クラブに2年レンタルとかがいいかと思います。
    毎年、誰が来るのかでドキドキしていただけに、今年の誰が出て行くのかにドキドキするのは変な感じがします。

  4. ひろと より:

    とりあえず最低限の移籍は実現させた我がガナーズだと思います。ムスタフィ、ジャカは今後数年単位で中盤と底を支えてくれるでしょう。
    但し、ペレスについてはまだ疑心暗鬼です。

    理由の一つ目は、どのように使おうと考えているのか。ジルーやサンチェスの控えなのか、怪我やローテーション要員なのか、まさかの2トップなのか。
    二つ目は、これで課題を満たしたと言えるのかどうか。
    もともと、アンリも言っていた「ジルーではタイトルはとれない」という批判もあっての補強目的があったはずです。それを満たす逸材なのかどうか。(まあそもそも、ストライカーが動く夏では無かったので、市場に出てないものは買えないだろうというのもありつつも。。)

    何にせよ、ゲームを観ないことには始まりません。
    その点はムスタフィも同じですね。
    「ふざけんなよ!だったら無理してでもマフレズ獲った方が良かったわ」とならないことを祈っています。

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