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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

レスター、エヴァートン、アーセナル…いよいよ本格化!プレミアリーグ・冬の補強最新トピックス

早かったのは、レスターでした。プレミアリーグ2016-17シーズン、冬のトランスファーマーケットがオープン。期待のナンパリス・メンディがたった53分の出場で長期離脱となり、ミドルズブラ戦でようやく復帰したばかりのプレミアリーグ王者は、カンテが抜けた穴を確実に埋めるべく、鳴り物入りのセントラルMFを連れてきました。ナイジェリア代表MFウィルフレッド・エンディディは、ベルギーリーグのヘンクで活躍していた20歳。187センチの長身ながら足元がうまく、強烈なミドルもあり、CBもこなすあたりはいかにもペップが好みそうなタイプです。移籍金は1500万ポンド(約21億6000万円)といわれており、夏に獲得したイスラム・スリマニとアーメド・ムサに次ぐ評価に、ラニエリ監督の期待の高さが窺えます。昨季のレスターは、ヴァーディとマフレズで41ゴールを叩き出しておりましたが、今季前半戦は2人でわずか8ゴール。中盤の強化によってエースのシュートチャンスが増えれば、プレミアリーグ15位に沈むクラブは下を気にせずに戦えるようになるでしょう。

エヴァートンとアーセナルもまた、若手に目を向けています。クーマン監督が獲得したイングランドU-19代表のアデモラ・ルックマンは、即戦力か、先行投資か。リーグ1(3部相当)のチャールトンで7ゴールを決めていた19歳の左ウイングは、「BBC」によると1100万ポンド(約15億8000万円)となかなかのお値段です。ヤニック・ボラシェが復帰まで1年という重傷を負い、パッとしないデウロフェウに放出の噂があるなか、デパイを狙っているといわれていたチームは、さっそくルックマンをプレミアリーグデビューさせるつもりなのかもしれません。

アーセナルの左SB獲得報道にはびっくりしました。20歳のコーエン・ブラモールが所属するヘドネスフォード・タウンは7部のチーム。昨季は8部のマーケット・ドレイトン・タウンでプレイしていたブラモールは、階段を6段すっ飛ばしてトップリーグでプレイするチャンスを得られる寸前です。リヴァプールにほど近いクルーのベントレー自動車で働いていたアマチュア選手は、クリスマス前に解雇されたばかりで職探し中だったそうです。彼の人生に大きな転機が訪れたのは1月4日、水曜日。電話でアーセナルの入団テストに参加するようにいわれ、慌てて車に乗り込んだブラモールは、仮眠もほどほどに練習に参加し、トップリーグでやれると合格点をもらいました。

「ヴェンゲル監督に、君のプレイが好きだといわれた」「最初のワンツーはアレクシス・サンチェスとだった」と興奮気味に語る若きSBは、ヴァーディやスモーリングのように「ノンリーグからトップクラブの主力へ」というシンデレラストーリーを実現できるでしょうか。移籍金4万ポンド(約580万円)の選手について、ヴェンゲル監督は「若い頃のアシュリー・コールのようだ」と語っています。青田買いのパイオニアの言葉を、笑ってスルーすることはできません。

既に決まっている補強では、ストークが最も大きな戦力UPを実現したのではないでしょうか。守護神ジャック・バトランドが今季プレミアリーグ出場は絶望と報じられるなか、ダービーにレンタルバックしなければならなかったリー・グラントを完全移籍で獲得しました。33歳のベテランらしい落ち着いたプレイで最終ラインをサポートしてくれていたGKを、130万ポンド(約1億9000万円)でキープできるなら問題なしです。最大の問題が解決したマーク・ヒューズ監督は、胸をなでおろしているものと思われます。即戦力では、ミドルズブラのルディ・ゲステデ獲得も楽しみな補強です。ネグレド、ストゥアーニ、ガストン・ラミレスでは決定力が足りなかったチームに、空中戦が得意なストライカーがうまくはまれば、カランカ監督は来季もプレミアリーグで指揮を執れるでしょう。

チェルシーからはオスカルに続いてジョン・オビ・ミケルも中国スーパーリーグ入りを表明。コンテ監督は、噂のエンゾンジをはじめ、新戦力を2~3人加えるべく動くのではないでしょうか。さらに今後、メディアを騒がせそうな話をいくつか紹介しましょう。ジョゼ・フォンテが移籍を望んでいると公表したサウサンプトンは、リヴァプールのママドゥ・サコを狙っていると報じられました。「デイリー・スター」の記事が事実なら、デヤン・ロブレン、ララナ、ナサニエル・クライン、マネと現在の主力をすべて譲ってもらったレッズは、そろそろ恩返ししたほうがいいでしょう。エヴァートンはマンチェスター・ユナイテッドのシュナイデルラン獲得準備が整ったといわれており、クリスタル・パレスはハル・シティのスノドグラス、ミドルズブラはゲステデに続いてボージャン・クルキッチやデウロフェウを狙っていると伝えられています。実際に、どこまで決まるでしょうか。続報あれば、随時お伝えいたします。

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“レスター、エヴァートン、アーセナル…いよいよ本格化!プレミアリーグ・冬の補強最新トピックス” への3件のフィードバック

  1. ヤンガナ大好き! より:

    今年の冬の大物移籍はチェルシー、リバプールに注目ですかね。シュナイデルランは好きなタイプの選手ですが、元の恩師、クーマンさんの元で輝きを取り戻すといいですね!

    ガナーズのブラモール獲得は夢のある移籍ですが、トップチームへの昇格はまだ、先だと思います。今シーズン後半はボランチとサイドバックが手薄になってしまったので、両ポジションが出来る屈強な選手を一人、レンタルでいいので獲得して欲しいです!

  2. ヤンガナ大好き! より:

    因みにヤンガナでは期待値No.1の逸材で、今期リーガのグラナダにレンタル中のジョン・トラルがグラスゴー・レンジャーズに再レンタル交渉中のようです。何時も気にかけていたのですが、如何せん、出場機会に恵まれず心配していました。元バルサにしてベジェリンに並ぶ素質を持つ、セスク二世には是非ともカソルラの後継者となって欲しいです。

    レンタル組でいえば、チェルシーからボーンマスにレンタル中のセンターバック、アケもチェルシーがレンタルバックを検討中のようですね。足元が上手い彼なら、コンテさんのお眼鏡に叶うかも知れませんね。ただし、健闘中のボーンマスにとっては痛い引き抜きとなってしまうと思いますが。

    (後述)アケのチェルシー復帰、決まりましたね!コンテさん、しっかり見てますね。

  3. makoto より:

    ヤンガナ大好き!さん>
    チェルシーは前を獲ると思いますが、マネの代役を早期にゲットしなかったレッズは微妙ですね。ゼラレムのドルトムント移籍話が決まるとショックです。16歳の頃から注目していたので。

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