偏愛的プレミアリーグ見聞録

ヴェンゲル監督の3バックの重要なパーツ!?　アーセナルがセアド・コラシナツ獲得発表！

これだけの選手をフリートランスファーでゲットできたのは、スカウトのお手柄でしょう。アーセナルが、シャルケ04の左SBセアド・コラシナツの獲得を正式に発表しました。左WB、セントラルMFもこなすユーティリティの高い選手で、183cm82kgのたくましい体躯はSBというより「小さめのCB」です。シャルケでは10代の頃からレギュラーに定着。2012年10月、途中出場でブンデスリーガデビュー戦を果たしたコラシナツと代わったのは、現在レスターで左サイドをまかされているクリスティアン・フクスでした。23歳になるまでの5シーズンで、公式戦123試合6ゴール13アシスト、ブンデスリーガ94試合4ゴール8アシスト。豊富な運動量と当たりの強さは、いかにもプレミアリーグ向きです。ドイツのカールスルーエで生まれながら、両親の母国であるボスニア・ヘルツェゴビナ代表を選んでおり、2014年のブラジルワールドカップにも出場しています。

エヴァートン、マンチェスター・シティといったプレミアリーグ勢とACミランがコラシナツにオファーしていたと報じられておりましたが、「子どもの頃、レーマンとアンリが活躍していたこのチームを追いかけていた」と語ったコラシナツは、憧れのクラブに移籍することを選びました。契約期間は5年。年俸は非公表ですが、「デイリー・スター」は740万ポンド（約10億5000万円）と報じていました。このタイミングでなければ、プレミアリーグのリッチなクラブと移籍金で張り合わなければならず、2500万～3000万ポンド程度の出費は覚悟しなければならなかったでしょう。早くからコラシナツを追いかけていたアーセナルにとっては、文句なしの着地です。

コラシナツの獲得は、ヴェンゲル監督の3バック継続宣言に感じられます。「テレグラフ」が、一時は移籍すると噂されていたチェンバレンが契約延長に向かっていると伝えており、ベジェリンをバルサの魔の手から守れれば、右WBのローテーションは決まりです。一方、ギブスとモンレアルの左は急造フォーメーションの感が否めなかったのですが、足元がしっかりしており上下動をさぼらないコラシナツがWBとして機能してくれるでしょう。ギブスは、プレミアリーグ復帰が決まったニューカッスルが1500万ポンド（約21億3000万円）を提示するのではないかといわれており、直近2シーズンでプレミアリーグ先発11試合と立場が微妙なSBは、そろそろ出し頃なのかもしれません。

「アーセン・ヴェンゲルは、この夏に2つの重要な契約を結ぼうとしている。レアル・マドリードに勝てるかどうかはともかく、フランスのストライカーにとってプレミアリーグへの移籍が最善であると説得を続けている」「ヴェンゲルとイヴァン・カジディスがニースで撮影され、月曜日にオンラインにUPされた。コート・ダジュールへの旅がムバッペにちなんだものなのかは定かではない。同じモナコのウインガー、トマ・レマルのモニタリングかもしれない」

「テレグラフ」は、ヴェンゲル監督は依然としてムバッペ獲得をあきらめておらず、リヤド・マフレズにも関心があると報じています。エジルは契約延長間近といわれ、アレクシス・サンチェスは不透明ですが、彼らについては新しい契約が結べなくても1年後のフリートランスファー覚悟でクラブに残す可能性が高そうです。アーセナルのプレミアリーグ2017-18シーズンの姿が、明確になってきました。コラシナツ獲得は、素晴らしい補強だと思います。（セアド・コラシナツ　写真著作者/Daniel Kraski）

末筆ながら、ニューカッスルで素晴らしいプレイを見せてくれたシェイク・イスマエル・ティオテ選手のご冥福をお祈り申し上げます。

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“ヴェンゲル監督の3バックの重要なパーツ!?　アーセナルがセアド・コラシナツ獲得発表！” への3件のフィードバック

1. makoto より:

   2017年6月7日 4:20 PM

   更新ご苦労様です。

   随分前から既成事実化していた話ですが良い補強になることを祈っています。ギブスは移籍でしょうか？彼を残しモンレアルをＣＢへとコンバートする方がいのではないかと私は思います。これでＣＢは6名体制です。コシェルニーはプレミアでしか起用しないと
   割り切ることも出来るのではないでしょうか？

   ベンゲルが今夏の補強を多くて3名と発言したそうですね。額面通りなら最前線の補強に予算の大半をつぎ込むでしょう。全てかもしれません。本来なら復帰出来るか不透明と言わざるを得ないカソルラの穴埋めが必要だと思いますがそこはウィルシャーの復帰が補強なのでしょう。若手の抜擢も十分に有り得るかもしれません。

   昨夏も早い時期にジャカを獲得しましたね。その後が続かずムスタフィを獲得したのは移籍期間が終わる直前でした。今夏もこれからが本番です。ムバッペに執着した結果が空振りだけならまだしもサンチェスを手放さなくてはいけなくなってしまったあげくに代役を獲得するのが８月末・・・これでは目も当てられません。

   以前も書きましたが誰をだけでなくいつ獲得するかも今夏は極めて重要です。

   —–
   tomoさん＞
   同感です。ボスの変化・本気を見たいですね。

   返信
2. ヤンガナ大好き！ より:

   2017年6月7日 7:56 PM

   この発表を心待してました。モンレアルがベテランになり、ギブスが伸び悩んでいたので、コラシナツの獲得は大ヒットだと思います。おっしゃるようにフィジカルが強く、攻守に運動量豊富なブンデスの大型サイドバックのフリーでの獲得は、左サイドに小柄な選手が多かったガナーズにとって攻守でプラス効果をもたらすと思います。

   Who.Scoredで昨シーズンのブンデスにおけるコラシナツのスタッツを見てみると特筆すべきは下記2点でした。

   ①Intercept / G : 3.2 (11位)　*1位　チアゴ・アルカンタ(バイエルン):4.6
   ②Tackle / G : 2.8 (20位) **1位　ダグラス・サントス(ハンブルガーSV):4

   ファールがやや多いのは昨シーズン、ブンデスから来た同僚となるジャガと似ていますが、ボール奪取力の強さはまさにプレミア向きかと思います！プレミア二年目のジャカとの相性も良さそうなので、来シーズンのガナーズ左サイドでのビルドアップや守備に注目したいです！

   返信
3. 新参 より:

   2017年6月8日 1:30 AM

   シティのロケットスタートに内心焦っていたのですが、ようやくアーセナルもスタートを切りましたね。tomoさんと同じくギブスが残ってくれるのであれば、モンレアルをCBに専念させることができて最終ラインも安定すると思います。

   次はだれをとるのか気になるところです。
   マフレズかアルダか。アルダ推しでしたが、マフレズも面白いと思うようになってきました。サンチェスが残留すれば、マフレズとサンチェスというドリブラーでサイドを蹂躙するのを想像したら、めちゃめちゃワクワクしました。ストライカーはラカゼットのほうが脈ありそうなんで、ラカゼットに絞ってみるのもアリかもしれません。
   いずれにしても、他の方々がおっしゃっているように早めに決めていって欲しいですね。

   返信