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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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チチャリート、アルナウトヴィッチ…プレミアリーグを知る即戦力特化のウェストハムに要注意!

昨季の主役が、ようやく動き出しました。2016年5月、オリンピックスタジアム移転が決まっていたウェストハムは、プレミアリーグ2016-17のシーズンチケット52000枚を完売。サポーターの熱意に応えるべく、ハマーズは夏のマーケットで総勢9人の大型補強を敢行しました。アイェウ、アルベロア、ノルトベイト、フェグリは即戦力。負傷したクレスウェルの代役としてマスアクを補強し、エジミウソン・フェルナンデスとアシュリー・フレッチャーは数年後に期待した先行投資です。ベシクタシュからギョクハン・トレ、サンパウロからジョナタン・カジェリをレンタルしたのは、ヨーロッパリーグ本大会に出場する気満々だったからでしょう。ところがそのELは、新本拠地オリンピックスタジアムで行われたプレーオフセカンドレグでアストロに敗戦。プレミアリーグでも降格圏すれすれの低空飛行を続け、16勝14分8敗だった前シーズンが夢だったかのように12勝9分17敗で11位に沈みました。

翻ってこの夏は、マンチェスター・シティを退団したパブロ・サバレタをフリーエージェントで獲得した後、不気味な沈黙を続けていました。アンディ・キャロル以外はまったく決められなかった最前線の補強は必須。アドリアンの不振で落ち着かなかったGKは見直しが必要で、ディミトリ・パイェが抜けた2列めも何とかしたいポジションです。1年前の混乱に懲りて慎重になっているのかと気になっていたのですが、ようやくここにきてエンジンがかかり始めました。マン・シティから2人めとなるジョー・ハート獲得は大金星です。メディアが伝えるレンタル料450万ポンド(約6億6000万円)、サラリーはあちら持ちという条件が事実なら文句なし。プレミアリーグ復帰を望んでいたご本人のモチベーションは高く、エティハドで何度となく見せてくれたビッグセーブをイーストロンドンでも披露してくれるはずです。

「プレイできることが最も重要だった。ここに来られて最高の気分。来季がとても楽しみだね。スラベン(・ビリッチ)とも話した。彼がうまくやっているのも、このチームを選んだ理由でもある。難しい決断ではなかった。ファンタスティックなリーグに戻ってくることができてうれしい」(ジョー・ハート)

イングランド代表GKを手中におさめたハマーズは、さらにサイドアタッカー獲得を目前にしています。「BBC」がクラブ間合意と報じたのは、ストークのマルコ・アルナウトヴィッチ。ここ2年、移籍の噂が絶えなかったオーストリア代表FWは、28歳になった今がそのタイミングだと判断したのでしょうか。移籍金は2400万ポンド(約35億円)。プレミアリーグ在籍4年で125試合22ゴールという記録を残しており、突破力とキックの精度には定評があります。1月に入団し、昨季後半戦を15試合ノーゴールで終えたスノドグラスは、出番が減るかもしれません。アイェウ、アルナウトヴィッチ、マイケル・アントニオ、クレスウェルが仕掛けてくるサイド攻撃は迫力充分です。

昨季は低迷の要因となった最前線には、レヴァークーゼンのメキシコ代表FWチチャリートを連れてくると報じられています。「ザ・サン」「デイリー・ミラー」とメキシコメディア「パブリメント」、さらにドイツの地元紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング 」の記事をまとめると、ウェストハムが用意した移籍金は1300万ポンド(約19億円)~1500万ポンド(約22億円)。ルディ・フェラーSDは「彼のクオリティーが多くのクラブの関心を集めている。複数の打診が届いているけど、様子を見るつもりだ。後に何かが決まる可能性はあるね」と、プレミアリーグ復帰が近いことを匂わせています。チチャリートは29歳、現在の契約は2018年まで。今回が、サラリーをUPさせる最後のチャンスになるかもしれません。

獲得を検討しているといわれていたチェルシーは、モラタに5800万ポンドを払うことにしたため、こちらからは手を引くものと思われます。記事を読む限りでは、サイドアタッカーとストライカー獲得も首尾よくいきそうな雲行き。サバレタ、アルナウトヴィッチ、ジョー・ハート、チチャリート…昨季とは打って変わってプレミアリーグ経験豊富なベテランに特化した補強がすべて成功すれば、2015-16シーズンのような躍進が期待できます。プレミアリーグのTOP6のポジションを脅かすのは、エヴァートンだけではなさそうです。

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“チチャリート、アルナウトヴィッチ…プレミアリーグを知る即戦力特化のウェストハムに要注意!” への2件のフィードバック

  1. おはむ より:

    フロントがS&Gになってから、補強のやり方が極端すぎます…
    ウェストハムがPSGみたいに極端に変わりそうですこし怖いです。
    男勝りの女性と男臭い男達のチャントが非常に心地良かったのに…将来のビッククラブ化にも期待しながら、今シーズンなにかをホームて失った気がします。
    とにかく、今回の補強は100点補強になりそうです。 非常に楽しみです

  2. responsibility より:

    ウエストハムはフェグリやスノッドグラスと、派手な補強をする分、チームの方向性が一貫してないせいで、無駄金を使いすぎな印象が強いですね 今回も凄い補強ですが、これが結果に結び付くかは疑問です

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