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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ダニーロ獲得間近といわれるペップ・グアルディオラ。理想のチーム完成まであと2人!?

てっきり、チェルシーにいくのだとばかり思っていました。レアル・マドリードの右SB、ダニーロ・ルイス・ダ・シウヴァ。いや、彼に「右」とサイドを添えるのは妥当ではないでしょう。両サイドをこなし、中盤の底でプレイしてもペップを満足させられそうだと「スカイスポーツ」が評価しています。184センチとSBにしては恵まれた体躯の選手は、プレミアリーグのアタッカーたちと堂々と張り合えるでしょう。アルバロ・モラタに7000万ポンドという強気なタグを付けた欧州王者は、マンチェスター・シティとは移籍金2650万ポンド(約38億6000万円)で手を打ったようです。2014年の夏、欧州No.1の売却上手ポルトから3150万ユーロ(約40億6000万円)でスペインに渡った26歳のSBは、1歳下のカルバハルとのレギュラー争いに勝てず、リーガ・エスパニョーラ出場17試合に留まりました。

マン・シティがプレミアリーグ王者との争奪戦に勝ったとすると、決め手となったのはより多くの出場機会が期待できることか、あるいはえもいわれぬペップの魅力か。彼のユーティリティが発揮できるのは、試合の展開を見ながら頻繁にフォーメーションを変えるペップのチームのほうかもしれません。DFとしてはプレミアリーグ史上最高額の5000万ポンド(約73億7000万円)で獲得したカイル・ウォーカーも、真ん中に絞って中盤の組み立てに加勢できる選手です。サバレタ、サニャ、クリシー、ヘスス・ナバスを放出したスペイン人指揮官は、自らのコンセプトを体現できる選手を確実に集めています。

ダヴィド・シルヴァの後継者ベルナルド・シルヴァ、新守護神エデルソン、プレミアリーグ屈指のSBカイル・ウォーカー、ブラジルU-20代表MFダグラス・ルイス。4人のタレントを確保したマンチェスター・シティは、さらにダニーロを含む3~4人の選手と話を続けていると報じられています。「スカイスポーツ」が挙げた名前は、モナコの左SBベンジャミン・メンディ、そしてアレクシス・サンチェスです。「メンディはモナコの選手だから、黙ってないといけない」「アレクシスはアーセナルの選手だ。ヴェンゲルがそんなこと(=クラブ残留)をいってるのなら、彼のほうがよくわかっているということだろう」。マスコミの報道がヒートアップしないように、ペップは噂を否定しているものの、アレクシスはともかく左SBの獲得交渉は早晩まとまるでしょう。

ペップがアレクシス・サンチェスをほしがっているのは、プレミアリーグで24ゴールを積み上げた得点力もさることながら、リーグNo.1のスルーパス48本に代表されるパスワークや、相手の最終ラインに対する激しいプレッシングを買っているのだと思われます。それにしても、凄い。ガブリエウ・ジェズス、アグエロ、ダヴィド・シルヴァ、サネ、スターリング、デブライネ、ベルナルド・シウヴァと既にタレントが揃っている前線に、ガナーズのエースまで加えようとするとは…。ノリートがセヴィージャに去り、イヘアナチョまで荷物をまとめようとしているのは、出場機会の少なさに不満を募らせたからです。どんな試合でも出たがるアレクシス・サンチェスを迎えれば、サネやスターリングが同じことをいい出すのではないかと心配になります。

順調に補強を進めているようにみえるペップは、ヴェンゲル監督の主張を覆すことができるでしょうか。マーケットの締め切りまで、まだ6週間あります。(ダニーロ・ルイス・ダ・シウヴァ 写真著作者/Ailura)

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