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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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サッリ招聘で大逆転!? ジョルジーニョ獲得に成功したのは、満額オファーのチェルシー!

マウリツィオ・サッリ監督の就任発表は、コンテ退任広報の直後という早すぎるタイミング以外に驚きはなかったのですが、ジョルジーニョのチェルシー移籍にはびっくりしました。以前より、マンチェスター・シティ移籍濃厚といわれていた選手です。数日前に、「マンチェスター・イブニング・ニュース」が、チェルシーから横槍が入っている模様と報じておりましたが、資金力があるプレミアリーグ最強クラブが意中の上玉を逃すはずがないと高をくくっておりました。売り手の希望額とオファーに相当の乖離があるという話でしたが、ライバルクラブと競合するとなれば、一気にギャップを詰めてまとめるだろうと思っていたのです。

「BBC」によると、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が「ジョルジーニョはチェルシーを気に入っている」とほのめかしてもマンチェスター・シティは楽観的で、既に獲得合意している選手であり、来てくれるはずと疑わなかったとのこと。チェルシーは、ナポリが求めていた5000万ポンド(約74億5000万円)を満額で支払い、サッリ監督引き抜きの補償として700万ポンド上乗せする可能性があるそうです。イタリアのクラブが、出し渋ったマン・シティに見切りをつけて交渉先をチェルシーに絞ると、何としてもプレミアリーグに行きたかった選手も乗っかったというのが、突如行き先が変わった移籍劇の真相のようです。プレミアリーグ王者がリードし、FAカップ覇者が逆転を狙ったコミュニティシールドの前哨戦は、クラブと選手の心をわしづかみにしたチェルシーが、鮮やかな逆転勝利を決める格好となりました。

2014年1月にヴェローナからナポリに移籍したジョルジーニョは、その後の5シーズンでセリエA133試合2ゴールという数字を残しており、サッリ監督のチームに不可欠な選手でした。新しい指揮官の招聘と、彼の下で活躍していた主力選手の獲得は、やはりセットだったようです。チェルシーのディレクター、マリーナ・グラノフスカイア氏が「ヨーロッパで最も欲しがられているMFのひとり」と激賞しておりましたが、元よりそこまで評価していたのなら、マン・シティが動き始めたときに手を挙げていたはずです。さらに「BBC」は、今回の一騎打ちについて、こんな見方も提示しています。

「マン・シティは、1月にもアレクシス・サンチェスとマフレズの移籍金の高さをみて、獲得を見送っている。先日、マフレズを6000万ポンドで獲得したが、この額は1月よりも安くなっており、知恵を駆使したアプローチが功を奏した。バンジャマン・メンディが左サイドに復帰した今、デルフを中盤に戻せばヤヤ・トゥレの穴は埋まり、追加のサインは必要なくなる」

サイドアタッカーにクラブレコードとなる移籍金を費やしたばかりのクラブは、5000万ポンドなら見送る気満々だったという説です。リヴァプール入団寸前だったモー・サラーを獲得したときのような獰猛なチェルシーを感じさせるニュースでしたが、実は「4者合意」だったのかもしれません。ジョルジーニョがチェルシーを選んだのであれば、この着地が最適解でしょう。チャンピオンズリーグ制覇をめざすプレミアリーグ王者がフェルナンジーニョの後継者として口説いてきたのを袖にして、セントラルMFが既に6人もいるEL出場クラブを選んだのですから、なおさら。ロス・バークリー、バカヨコ、セスク、カンテ、ドリンクウォーター、ロフタス=チーク…4-3-3に7人は、さすがに多いですね。アンタッチャブルなエンゴロ・カンテにスペインから声がかかっていると報じられていますが、まさか…⁉

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“サッリ招聘で大逆転!? ジョルジーニョ獲得に成功したのは、満額オファーのチェルシー!” への3件のフィードバック

  1. ゆゆ より:

    3決も終わったのでここから一気に移籍市場も慌ただしくなりそうですね。
    アザールはレアル、カンテはバルサとなればガナーズとしては嬉しいです。笑

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    チークは昨日の試合で結構良かったので、サッリの元で開花してくれると嬉しいです。
    問題はその他の人達ですね。バカヨコは判断が遅くサッリの求めるサッカーは無理、セスクは年、ドリンキーは単純に実力不足。怪我で一気に衰えたバークリーは戦力に計算出来ず、カンテはバルサが狙っていると…。
    カンテが抜けたと仮定した時の個人的な理想はジョルジーニョ、バカヨコ(覚醒)、ロフタスチーク(ブレイク)ですが、まぁ無理でしょうね〜。
    とりあえず数だけは多いMFを整理して頂きたいのですが、眠れる獅子だと思いたいチェルシーの今後に注目したいです。

  3. シャーザー より:

    >メンディが左サイドに復帰した今、デルフを中盤に戻せばヤヤ・トゥレの穴は埋まり、追加のサインは必要なくなる

    ただそうした場合左SBの控えは右SBの控え兼用のダニーロだけになるが大丈夫なのか?っていうのが問題ですね
    私は大丈夫ではないと思ってますが
    ジンチェンコも放出濃厚みたいですし

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