プレミアリーグで復活なるか?元チェルシーのアンドレ・シュールレ、フラム移籍決定!
マインツでリーグ戦33試合15ゴールと頭角を現したのは、2010-11シーズン。2シーズン所属したレヴァークーゼンでも得点力をアピールしたシュールレは、2013年の夏にチェルシーに入団しました。久しぶりのプレミアリーグにモチベーションを高めていたジョゼ・モウリーニョの下で、主軸として活躍するのではないかと期待されましたが、ポジションを争う相手が悪かったとしかいいようがありません。アザール、オスカル、ラミレス、マタ、ランパードという豪華ラインナップに、ウィリアンまで加わったチームで、2013-14シーズンにおけるシュールレのプレミアリーグ先発出場は15に留まりました。最も輝いたのは、2014年3月1日のクレイブン・コテージ。ハットトリックを決めた相手は、このたび声をかけてくれたフラムでした。
翌シーズンも、レギュラーで起用されたのは序盤のみ。とにかく試合に出たかったシュールレは、2015年1月にヴォルフスブルクに移籍しました。彼らしさを最後に見たのは、29試合9ゴールという数字を残した2015-16シーズン。ドルトムントで苦しみ、ドイツ代表から外れたMFにとって、プレミアリーグに復帰した今季が正念場です。
中小クラブでよかった頃のプレースタイルを取り戻し、ビッグクラブに返り咲く選手は少なくありません。2016-17シーズンにスウォンジーで15ゴールを決めたジョレンテはトッテナムに招かれ、ストークで孤軍奮闘だったシャキリは、先頃リヴァプール移籍が発表されています。フラムで思い出すのは、ファン・デル・サールです。ユーヴェで評価を下げてしまったオランダ代表GKは、ウェストロンドンでの活躍がサー・アレックス・ファーガソンの目に留まり、マンチェスター・ユナイテッド移籍後にチャンピオンズリーグを制覇しています。おそらく出番が増えるであろうシュールレも、懐かしきロンドンで復活の足掛かりを築いていただければと期待しています。
ニースからDFマクシム・ル・マルシャンと中盤を仕切るジャン・ミシェル・セリという有望株を獲得したフラムは、さらにビッグネームを加えてプレミアリーグのチームらしくなってきました。残り2週間のトランスファーマーケットで、計算できるストライカーと右サイドのスペシャリスト、最終ラインで体を張れるCBまで補強できれば、相当戦えるのではないでしょうか。プレミアリーグでリベンジを果たしたい元ドイツ代表とともに、降格候補だったチームを見事に立て直したヨカノヴィッチ監督のチームづくりにも注目です。(アンドレ・シュールレ 写真著作者/Ultraslansi)
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