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指揮官が「サインまで数時間」と明言!ゴンサロ・イグアインがチェルシー移籍間近!

これはもう、決まりでしょう。「スカイスポーツ」によると、チェルシーのマウリツィオ・サッリ監督が「イグアインと彼の代理人がクラブと交渉を行っており、数時間後に完了する」と明言したとのこと。プレミアリーグのビッグクラブが軒並み静かで、盛り上がりを欠くマーケットにようやく大型移籍のニュースが駆け巡ることになりそうです。

ゴンサロ・イグアインが何者であるかを説明する必要はないでしょう。レアル・マドリードで7シーズンを過ごした後、2013年にナポリへ。2015-16シーズンにサッリ監督と出会い、セリエA35試合36ゴールという史上最多ゴール記録を残したことが、今回のプレミアリーグ参入につながっています。2016年にユヴェントスに移籍すると、2シーズンで公式戦105試合55ゴール。今季は戦力外となってミランにレンタルされ、古豪復権のキーマンとして活躍が期待されましたが、セリエA15試合6ゴールというもの足りない数字に留まっています。

ミランは既にジェノアのクシシュトフ・ピオンテクを押さえており、移籍金3500万ユーロ(約43億5000万円)プラスオプションのディールが成立寸前と報じられています。「フットボールイタリア」は、イグアインのチェルシー入りが発表されれば、モラタのアトレティコ・マドリード移籍もほどなく決まるといっています。2017年の夏にスタンフォード・ブリッジにやってきたスペイン人ストライカーは、プレミアリーグ47試合16ゴールという微妙なスタッツを残して母国に帰ることになりそうです。11月4日のクリスタル・パレス戦で2発ゲットした後は、リーグ戦6試合ノーゴール。ポゼッションサッカーのなかでポストプレーヤーとして機能することはできず、カウンターで決定力の高さを誇示することもなかった29番は、エースと呼べる存在ではありませんでした。

さて、イグアインです。プレミアリーグ6位の40ゴールしか決めていないチームは、ワールドクラスのストライカーによって変わるのでしょうか。最終ラインとの駆け引きに長けたベテランがナポリで見せた決定力を発揮すれば、直近のプレミアリーグで6試合5ゴールという貧攻は改善しますが、気になるのは31歳という年齢とコンディションです。ミラン移籍後、開幕からの7試合で5ゴールを決めたイグアインは、その後のセリエA8試合でたったの1ゴールという不振に陥っています。ゴール欠乏症の原因はメンタルの問題か体調か、あるいは嗅覚の衰えか。フィットするのに時間がかかる選手が少なくないプレミアリーグでイグアインが沈黙を続ければ、サッリ監督の初年度はEL出場権獲得という結果になりかねません。

チェルシーの課題は、ストライカーだけではないでしょう。中盤の押し上げが弱くなり、個人の打開力に依存するアタックになりがちなのも改善すべきポイントです。ジョルジーニョ封じを仕掛けてくるチームが増えているなかで、カンテとコヴァチッチがつなぎ役として機能するしかない試合が多く、モラタだけでなくジルーも消えてしまう時間帯が目立っています。イグアインを孤立させないためには、4-2-3-1にシフトするという選択肢もあるのではないでしょうか。

カンテとジョルジーニョの2センター、カラム・ハドソン=オドイ、アザール、ウィリアンが2列め。イグアインの後ろにアザールがいれば、中盤と最前線が遠いために縦パスが入らないといった課題も解決しやすくなるのではないかと思います。サッリ監督は、イグアインの量産体制を築くことができるでしょうか。週末のFAカップ4回戦は、スタンフォード・ブリッジにシェフィールド・ウェンズデイを迎える一戦。アルゼンチン人ストライカーのデビューにうってつけのゲームです。(ゴンサロ・イグアイン 写真著作者/Кирилл Венедиктов)

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“指揮官が「サインまで数時間」と明言!ゴンサロ・イグアインがチェルシー移籍間近!” への3件のフィードバック

  1. nor より:

    チェルシーにやっと希望の光が射してきました。得点不足には枠に嫌われる不運もあったので、せめて運だけでも好転して、2列目からのミドルやセットプレーなどがゴールに繋がり始めると随分明るくなると思います。リフレクトを押し込んだり、混戦でキープしてシュートコースを作ったり、セットプレーで潰れ役になったり。4231は是非見たいです。ジョルジーニョが封じられてからもアンカーで使い続けていますし、カンテと並べる気もさっぱりなさそうですが、今季は様子見なんですかね。明らかにジョルジーニョの守備力と前線へのパスの低下が結果に反映されているとは思うのですが。そして、ファンとしては、、レンタルのコバチッチよりオドイにスタメン用意して引き止めてほしいです。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    イグアインがきて何よりです。しかし、fwと同じくらい大きな穴がジョルジーニョを休ませるアンカーです。セスクが抜けて、サッリも補強の必要性を明言しているにも関わらず、一向に獲得に近いニュースは入ってきません。バレッラはイタリアに残り、パレデスはパリに横取りされそうな現状を見ていると心配しかないです

  3. ゆう より:

    とにかくイグアインに期待するしかないですね
    サッリは彼の活かし方を心得ていると思いますし、後は彼がプレミアのスタイルにフィットするかどうか…
    不安の多いチェルシーですがイグアインの移籍でどうチームが変わるのか、本当に楽しみです

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