アヨゼ・ぺレス、ティーレマンス…即戦力補強を展開するロジャース監督のレスターが熱い!
2019年2月、後半戦に入ってから1勝1分6敗と不振に陥ったレスターが、サポーターの支持を得られなかったクロード・ピュエル監督を解任すると、後任のオファーを受けたロジャース監督は名門クラブの指揮官という地位を投げ打ってイースト・ミッドランドに馳せ参じました。
昨季プレミアリーグで、若手が最も充実していたのはレスターでした。チルウェル、ソユンチュ、デマライ・グレイ、ジェームズ・マディソン、ハーヴィー・バーンズ、ユーリ・ティーレマンス、エンディディ、チョードリー、イヘアナチョと、23歳以下が主力に9人。最前線にベテランのジェイミー・ヴァーディー、後方にはハリー・マグワイアとカスパー・シュマイケルといったタレントがおり、残留争いに巻き込まれてはいけないスカッドです。
29節のワトフォード戦は敵地で2-1と敗戦スタートでしたが、新監督はアグレッシブな戦い方を浸透させ、最後のプレミアリーグ10試合を5勝3分2敗という好成績で駆け抜けました。アーセナルに3-0完勝、チェルシーとはスコアレスドロー、マン・シティ戦はドロー寸前に迫る1-0と、ビッグ6相手を苦しめたのも称賛ポイントでした。
さて、新シーズンです。現地では「ロジャース監督が大型補強を仕掛ける」という噂が流れています。最初の新戦力は、リーグ1(3部相当)のルートンに所属し、昨季の年間ベスト11に選出されたジェームズ・ジャスティン。21歳の右SBに期待されているのは、ダニー・シンプソンが抜けた穴を埋め、リカルド・ペレイラと激しいレギュラー争いを繰り広げることでしょう。
2人めはゴリゴリの新戦力で、ニューカッスルで2シーズン連続のチーム得点王に輝いたアヨゼ・ぺレスです。昨季プレミアリーグで37試合12ゴールのアタッカーは、岡崎慎司が担っていた「ヴァーディーの相棒」を期待されているのでしょう。移籍金は3000万ポンド(約40億円)と、中堅クラブにしてはなかなかの大商いですが、レスターは次のディールでクラブレコードの大金を払うのではないかと噂されています。
ターゲットはユーリ・ティーレマンス。冬のマーケットでモナコからレンタルしたベルギー人プレーメイカーは、プレミアリーグ13試合3ゴール4アシストという数字を残し、ロジャース監督のチームを躍進させた原動力でした。「テレグラフ」が、もはやレスターに欠かせない22歳のMFが完全移籍に近づいていると報じており、移籍金は4000万ポンド(約54億円)。レスターは既に、アーセナルが払えないレベルの金額を用意しているようで、来週にはチームに合流する見通しといわれています。本人は、ロジャース監督の下で新しいキャプチャーを始められるのを喜んでいるとのこと。ヴァーディー、アヨゼ・ぺレス、ティーレマンス、ハーヴィー・バーンズ、ジェームズ・マディソンが繰り出すスピーディーなアタックは、来季もビッグ6を困らせるのではないでしょうか。
目下の懸案はハリー・マグワイアの離脱ですが、「デイリー・ミラー」によると、既に獲得候補は挙がっているそうです。26歳のイングランド代表が、DFとしてプレミアリーグ史上最高額となる8000万ポンドでマンチェスターのどちらかに決まれば、後釜には半額でゲットできそうなブライトンのルイス・ダンク。最終ラインの安定さえ実現できれば、来季のレスターはEL出場権争いに顔を出すのではないでしょうか。若いタレントたちを掌握しているブレンダン・ロジャースのチーム作りに、引き続き注目してまいります。(ブレンダン・ロジャース 写真著作者/Вячеслав Евдокимов)
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レスターがアーセナルには払えない金額を払える…
時代は変わりましたね