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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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グイェをパリに放出と報じられたエヴァートン、次の一手はウィルフリード・ザハ強奪⁉

アーセナルにとっては、よくない知らせなのかもしれません。「スカイスポーツ」が、パリ・サンジェルマンとエヴァートンがイドリサ・グイェの移籍に関して2800万ポンド(約37億8000万円)で合意したと報じています。バルセロナのアンドレ・ゴメスを2200万ポンドでローンから完全移籍に切り替え、1000万ポンドでファビアン・デルフを手に入れたプレミアリーグ8位チームは、中盤センターの補充をせずにウィルフリード・ザハ獲得に集中する可能性があります。

ザハは未だガナーズが本命で、予算4500万ポンドのクラブは選手の売却によって獲得資金を捻出しようとしていると伝えられていますが、エヴァートンはクリスタル・パレスが要求する8000万ポンドを用意できるでしょう。プレミアリーグNo.1ドリブラーが納得すれば、リシャルリソン、ザハ、ウォルコットという快足3トップが誕生します。「スカイスポーツ」は、アーセナルとエヴァートンがそれぞれ今週中にクリスタル・パレスにオファーするといっていますが、マージーサイドのほうが好条件となるのは間違いないでしょう。

中盤の2人に加えてGKヨナス・レッスルを獲ったエヴァートンは、居場所を失った選手の売却のほうも快調に進めています。アシュリー・ウィリアムズとジャギエルカの放出はフリーですが、CSKAモスクワに売ったニコラ・ヴラシッチは1400万ポンド(約19億円)。ライプツィヒと契約寸前といわれているアデモラ・ルックマンは2250万ポンド(約30億4000万円)で、グイェが報道されている金額で決まれば総額6450万ポンドとなります。3000万ポンド以上の売却益があるトフィーズは、クラブレコードとなるザハの移籍金を払うことに躊躇しないのではないでしょうか。

「スカイスポーツ」は、エヴァートンが守れるMFを獲るまではグイェ放出にゴーサインを出さないと見ているようです。昨季プレミアリーグでタックル数2位のアンカーは、代役を求めるのが難しいスペシャリストですが、中盤の問題はデルフが解決してくれるはずです。ザハが加われば、前線の得点力は格段に上がるものと思われます。グイェに加えて、ジェンク・トスン、ニアッセ、ミララス、ボラシェから数人を売却し、変幻自在のドリブラー獲得に万力を込めたいところです。

ザハを獲るとなれば、エヴァートンはグイェ放出を早期に確定させようとするのではないでしょうか。アーセナルに資金を工面する暇を与えず、速攻で一気に決めにいくことができるでしょうか。ワトフォード、エヴァートンと2シーズン連続で年末年始に失速したマルコ・シウヴァ監督にとって、真価を問われるシーズン。ビッグ6の一角崩しを狙うクラブが、モイーズ時代の輝きを取り戻すためには、得点力UPは最重要テーマです。(イドリサ・グイェ 写真著作者/Екатерина Лаут)

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