インテル移籍は秒読み…稀代の天才クリスティアン・エリクセンに送る惜別の言葉。
マドリードで開催されたチャンピオンズリーグのファイナルで、リヴァプールとのプレミアリーグ対決に臨んだのは7ヵ月前。ポチェッティーノ前監督とともにピークを迎えたスパーズは、4位チェルシーと9ポイント差のプレミアリーグ8位という厳しいポジションを強いられており、守備戦術に長けた名将の下でモデルチェンジを図ろうとしています。ニューフェイスの噂には、もちろん興味深々なのですが、直近のニュースで最も気になっているのはクリスティアン・エリクセンの旅立ちです。イギリスとイタリアのメディアが「インテルと個人合意済み。850万ポンドという格安オファーに対して、スパーズは1700万ポンド(約24億5000万円)を希望」と報道。稀代のプレーメイカーのセリエAチャレンジは、秒読みに入っているようです。
2013年の夏にアヤックスからやってきたMFは、7シーズンめを迎えており、プレミアリーグ224試合51ゴール62アシストというスタッツを残しています。2014-15シーズンに2億2000万ポンドの売上を計上したクラブは、昨季の決算では4億5930万ポンド(約657億円)と倍増。5年で320億円という成長額は、バルセロナに次ぐ欧州2位の数字ですが、エリクセンは豊穣の時代をともに駆け抜けた最大の功労者といっても過言ではない存在です。私は、彼に魅入られました。ハリー・ケインやソン・フンミンに決めさせる美しいスルーパス。プレースキックのスペシャリストでもあり、ドライブをかけて左隅に決める芸術的なキックや、サイドからGKが出られないエリアに落とす悪魔の弾道は、苦しい展開のゲームでチームを救う極上の飛び道具でした。
いつか彼が、プレミアリーグに別れを告げるときには、最高のスタッツとタイトルという置き土産に拍手を送りたいと願っていました。誰も予想できなかった苦しいシーズンの最中に、プレミアリーグ18試合2ゴール2アシストという天才らしくない数字を残して去っていくというストーリーは、受け入れがたいものです。「まだ決まっていない」「もう半年あるかもしれない」と未練を抱きながらも、ここまでモチベーションが下がった選手を無理やり残すという選択はないはずという確信のほうが勝っています。
プレミアリーグ屈指のプレーメイカーは、インテルを選ぶのでしょう。2014-15シーズンにキャピタルワンカップ準優勝、2016-17シーズンはプレミアリーグ準優勝、昨季はチャンピオンズリーグのファイナリスト。クラブの発展を支えながらも、ショーケースにトロフィーを飾ることはできないまま、ノースロンドンを去ろうとしています。感謝の気持ちが大半、クソ野郎と罵りたい気分も少々。いや、しかし、その時を迎えたら、惜別の言葉は決まっています。
6年半の間、素晴らしいフットボールを見せていただきました。カルチョの国でも、熱狂的なファンを喜ばせてください。ありがとうエリクセン。私にとって、あなたはあまりにも特別な存在でした。
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敵ながら、エリクセンはクレバーさ、エレガントさなど、嫌いになれない素晴らしい選手でした。
別れ方がもう少しよければ良かったですが、新天地でまた素晴らしいプレーを見せてもらいたいですね。
ああクリスティアン
感謝、無念、そして惜別
にわかファンがバレてしまい恥ずかしいのですが、エリクセンは自分が最初にユニフォームを買ったスパーズの選手になります。
それからここ5年か6年くらいはアリやデンベレ、ケインに浮気?しそうになりながらも彼のシャツを毎年買っていました。
いつかこのシャツを着て現地で応援したい…というのがひとつの夢だったのですが、叶えるのは難しい様です。
人様のブログのコメント欄で自分語りをしてすみません。最大限の感謝をエリクセンに。
毎年エリクセンのユニを買ってるって全然にわかじゃないと思いますよ!
ベイルの資金を投じて大金でソルダードとかパウリーニョとか複数とったなかで戦力にならずチームが沈んだもののエリクセンだけは大当たりで新たなチームが完成していく中で最初のピースだったと思います。
不安というか気になるのはエジルやエリクセン、シグルズソン辺りの選手達が現代サッカーの全員が走り守備の強度を求められるようになり年齢を重ねると使う場所が難しくなってきて持ち味がなかなか出ないようになるのが早い点です