「BBC」がトップで報道!フランク・ランパードの初の新戦力は、アヤックスのウインガー!?
オランダとモロッコの二重国籍を有する26歳は、2012年にヘーレンフェーンのユースからトップチームに昇格し、トゥウェンテを経て2016年の夏にオランダの名門に移籍しています。私の最初の記憶は、2017年5月にマンチェスター・ユナイテッドと戦ったヨーロッパリーグのファイナル。アヤックスの初年度は公式戦46試合12ゴール20アシストと結果を出しましたが、2017-18シーズンは好不調の波が激しく、サポーターのブーイングに悩まされました。完全に開眼したのは昨シーズン。エールディヴィジ29試合17ゴール、公式戦トータル49試合21ゴール24アシストという文句なしのスタッツを残し、リーグと国内カップのダブルに貢献しています。
チャンピオンズリーグでは、レアル・マドリードと戦ったラウンド16のホームで同点ゴール、アウェイで先制ゴール。1-2とビハインドを背負っていたサンティアゴ・ベルナベウのセカンドレグにおいて、7分にゲットした左足のボレーは鮮烈で、欧州王者を1-4で屠る番狂わせの主役となりました。トッテナムと当たった準決勝でも、ヨハン・クライフ・アレナのセカンドレグでトータルスコアを3-0と引き離す完璧なボレーを右隅に決めています。ラスト45分を2失点以内で抑えればファイナル進出だったダークホースは、ルーカス・モウラの奇跡的なハットトリックに屈し、3つめのタイトルには手が届きませんでした。
最高の1年を過ごしたツィエクは、2019-20シーズンはエールディヴィジ18試合6ゴールともの足りない戦績に戻っていますが、チャンピオンズリーグでは主軸として活躍。チェルシーがツィエクへの興味を高めたのは、11月5日のスタンフォード・ブリッジで完璧なFKを目撃したからでしょう。右サイドからのキックは、ほとんどCK。左足で繰り出したボールは美しい弧を描いてケパの頭上を越え、ファーポストとGKにヒットしてゴールに吸い込まれました。1-4とリードしたアヤックスはラスト30分で3発喰らい、またもプレミアリーグのクラブの底力を痛感するに留まりましたが、マフレズとオーバーラップする素晴らしいウインガーは、ウェストロンドンのサポーターの記憶に残ったのではないでしょうか。
1月にはアーセナルが4300万ポンドで狙っていると報じられ、チェルシーもオファーしていたようですが、アヤックスのガードが堅く、プレミアリーグ勢は獲得を断念。3800万ポンド(約54億円)で話がまとまれば、悪くないディールだと思います。右のウイングとトップ下を主戦場とするレフティは、4-3-3でも4-2-3-1でもうまくはまるのではないでしょうか。ランパード監督がどんな起用法を見せるか、今から楽しみです。…いや、「BBC」が伝えるステータスは「交渉中」でしたね。続報を待ちましょう。(ハキム・ツィエク 写真著作者/Антон Зайцев)
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すぐに決まりましたねー!
昨日の敵は今日の友。魔法がかった左足をスタンフォードブリッジで見せつけられた我々にとって、これ程頼もしい補強もないでしょう。
冬の移籍は叶いませんでしたが、とりあえずはランパードの要望通りに動いているようですし一安心です。
この補強は素晴らしいものになるんじゃないでしょうか。対戦したからこそわかる彼の威力。夏が待ち遠しいです。