イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

高額移籍金は必至! マン・シティがキーラン・ティアニーを狙ってるって、ホントですか?

いやー、さすがにキーラン・ティアニーのマンチェスター・シティ移籍はないでしょう。「ミラー」をはじめ、「フットボール・スコットランド」「セルティック・ウェイ」「ザ・スコティッシュ・サン」などレフトバックの地元メディアが記事にしていますが、いずれも「リストアップされている」「狙っている」といったライトなトーンです。

2019年の夏にアーセナルに入団したティアニーは、初年度から攻撃力を高く評価されながらも、3年連続で負傷に悩まされました。最初のシーズンは肩、直近2シーズンは膝。プレミアリーグ出場は65試合で、公式戦トータル88試合4ゴール12アシストという微妙な数字に留まっています。

とはいえ、彼の存在の大きさは、チームの戦績が証明しています。2021-22シーズンのプレミア・リーグでは、先発すれば13勝3分6敗、欠場した試合は9勝7敗。冨安健洋が左にまわったため、ソン・フンミンのサイドが手薄になった5月のノースロンドンダービーは、3番がいれば互角の展開になっていたでしょう。ジンチェンコが来ても、アンタッチャブル。アルテタ監督がオッケーするわけがありません。

マンチェスター・シティも、難易度の高いディールと心得ているでしょう。2021年6月に交わした契約は、2026年まで残っており、最大6200万ポンドでチェルシーに移籍したマルク・ククレジャを上回るタグが付けられるはずです。

ジンチェンコをガナーズに差し出したプレミアリーグ王者は、アンデルレヒトのセルヒオ・ゴメスを1100万ポンドで確保したと伝えられています。しかし、21歳のU-21スペイン代表の獲得は、あくまでも将来投資でしょう。ペップ・グアルディオラは「最初の年は、シティグループのクラブで武者修行」という報道を否定していますが、即戦力のレフトバックが必要という状況は変わっていません。

彼らの本命は、アトレティコ・マドリードのレナン・ロディか、ドルトムントとの契約が残り1年となったラファエル・ゲレイロか。どちらを獲るとしても、ティアニーより格安で手に入れられるものと思われます。

スコットランドのメディアが一斉に流したゴシップは、グーナーの「それはないでしょ!」の大合唱で立ち消えになりそうですが、実は秘かに成立を願っているクラブがあります。3年前に、2500万ポンドでアーセナルに売却したセルティック。ティアニー売却となれば、移籍金の15%が彼らの懐に収まります。現地が盛り上がっているのは、コレがあるからでしょうか。

アーセナルは、その分も乗せてくるでしょう。ククレジャを獲りにいったとき、5000万ポンド以上というブライトンの言い分を聞いて即座に引き上げたクラブは、ティアニーに付けられたタグの確認すらしないのではないかと思います。実際にオファーがあったら、ノースロンドンがいくらと主張するのか、聞いてみたい気もしますが…。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す