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レギュラー落ちから1ヵ月。ジョアン・カンセロは、なぜバイエルンにローン移籍となったのか?

「トッテナムは、ペドロ・ポロ獲得でスポルティングCPと合意。移籍金は3950万ポンド」「ブライアン・ヒルはセヴィージャにレンタル」「リーズがユーヴェMFマッケニーをローンで獲得」「ジョンジョ・シェルヴェイはノッティンガム・フォレストのメディカルを通過」…プレミアリーグ関連の移籍ニュースを追いかけていると、衝撃的な見出しに目が留まりました。

「ジョアン・カンセロがバイエルン・ミュンヘンにローン移籍」

あの、ちょっと待ってください。2年連続でPFAチーム・オブ・ザ・イヤー(イングランドのリーグごとのベスト11)に選ばれたプレーヤーですけど。昨季プレミアリーグのパス本数2945本はNo.1。まだ28歳です。チャンピオンズリーグ制覇をめざすクラブが、冬に手離す選手ではないでしょう。

よくあるゴシップかと思いながら、記事をチェックしてみると、ホントに出ていくようです。「7000万ユーロ(=6150万ポンド)の買い取りオプション付き」とツイートしたファブリツィオ・ロマーノさんが、「バイエルンと契約するジョアン・カンセロは、メディカルチェックを受けるためにミュンヘンに到着」というコメントとともに現地の動画を配信しています。

ゴシップどころか、既に決まる寸前。ワールドカップまではレギュラーだったのに…!プレミアリーグ再開以降、6試合のうち3試合はベンチスタート。先発は2試合で、チェルシー戦ではハーフタイムに代えられていました。ペップ・グアルディオラは、リコ・ルイス、セルヒオ・ゴメス、カイル・ウォーカー、ナタン・アケでOKと考えたのでしょう。それにしても、唐突です。

「お気に入りではなくなってしまい、居場所を失ったのは彼だけではない」。名将の決断を報じた「スカイスポーツ」のロン・ウォーカー記者は、「ラヒム・スターリングやレロイ・サネも同じ道を辿ったが、これほど突然ではなかった」と驚きを表現しています。

「彼の攻撃的な本能は、今季のシティにおけるディフェンスの雨漏りの原因と見做された。1-0で勝利したチェルシー戦では、ハーフタイムに交代させられている。ただしスタンフォード・ブリッジでは、右ウイングの役割を担っていたと主張できるだろう。しかし、カラバオ・カップでサウサンプトンに敗れた際は、低調なパフォーマンスだった」

「ユヴェントスから移籍してきたのは2019年。当初のペップとカンセロの関係は不安定だった。その後、両者は状況を改善。しかし最近になって、ペップはハングリー精神が欠如している選手がいるといい始め、亀裂をほのめかすようになった。カンセロは、そのうちのひとりであると考えられていた。この突然の展開は、ペップの8年間で最も早い見限りとなる」

「リコ・ルイスに信頼を寄せているのか?ナタン・アケの新しい役割は定着するのか?この2年間、リーグ最高だったDFを欠いたまま、首位のアーセナルに追いつこうとするのはギャンブルだ。しかし昨シーズンは9番なしでリーグを制覇したチームにとって、初めてのことではない」(ロン・ウォーカー)

慢心があったとしても、レギュラー落ちから1ヵ月で放出とは、あまりにも厳しいジャッジです。プレミアリーグやCLで難しい展開になったとき、彼のクロスが打開策となるシーンがあるのではないかと思うのですが…。この決断は、チームを引き締めるきっかけとなるのか、あるいは混乱を招くのか。今はただ、「名将のセンサーが何かを感じ取った」としかいえません。


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“レギュラー落ちから1ヵ月。ジョアン・カンセロは、なぜバイエルンにローン移籍となったのか?” への1件のコメント

  1. アイク より:

    更新ありがとうございます。びっくりニュースですね。
    偽SBからのゼロSB…?

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