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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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マンチェスター・ユナイテッドの要求額は6000万ポンド!? スパーズは本気でサンチョを狙うのか?

2021年にドルトムントに支払った移籍金は7300万ポンド(約129億円)。移籍初年度はプレミアリーグ29試合3ゴール3アシストで、昨季は26試合6ゴール3アシストと真価を発揮できていません。マンチェスター・ユナイテッドにとって、ジェイドン・サンチョは微妙な存在です。

ワールドカップ出場をめざしていた2022年は、開幕から5試合で2ゴールと順調なスタートでした。しかしその後、ロナウドの問題でチームが揺れるなかで、心身のコンディションを崩してしまい、公式戦14試合をキャンセル。1月の復帰直後に2ゴールを決めたものの、3月以降はボールをもらえず消える時間の長さが気になりました。

ラシュフォード、ガルナチョ、アントニー、マルシアル、ペリストリがいるチームで、サンチョは絶対的に必要な存在ではありません。構想外ではないけれど、レギュラーにあらず。復活の兆しがなければ、放出しても問題なし。トッテナムの急襲を伝える現地の記事を読むと、マンチェスター・ユナイテッドは高額のオファーを歓迎しているように見えます。

「デイリー・スター」のハリー・プラット記者は、ポステコグルー監督を迎えたスパーズが5000万ポンドのオファーを検討していると伝えています。これに対して、オールド・トラフォードの要求額は6000万ポンド(約106億円)。5年契約のうち2年の償却を終えているので、6000万で決まれば、元の移籍金は4000万ポンド以下だったことになります。

ジョン・マータフFDは、チェルシーのメイソン・マウントに対する投資の上限を6000万に設定していると伝えられており、2つのディールが実現すれば、お金をかけずにイングランド代表を入れ替えただけともいえます。クラブの経営ボードは、23歳のウインガーよりひとつ年上のMFのほうが、テン・ハフ監督のチームにフィットすると考えているのでしょう。

入団から2年で公式戦79試合12ゴール6アシスト。冴えないスタッツを見ると、放出もやむなしという見方に傾きます。しかし、昨季の彼のパフォーマンスを見ていると、右サイドに定着させたらドルトムント時代を思い出すのではないかという淡い期待を抱きます。周囲を使えるウインガーは、アントニーとは違う持ち味で必要な存在になれるのではないか…。

とはいえ、プレミアリーグで3位に入ったものの、58ゴールはブレントフォードと並ぶリーグ7位。得点力の向上が急務となっているクラブが、サンチョの放出によってワールドクラスのストライカーを迎えられるなら、反対する理由は見つかりません。

ペリシッチを放出するといわれているスパーズは、本気でサンチョを獲りにいくのでしょうか。「エクスプレス」と「デイリー・スター」が記事にしていますが、両メディアはいわば兄弟で、「タブロイド系が放ったよくあるゴシップ」の域を出ていません。スパーズが本格的に動き出すまでは、静観しましょう。テン・ハフの2年めに覚醒してくれると信じながら。


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