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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

カイセド、マディソン、ニコラス・ジャクソン…欧州奪還をめざすブルーズ&スパーズの補強トピックス!

デクラン・ライスとカイ・ハヴェルツの獲得をめざすアーセナルに対抗するかのように、不本意なシーズンを過ごしたチェルシーとトッテナムが積極的に動いています。昨季プレミアリーグで12位に沈み、欧州への道を閉ざされたチェルシーは、モイセス・カイセドを口説き落としたようです。

「モイセス・カイセドはチェルシー入団を決意。交渉は最終段階に突入している」。口火を切ったのは「スカイ・ドイツ」で、昨日になって現地メディアが一斉に記事を配信しています。ブライトンのセントラルMFを巡るディールについて、最も簡潔に全体像を伝えているのは、ファブリツィオ・ロマーノさんのツイートでしょう。

「チェルシーはモイセス・カイセドのディールを進めている。選手サイドとの話し合いが進み、契約に関する提案が行われ、個人条件は合意に近づいている。取引はまだ完了していない。時間がかかる。チェルシーは移籍金8000万ポンド(約146億円)で交渉するとみている。デ・ゼルビとの約束によって、彼の退団は保証されている」

冬のマーケットにおける破談以降、ポールポジションと目されていたアーセナルは、7000万ポンドを超える3つのディールをパラレルで動かす余裕はないようです。CL出場権をアピールできないチェルシーの最大の強みは、余剰戦力の売却の目処が立っていること。コヴァチッチ、メイソン・マウント、カイ・ハヴェルツらのディールは、値付けをする彼らが主導権を握っています。

インテルのGKアンドレ・オナナは、マンチェスター・ユナイテッドとの一騎打ちといわれていますが、チェルシーが誰かの売却を決めて資金を確保すれば、一気に話は進むでしょう。ルカク・ツィエク、オーバメヤンにはサウジアラビアから声がかかっているようで、話がまとまれば、欧州のクラブに出すよりも高値で着地するでしょう。

ジョアン・フェリックス、ルカク、オーバメヤン、カイ・ハヴェルツと、最大4人が一気にいなくなる可能性がある最前線は、ビジャレアルのニコラス・ジャクソンがターゲットとなっています。昨季ラ・リーガで26試合12ゴール4アシストのセネガル代表は、未だ21歳。1月にセインツが獲ろうとしていたストライカーです。

188cmの長身で、DFをぶっちぎるスピードとフィジカルの強さは、いかにもプレミアリーグ向き。ポチェッティーノ監督の「走るサッカー」にフィットしそうです。個人条件は問題なしと伝えられており、ブルーズがバイアウト条項の3000万ポンド(約54億円)に躊躇するはずがありません。支払い方法とアドオンの内容を詰める現在の交渉が終われば、「DONE DEAL」です。

チェルシーと同様に、欧州のステージを失ったトッテナムは、降格したクラブに対する驚愕のオファーが報じられています。「ジェームズ・マディソンとハーヴィー・バーンズのダブル獲得に総額5000万ポンド」。レスターが財政難に陥っているとはいえ、1年前にそれぞれ6000万ポンド(約109億円)だった主力を半額以下では手離さないでしょう。

オファーの中身については、「デイリー・メール」の先走りと思われますが、スパーズが本気で彼らを獲りにいっているという話は信じてもよさそうです。「スカイスポーツ」のダルメシュ・シェス記者のコメントは、事情を知るネットワークからの情報ベースです。

「スパーズは、ジェームズ・マディソンとチームメイトの ハーヴィー・バーンズへの関心を表明するかどうかを内部で議論している。関係者によると、オフィシャルなオファーはまだ行われていないとのこと。われわれがつかんだ情報から、彼らに関心があるのは間違いないといえる」

スパーズの前線ではもうひとり、ユーヴェからレンタルしていたデヤン・クルゼフスキーを完全移籍にスイッチする交渉がスタートしたと伝えられています。もともと、ローン移籍の契約には買い取りオプションが付いています。移籍金は2560万ポンド(約46億5000万円)。「スカイスポーツ」のライブブログは、「すべての当事者が合意すると考えている」と報じています。

ブルーズの最優先はカンテの後釜と最前線、スパーズは中盤とサイドを強化。巻き返しを図るロンドンのクラブは、意中の選手を首尾よく押さえられるでしょうか。彼らの成功の条件は、「オーナーが我を出さず、監督が求める選手を素直に獲ること」でしょう。この点においては、トッド・ベイリーのほうがいけそうですね。あちらのオーナーは、ソロバンを手離さないので…。


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