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ビッグ6からのオファーを断り続けたパウ・トーレスが、格安の移籍金でアストン・ヴィラ入団決定!

ビジャレアルのCBパウ・トーレスのアストン・ヴィラ移籍が決まりました。「BBC」の速報によると、移籍金は3150万ポンド(約57億円)。ウナイ・エメリからの誘いを受けて、生き方を見直した26歳のスペイン代表は、ヴィラの戦術を変える存在になるかもしれません。

6歳から20年間、ビジャレアル。自らの居場所を「生涯のクラブ」と表現していたパウ・トーレスは、プレミアリーグのビッグ6からのオファーを断り続けました。2021年にトッテナムに請われた際は、「決断に時間はかからなかった」とコメント。翌年のマンチェスター勢とチェルシーも「今あるオファーは契約延長のみ。クラブに愛されている」というひとことで撤退しました。

一途な男を変えたのは、2020-21シーズンにヨーロッパリーグ制覇の喜びを分かち合った指揮官でした。マンチェスター・ユナイテッドとの死闘は、21人連続で成功したPK戦でデ・ヘアがミス。カバーニの同点ゴールのシーンで、こぼれ球に先着されたCBは、チームの10番めのキッカーとして左隅に決めています。エメリと過ごした2年3ヵ月は、彼にとって特別な時間だったようです。

「素晴らしい選手だ。セヴィージャ、パリ・サンジェルマン、アーセナルでコーチを務めてきたけど、トーレスのようなセンターバックは見たことがない」(ウナイ・エメリ)

エメリのフットボールの根幹となるビルドアップには、パスワークに長けたタレントが必要です。2022-23シーズンのパウ・トーレスは、ラ・リーガでタッチ数2560回、パス本数1846本、ファイナルサードでのパス275本という数字を残しており、いずれもDFとしてリーグNo.1です。

192cmの長身を活かしたヘディングも強みのひとつで、スピードとフィジカルの強さも問題なし。欧州のコンペティションで26試合出場、スペイン代表23試合と国際舞台の経験も豊富です。ドゥクラス・ルイス、ティーレマンス、パウ・トーレスが後方でまわしながら縦へのコースを窺い、一気にスピードUPするアタックは、プレミアリーグのビッグクラブも手を焼きそうです。

エメリ就任後、プレミアリーグ25試合で15勝4分6敗と覚醒したチームは、昨季のブライトンのようにTOP4争いに食い込んでくるのでしょうか。ヨーロッパカンファレンスリーグとの両立をにらんで、サイドの強化が進めば国内でも欧州でも楽しみな存在となりそうです。ティーレマンス、パウ・トーレス…いい補強ですね!


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