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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ラムズデールに不満なのか?「アーセナルがダヴィド・ラヤ獲得を検討」の一報に現地記者も困惑!

「アーセナルはブレントフォードのGKダヴィド・ラヤとの契約を検討している」。日曜日に配信された「アスレティック」の記事を読んで、困惑したファンも多かったのではないかと思います。デヴィッド・オーンスタイン記者は、ガナーズがラヤを獲得したら、マット・ターナーはノッティンガム・フォレストと伝えています。

グーナーに限らず、多くのプレミアリーグファンが「アーセナルの補強は完了した」と思っていたはずです。8月のタスクは余剰戦力の売却で、長期離脱者や退団志願が出なければ新たな人材に目を向けることはない、と。アルテタ監督は「30人のスカッドはキープできない」といっており、ましてやGKは現地記者にとっても完全なるノーマークでした。

たとえばターゲットがディーン・ヘンダーソンだったら、さほどインパクトはありません。「第2GKの質を高めたいのか、マット・ターナーはいいGKだけど…」と冷静に受け止められるでしょう。しかしダヴィド・ラヤとなると、話は変わってきます。ブレントフォードが昨季プレミアリーグ5位の46失点という堅守を実現できたのは、当代随一のショットストッパーがいたからです。

2021-22シーズンのセーブ率77.7%は、ウルヴスのジョゼ・サに次ぐ2位。昨シーズンも77.7%と同じ数字で、リーグNo.1になっています。入団初年度は73.4%で7位だったラムズデールは、70.6%の11位と数字を落としています。

「ショットストッパーとしてはリーグの平均程度のパフォーマンス。開幕時と最終盤に調子を落としたという事実は隠せない」。デヴィッド・オーンスタイン記者のレポートを追いかけ、「Why Arsenal want David Raya – and where does it leave Aaron Ramsdale?」と題した記事を書いたアール・ド・ロシュ記者の指摘はフラットで、決して厳しくはありません。

いや、それにしても…。4000万ポンドという高額のタグを突き付けられたバイエルンが、撤退を余儀なくされた守護神を獲りにいくなら、アーセナルの本気度は相当高いと見るべきでしょう。長期政権と目されていた25歳のイングランド代表は、セービングもパスワークも自らを上回る可能性がある新人とガチンコ勝負をすることになります。

フットサルの経験があるスペイン代表は、ユルゲン・クロップに「10番」といわれるほど配球が巧みで、ガナーズのビルドアップのクオリティを上げてくれそうです。「ヨーロッパでタイトルを獲得したい」という野心を抱く守護神の到来は、1年後にどちらかがチームを離れるマッチレースのゴングになるのではないでしょうか。

今回の話は、こんな見方もできます。「昨季プレミアリーグで調子を落とした時期がある選手には、もれなく競争相手が与えられる」。ジェズスにはカイ・ハヴェルツの姿をチラつかせ、トーマスにデクラン・ライス、サリバの負傷後に崩れた右サイドにはティンバー。そしてラムズデールにラヤというわけです。

もしそうだとすれば、ミケル・アルテタはプレミアリーグ2位という結果に全く満足していないということになります。GK獲得の話が単なるゴシップで終わったとしても、グーナーにとっては心強い話といえるでしょう。

アール・ド・ロシュ記者とともにレポートを執筆したジョーダン・キャンベル記者は、「イーストラザフォードで行われたマンチェスター・ユナイテッド戦で、ラムズデールがブルーノのミドルを後逸しなかったとしても、ラヤ獲得の話は立ち上がっていたはず」といっています。正式なオファーは出ていないようですが、エドゥSDは動くのでしょうか。いやー、それにしても…。


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