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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

チェルシーがラヴィア強奪を画策、リヴァプールはカイセドに史上最高額…ハイジャック合戦の勝者は?

プレミアリーグ2023-24シーズンの開幕節で、いきなりチェルシーとリヴァプールが激突します。注目のステージはスタンフォード・ブリッジ。TOP4の座を奪還したいクラブが3ポイントを争う日曜日は、ピッチの外でも壮絶なバトルが続いているはずです。

「スカイスポーツ」のダルメシュ・シェス記者とライアル・トーマス記者が、チェルシーのハイジャックを伝えたのは木曜日。モイセス・カイセドの移籍を巡る交渉が頓挫しているクラブは、サウサンプトンのロメオ・ラヴィアを獲得するべく4800万ポンド(約88億円)のオファーを提示したと報じられました。

ラヴィア争奪戦でポールポジションと目されていたリヴァプールは、月曜日に3度めのオファーとなる4500万ポンドを拒否されています。セインツの要求額は5000万ポンド。チェルシーのオープニングオファーは断られるはずですが、トッド・ベイリーのスタッフはそれを見越して次なる一手を用意しているはずです。

リーズのMFタイラー・アダムスのバイアウト条項にある2000万ポンドを支払うと報じられたクラブは、カイセド、ラヴィアと合わせて1億7000万ポンド(約312億円)を投じるのか…!ラヴィアの記事が配信された7時間後、「スカイスポーツ」はリヴァプールの新たな動きをレポートしました。モイセス・カイセドに史上最高額のオファー?

チェルシーが提示したのは8000万ポンド、ブライトンの主張は1億ポンド。22歳のエクアドル代表MFは、アーセナルに行きたがっていた冬と同様に、トレーニング不参加という抗議行動に打って出たといわれていました。リヴァプールの動きを伝える「スカイスポーツ」の表現は「ready to break transfer record」。エンソ・フェルナンデスの1億700万ポンドをぶっちぎるのでしょうか。

ファブリツィオ・ロマーノさんは、「モイセス・カイセドはロンドンにて、彼の未来に関する重要な進展を待っている。ブライトンは、リヴァプールからの正式なオファーを待っている。リヴァプールは100%出す。その後はチェルシー次第だ。最も高額を提示した者がブライトンのグリーンライトを得るだろう」といっています。

突如、勃発したハイジャックVSハイジャックの仁義なき戦い。カイセドに1億を出さなかったウェストロンドンがラヴィアの5000万を許容し、ラヴィアに出し渋ったマージーサイドがカイセドの1億をOKとするなら、たった2日で両者のポジションが入れ替わるスーパーイリュージョン…いやコントのネタが完成します。

セインツもシーガルズも情をはさまず、自分たちが掲げた条件を満たすクラブに手を差し延べるでしょう。レッズがいきなり1億に迫る額を提示したら、チェルシーはブライトンに2000万を積むか、セインツに200万を足すか、あるいは両方に勝負のオファーを…!

予測不能のバトルについて、ひとついえるとすれば、2人のMFの未来に残留という言葉はなさそうということです。スタンフォードブリッジのピッチでは足で戦いつつ、両手を振り上げて殴り合う両者の立ち回りに注目しましょう。その昔、レッズが獲得寸前だったモハメド・サラーを奪取したのはチェルシーでしたね…。


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