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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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評価と理解を得られず苦しんだ2年半。ジェイドン・サンチョはドルトムント復帰間近。

ヴィクトル・リンデロフ、ハンニバル・メイブリ、アーロン・ワン=ビサカ。夏に契約満了となる選手と話し合い、延長オプションを続々と発動させているマンチェスター・ユナイテッドは、移籍が噂されているラファエル・ヴァランやアントニー・マルシャルとも交渉を始めています。

残り半年となったヴァランも延長オプションが付いており、マンチェスター・ユナイテッドがボタンを押せば2025年までの契約となりますが、クラブは週給34万ポンド(約6100万円)の高額サラリーを減らしたがっているようです。ベンチスタートが増えたベテランCBが条件を呑まなければ、シーズンが終わり次第、クラブに別れを告げることになります。

マルシアルは、契約を延長したうえで売却となるのではないでしょうか。現在、移籍が確実視されているのは、テン・ハフ監督への不信感を表明したジェイドン・サンチョのみ。ローンで獲得したがっているドルトムントとの交渉は順調で、ドイツのクラブがサラリーの大半とレンタルフィーを支払うという話がまとまりそうです。

2021年まで過ごしたドルトムントでは、公式戦137試合50ゴール64アシスト。2019-20シーズンにブンデスリーガ32試合17ゴール17アシストという出色のスタッツを残したウインガーは、マンチェスターでは真価を発揮できませんでした。公式戦82試合12ゴール6アシスト、プレミアリーグ52試合9ゴール6アシスト。当初期待されていた右サイドの強化は、果たせずに終わりました。

2021-22シーズンは、プレミアリーグ開幕から9試合ノーゴール、ノーアシスト。新たな環境に慣れる前にスールシャール監督が解任となり、ラングニックの下では「消える時間が多いウインガー」になってしまいました。夏にテン・ハフが就任し、復活するかと思いきや、10月にメンタルのコンディションを崩してリタイア。復帰後も「好不調の波が激しいウインガー」でした。

「プレミアリーグのスピードにはじめなかった」「戦術が不明確なチームにフィットしなかった」「ワールドカップカタール大会のイングランド代表から外れたのがショックだった」。彼が振るわなかった理由は、ひとつではなさそうですが、指揮官やサポーターに評価されないストレスがベースにあったのは確かでしょう。

サンチョが来ると報じられたとき、ようやく右サイドの問題が解決すると思いました。クリスティアーノ・ロナウド、カバーニ、ラシュフォード、マルシアル、グリーンウッド、サンチョ。最強のフロントスリーとなるかもしれないと淡い期待を抱いた夏から、1年で3人が去り、ゴールを決められずに苦しむチームになってしまいました。

混乱の初年度、心を病んだ2年め、不信感が爆発した3年め。サポーターとしては、縁がなかったという曖昧な表現で未練を断ち切るしかありません。不遇だったウインガーは、まだ23歳。古巣ドルトムントで本来のプレイを思い出し、ワールドクラスという評価を取り戻してもらえればと思います。いやー、悔しいですね。


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