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アストン・ヴィラとチェルシーが企む怪しいディール!ガルナチョの移籍は成立するのか?

チェルシーにモーガン・ロジャースを売却したアストン・ヴィラが、アレハンドロ・ガルナチョの獲得に近づいているようです。「アスレティック」のジェイコブ・タンスウェル記者とデイビッド・オーンスタイン記者は、「ヴィラのウナイ・エメリ監督は、マンチェスター・ユナイテッドに在籍していた頃からガルナチョを評価していた」といっています。

昨シーズンの公式戦で43戦8ゴール4アシストのウインガーは、先発は22試合に留まっており、3-4-2-1で戦おうとしているシャビ・アロンソ監督の構想外と伝えられています。何とか評価を得たとしても、ベンチが定位置となりそうなチェルシーに残るより、モーガン・ロジャースの後釜を探しているクラブに移籍したほうが、出場機会を増やせるでしょう。

「アスレティック」によると、エメリ監督がガルナチョを口説いたことで、ローマとの争奪戦は既に決着しているそうです。ウェストロンドンとバーミンガムの交渉は最終段階に入っているものの、「買い取りオプション付きのローン」「条件付きで買い取り義務が生じるローン」といった複数の可能性について検討が続いており、明確なゴールは見えていません。

速報記事を読む限りは、シンプルなディールなのですが、両者ともに「モーガン・ロジャースとガルナチョの話を切り分けたい」という思惑があります。事の発端は7月1日のUEFAからの通達で、スカッドのコスト比率が規定をオーバーしていると判断されたヴィラとチェルシーは、罰金を科されてしまいました。ヴィラは1900万ポンドで、チェルシーは250万ポンドだそうです。

このペナルティには、「2026-27シーズンも引き続き、スカッドのコスト比率を削減する」という条件が付いており、クリアできなければ欧州の大会の出場停止処分に発展する可能性があります。コストの比率を下げるためには、トランスファーマーケットで選手を売った際の金額を大きく見せる必要があるというわけです。

モーガン・ロジャースを獲得するチェルシーが支払う移籍金は、クラブ史上最高額となる1億1700万ポンド。昨年の夏にマンチェスター・ユナイテッドから4000万ポンドで獲得したガルナチョには、4270万ポンドという強気のタグを付けているといわれています。今回の売買がスワップと見做されるか、別な案件となるかで、決算の数字は大きく変わります。

チェルシー目線で見ると、モーガン・ロジャースとガルナチョがセットなら、マイナス7430万ポンド。個別のディールにすると、ガルナチョを手離して得た4270万ポンドは売上となり、モーガン・ロジャース獲得費用の1億1700万ポンドは5年契約の減価償却となります。単年の決算では5分割され、損失は2340万ポンド。売上は一括計上、コストは分割で先送りが必須条件です。

ここまでの話は「分けたほうが、お互い得ですね」で終わるのですが、問題はUEFAがスワップの分割を抜け道と見做していることです。チェルシーとヴィラは前科があります。1年前にロンドンに向かったオマリ・ケリーマンは移籍金1900万ポンドで、逆ルートのイアン・マートセンは3750万ポンド。これが物議を醸し、チェルシーはUEFAから警告を受けています

ややこしい話ですみません。ここからは、今回考えられる3つの契約形態で何が変わるのかを説明します。「買い取り義務付きのローン」なら、契約と同時に義務が発生するので、UEFAはスワップと認定するでしょう。「買い取りオプション付き」は、1年後に買うか返すかを選ぶので別件にできるのですが、ヴィラが「買わない」といい出す可能性がチェルシーのリスクになります。

両者ともに納得感があるのは「条件付きで買い取り義務が生じるローン」で、「プレミアリーグの先発が10試合を超えたら移籍金を払ってね」というようなお話です。ただしこれも、抜け道をカットしたいUEFAが「条件がほぼ確実に満たされると判断される場合は、買い取り義務と見做す」としており、絶妙な設定が必要です。

チェルシーとヴィラは、モーガン・ロジャースとガルナチョの契約の時期を大幅にずらし、「これは別件ですよね!」と主張できるようにすると見られています。バーミンガムが「メンドクサイから、ガルナチョやーめた!」とヘソを曲げたら終わる話なので、ブルーズにとっては後ろに倒すのはリスキーなのですが…。これこそ、「どうなるか見てみましょう」としかいえません。


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