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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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チェルシーかトッテナムか…アヤックスGKオナナ獲得をめざすロンドンダービーに注目!

チェルシーのケパ・アリサバラガのセーブ率は57.7%。プレミアリーグのレギュラーGKのなかでは最下位で、一時はベテランのカバジェロにポジションを奪われていました。トッテナムの主将ウーゴ・ロリスは、長期リタイアもあってプレミアリーグ12試合出場に留まっていますが、セーブ率は78.0%。首位アリソンの80.4%に次ぐ数字はさすがなのですが、モウリーニョ監督は33歳を起用し続けることに懸念を抱いているようです。ロンドンの2クラブが、アヤックスの守護神アンドレ・オナナを狙っているという記事が事実だとすれば、それぞれが異なる理由でエースに疑問を抱いているということになります。

カメルーン出身のオナナは、母国の英雄サミュエル・エトーが創設したアカデミーで頭角を現し、13歳でバルサのカンテラに加入。しかし、競争が激しい名門クラブで評価を高められず、18歳になった2015年にアヤックスに移籍しています。レギュラーポジションを奪取したのは、2016-17シーズン。入団3年めの昨季は、念願のデールディヴィジ制覇を果たし、チャンピオンズリーグではレアル・マドリードとユヴェントスを連破する快挙に貢献して欧州のクラブの注目を集めました。

「エクスプレス」によると、アヤックスとの契約は2022年までで、移籍金は2500万ポンド(約33億5000万円)というお買い得価格。GKとしてプレミアリーグ史上最高額の7100万ポンド(約95億円)で獲得したケパの処遇を考えなければならないチェルシーよりも、トッテナムのほうがフットワークは軽そうですが、こちらは新スタジアムのローン支払いという問題を抱えています。モウリーニョ監督の優先順位が高いのは、中盤や最終ラインなのではないでしょうか。コロナウイルスの蔓延でプレミアリーグが中断され、人件費が重くのしかかっている現状では、ハリー・ケイン売却のようなアクロバティックがない限りは、手を出しづらいのではないかと思われます。

「バルセロナはホームだ。戻れるなら戻るけど、それはまだ先の話だね」。フランスのテレビ局「キャナル・プリュス」のインタビューに応じた24歳のGKは、古巣であるバルセロナへの思いを語りながらも、目前の未来については「シーズン終了後に何が起こるかは、わからない。楽しみだね」と言葉を濁しています。スペインの名門から誘われれば、心が動くはずですが、27歳のテア・シュテーゲンが君臨するチームのベンチで過ごす日々を選ぶ可能性はゼロといい切ってもいいでしょう。

CL出場権をつかみかけているランパード監督の若いチームか、ジョゼ・モウリーニョの下で巻き返しを図るスパーズか。あるいはアヤックスに残って、次のチャンスに賭けるのか。アリソンやエデルソン、デ・ヘアなどワールドクラスが集うプレミアリーグで、若き守護神の超絶セーブ連発を見てみたいのですが…。パリの参入も噂されるカメルーン代表GK獲得を巡るロンドンダービーの続報に注目したいと思います。(アンドレ・オナナ 写真著作者/Femke Kruize)


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