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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

オーバメヤン&ラカゼットを放出!?アーセナルのトーマス・パーティー獲得計画はどうやら続行!

「プレミアリーグ2020-21シーズンは、無観客で開催されるかもしれない」。誰もが可能性を認めながら、しかし実際に耳にすると衝撃的なニュースが流れた後、「BBC」をはじめ現地のメディアは、一斉にアーセナルのリスクについて報じました。2018-19シーズンのマッチデー収入は9600万ポンド(約128億円)で、マンチェスター・ユナイテッドに次ぐ2番めのインパクト。チケットやグッズの販売が、売り上げ全体の24%を占めるクラブについて、「テレグラフ」は「プレミアリーグの次のシーズンがクローズドドアで開催された場合、アーセナルの損失は2021年5月までに1億2230万ポンド(約162億円)に達する」と試算しています。

直近で報じられていた獲得候補は、パリの左SBクルザワ、チェルシーとの契約延長交渉が決裂したウィリアン、1年前からボーンマスを出たがっていたライアン・フレイザーと、移籍金ゼロでゲットできる選手ばかり。「オーバメヤン放出に舵を切った」というゴシップが流れたのも、シーズンチケット収入が得られなくなる可能性が喧伝され始めたからでしょう。プレミアリーグ75試合49ゴールの絶対的エースは、移籍金5000万ポンド(約66億円)といわれており、マッチデー収入の穴埋めを優先するなら、最も現実的なプランです。

そんななかでも、「トーマス・パーティーの獲得をめざしている」という記事だけは減りません。2週間前に「デイリー・スター」が、「ノースロンドンのトップターゲットにサラリー倍増でオファー」と報じたアトレティコ・マドリードのアンカーは、5月に入ってもゴシップの主役を張っています。父親のジェイコブ・パーティーさんが「息子はアーセナルと交渉しているといっていた」と漏らした直後に、「ミラー」が代理人が否定したと報道。収束すると思われたバイアウト条項4500万ポンド(約57億円)の攻防は、「ラカゼットとのスワップ」という新たなプランとして伝えられています。

「守備的MFは、アトレティコとアーセナルが今後数ヵ月以内に合意することを望んでいる」とレポートしたのは「エクスプレス」。ジェームズ・ウォルターズ記者は、パーティー自身が親友に対して「プレミアリーグで自分の力を証明したい」と語ったとはっきり書いています。「テレグラフ」も、これに同調。多額の支出を避けたいアーセナルが、アトレティコ・マドリードが関心を抱いているラカゼットを差し出すことで、話をまとめようとしていると報じています。

アーセナルの今季プレミアリーグにおける総ゴール数は40。オーバメヤンの17発とラカゼットの7発を引くと、16しか残りません。「セルティックのフランス人FWオドソン・エドゥアールに関心を抱いているが、移籍金は2500万ポンド以上」「モナコのウィサム・ベン・イェデルを狙っている」という記事もありますが、スコットランドで公式戦126試合62ゴールのストライカーも、今季リーグアンで26試合18ゴールの点取り屋も、それなりのお値段となりそうです。

マルティネッリ、サカ、ニコラ・ペペ、エンケティアに新ストライカーという前線の布陣は、かなり思い切ったギャンブルに見えますが、アルテタ監督に勝算はあるのでしょうか。財政面でのダメージが甚大と伝えられる名門が、どんな布陣で苦しいシーズンを乗り切ろうとしているのかをしっかり追いかけたいと思います。24/40を放出とは…!


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