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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Brazil2014】出ましたベンゼマの微妙な一発、ゴールラインテクノロジー!しかし会場はビミョーな空気…。

何事も、お金をかけたら、きっちり元をとりたいものです。カメラ7台を含む1セットで2000万円以上するといわれるゴールライン・テクノロジー。どこで使われるのか、誰のシュートが記念すべき第1号となるのかと、毎試合ワクワクして観ていたのですが、ネイマール、アレクシス・サンチェス、ファン・ペルシ、ロッベン…スタリッジもバロテッリも、各国のストライカーたちが繰り出すシュートは、非の打ちどころのないファインゴールばかり。 おもしろい試合の連続で、エキサイティングな攻防に心奪われ、その存在を忘れかけていた大会4日め。ついに出番です、ゴールラインテクノロジー!

グループEのフランスVSホンジュラス。圧倒的にフランスが有利という前評判で始まったゲームは、前半の終了直前に、ベンゼマがPKを決めてフランスが1-0とリード。後半に入っても、ゲームの主導権を握るのは、プレミアリーグやリーガ・エスパニョーラから錚々たる顔ぶれを揃えたフランスです。始まって早々の48分、ベンゼマがゴール前に抜け出し、右隅を狙ってインサイドでコースを変える左足シュート。これがポストに当たって横にこぼれ…ゴール?さらに逆のポストにぶつかりGKバジャダレスに当たって…ゴール?パッと見ただけでは、入ったかどうかわかりません。VTRでも、GKに当たった後のボールの位置が、ポストに隠れてよく見えません。さあ、ゴールライン・テクノロジーさん、いかがでしょう。判定をどうぞ!

右ポストに当たった直後=ノーゴール
GKに当たった後=ゴール

プレミアリーグは既に別な機器を導入しているので、ときどきCGを観る機会はありましたが、画像の雰囲気が違いますね。1本のシュートで2回も判定が出ると、盛り上がります。しかもちゃんとゴールとは、ベンゼマさん、役者ですね!これは現地も盛り上がるでしょう!

あれ?フランスの選手たちはゴールに湧いていますが、気のせいなのか、会場が静か。ホンジュラスのスアレス監督、まさか抗議してます?表情が、明らかに不満そうです。フランスのデシャン監督は、ジャッジがどっちなのかを把握できていないのでしょうか。こちらも何だか、浮かない顔。「で、結局、どっちなんだ?」という顔なのか、「GKのオウンゴール?決めたのはベンゼマだろ」と、チームのエースの記録にこだわっているのか。もしかして、ノーゴール判定?いや、まさか。

直後のキックオフを観て、やっとゴールだったとわかった次第。スタジアムは、さざなみのような小さなざわめきのみ。あれれ、盛り上がらないですねぇ。プレミアリーグで、こんなビミョーな空気になった覚えはないのですが、ジャッジが遅かったのか煮え切らなかったのか、「あ、2-0なのね、はいはい」という雰囲気です。テレビで観ているより、実際には現地のテンションは上がっているのでしょうか?ああ、精度100%のゴールライン・テクノロジー、ジャッジ1秒のゴールライン・テクノロジーでもこうなっちゃいます!?

きっと、今日のワールドカップ特番やワイドショーでは、「ゴールライン・テクノロジーが使われた!」と、前のめり気味に報じられるのでしょう。それらの番組からは、両軍ベンチやサポーターのビミョーな雰囲気は伝わってこないと思われますので、本ブログが責任を持ってお伝えいたします。この記事は、決して「盛り上がらないじゃん!」とゴールライン・テクノロジーを非難しているわけではありません。テクノロジーの判定直後の空気と両チームの監督の様子がおもしろかったので、書かずにいられなかったのです。

あ、ちなみに試合は、フランスが3-0で勝ちました。ベンゼマ、テクノロジーでオウンゴール、ベンゼマです。すみません、結果そっちのけで。プレミアリーグファンとしては、未だに前回ワールドカップのドイツ戦で認めてもらえなかった「ランパードの幻のゴール」が悔しいもので…つい。

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