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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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デブライネのミドルとクルトワの神セーブ!ベルギーがブラジルを下し、32年ぶりの4強進出!

日本戦でゴールを決めたシャドリとフェライニがスタメンに入り、昨季プレミアリーグで活躍した選手が9人となったベルギー。GKクルトワ、3バックにコンパニ、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン、中盤にはデブライネ、ヴィツェル、フェライニ、WBにムニエとシャドリ、最前線にルカクとアザールという布陣です。ワールドカップロシア大会準々決勝、相手は4試合で1点しか獲られていない堅守ブラジル。今までよりも前に配されたデブライネが、最初のシュートを放ちました。マルセロが高い位置に張り出し、ネイマールとともに仕掛けてくるブラジル。7分のCKは、ミランダがニアで後ろに逸らしたボールをチアゴ・シウヴァがボレーで合わせ、ボールはポストを叩きます。すぐに反撃したベルギーは、アザールのシュートがブロックされ、フォローしたシャドリのミドルは左に外れました。

ブラジルの厳しいプレスに手を焼くベルギー。13分、プレミアリーグアシスト王のデブライネが、中央にいたフェライニに鋭いパスを通すと、トーキックはうまくミートせず相手に引っかかってCK。デブライネが蹴った左からのボールは、フェルナンジーニョが肩に当てて自らのゴールに押し込んでしまいました。1-0とされたブラジルは、左からのアタックが強烈で、ベルギーの3バックがぎりぎりでクリアするシーンが続いています。19分、コウチーニョのミドルはクルトワが正面でキャッチ。アザールが中央を切り裂いた21分のチャンスは、右サイドでパスを受けたムニエのクロスがルカクに届きません。

左サイドを制圧するマルセロが25分に単独で上がり、遠めから左足を振り抜くと、クルトワが左に倒れてセーブ。CKのこぼれ球を叩いたフェルナンジーニョのシュートは、フェライニが足を出してCKに逃れます。31分にカウンターを仕掛けたのは、自陣からのドリブルで2人をかわしたルカク。右から上がったデブライネにパスを通すと、7番の容赦ない一撃が左のサイドネットに突き刺さります。ベルギー、2-0!35分に左からマルセロが上がり、ガブリエウ・ジェズスにクロスを通すもヘディングは右にアウト。コウチーニョが右足で巻いた決定的なシュートは、クルトワが左に弾き出すビッグセーブで阻みます。

41分のデブライネのFKは、アリソンがゴールの上にクリア。プレミアリーグ最強チームのプレーメイカーは、今までよりも高い位置で持ち味を発揮しています。前半は2-0で終了。ネイマールはムニエとアルデルヴァイレルトに抑えられています。チッチ監督は、ハーフタイムにウィリアンを下げてフィルミーノを投入。後半のベルギーは、引いて構えてカウンターを狙っています。49分にデブライネのパスを右で受けたルカクは、強引なドリブルを止められてしまいました。マルセロの速いグラウンダーに、フィルミーノは触れず。ブラジルのアタックは、とにかく左です。

55分にファグネルのパスを受けたパウリーニョがボックス右を完全に崩し、クルトワの前に飛び出しますが、フィニッシュはGKが体を張ってストップ。チッチ監督は58分にガブリエウ・ジェズスを諦め、ドゥグラス・コスタで勝負です。圧倒的なブラジルペース。81分、シャドリががんばってデブライネにつないだカウンターは、スルーパスをもらったアザールの左足シュートがファーポストすれすれを抜けていきます。70分のドゥグラス・コスタのミドルはクルトワががっちりキャッチし、残り時間は20分。日本戦では0-2で負けていたベルギーは、今日は同じ点差でリードしながら耐えています。

73分、チッチ監督の最後のカードは、パウリーニョに代えてレナト・アウグスト。直後、ブラジルが仕掛けた右からのカウンターは、ドゥグラス・コスタの強烈なシュートをクルトワがセーブします。南米最強チームが1点を返したのは、76分。左にいたコウチーニョがゴール前に軽く浮かしたボールを、レナト・アウグストがヘッドで流し込みました。81分にコウチーニョにボールが渡ると、中央がぽっかり空いています。このスペースを使ったレナト・アウグストの右足シュートはわずかに左のポストの外。ロベルト・マルティネス監督は、疲弊したシャドリを下げてヴェルマーレンを投入しました。

86分、ルカクに代わってティーレマンス。マンチェスター・ユナイテッドのエースは、ゴールを決めることができませんでした。ネイマールのドリブルは、アルデルヴァイレルトがチェック。プレミアリーグ屈指のCBは、ブラジルの10番にフィニッシュを許さず、90分まで耐え抜きました。94分、ドゥグラス・コスタが中に斬り込み、ネイマールに預けると、右足のコントロールショットはクルトワが指先で弾き出すビッグセーブ!勝負は、これで決しました。日本が得たかった結果に辿り着いたベルギーが、32年ぶりにベスト4進出を果たしました。

MVPは、クルトワでしょう。後半は防戦一方、シュート数27対9と押し込まれたゲームで、チェルシーの守護神は難しいボールをことごとくセーブしました。マルセロとドゥグラス・コスタにサイドを制圧され、低い位置に2つのラインを敷くしかなくなっていた赤い悪魔ですが、フィニッシュに対してしっかりコースを切っていたことが、弾道を読めていたクルトワの神セーブ連発につながったのではないかと思います。

アグレッシブにカウンターを仕掛けたルカク、絶品ミドルを決めたデブライネ、得意のドリブルで相手を振り回したアザール、そしてクルトワと、「チェルシー同窓会」を愉しませてくれたベルギーの次戦は難敵フランス。3バックと前線の個人力の高さが光る一方で、連携はぎこちなさが目立つチームですが、このうえはぜひ決勝に進んでいただき、イングランドとの「プレミアリーグオールスターズ対決~今度こそ本気で」を実現していただければと期待しています。

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“デブライネのミドルとクルトワの神セーブ!ベルギーがブラジルを下し、32年ぶりの4強進出!” への6件のフィードバック

  1. 凹んで より:

    クルトワが素晴らしい出来でしたね~。あと、マルティネス監督が大バクチ?でフェライニを先発させたましたが、いつもの出来でしたね。守備はそこそこやれるが、パスがことごとくカットされてました。ただ、そのおかげで1列前に出たデブライネが点を取ったのは作戦通りだったのでしょうか?何にせよ、フランス戦のスタメンが楽しみです。

  2. ペップの街 より:

    更新有難うございました。
    素晴らしい試合でした。鬼神の如くファインセーブを連発したクルトワ、ルカクもフェライニも献身的にプレーしてくれました。フェライニはラフプレーも彼にしては少なく耐えてました。そしてデ・ブライネ!アザール!彼らでまとめてプレミアで強豪チーム作れますね。

  3. ちぇるちぇる より:

    チェルシーのクルトワ、アザール 、ルカク、デブライネ素晴らしかったですね!()
    前線の三人を見てると未だに悔しい気持ちになります笑

  4. エミリー より:

    これぞワールドカップという内容の試合でしたねー。
    ブラジルの猛攻と、ネイマールの大げさなコケにはヒリヒリさせられました(笑)
    日本を破って勝ち上がったベルギーに肩入れしてしまい、アザールとルカクのランに、行けー!とか言ってる自分はアーセナルファンという、シーズン中ならあり得ない楽しみかたが出来るのも、ワールドカップですね。
    いい試合だった。

  5. ペップの街 より:

    ネイマールも2点リードされてからはファウルされてもオーバーアクションで演技しなくなりましたね。時間もったいないから(W)。アザールは同じファウルをされてもグッと耐えてました。健さんみたいにカッコ良かったです‼️

  6. じるー より:

    今度こそ本気で、に笑ってしまいましたw

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