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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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「ノーチャンス。年を取りすぎた」…発言が波紋を呼んだデブライネは、救世主になれるのか!?

プレミアリーグ224試合60ゴール。95アシストは、103のルーニーと102のランパードに迫る歴代5位です。チャンピオンズリーグは67試合12ゴール21アシスト。マンチェスター・シティとベルギー代表の黄金時代を築いたケヴィン・デブライネにとって、2022-23シーズンはラストチャンスであり、ビッグチャンスでもあります。

FIFAランキング2位で迎えたワールドカップカタール大会は、ベルギー代表がゴールデンメンバーで戦う最後の大会となるでしょう。守護神クルトワは30歳、アザールとデブライネは31歳、アルデルヴァイレルトとヴィツェルは33歳、メルテンスとフェルトンゲンは35歳。今回の26人のうち、U-23は6人しかおらず、ワールドクラスと呼ばれるレベルに達しそうな若手が見当たりません。

強いて挙げるなら、ACミランに移籍したデ・ケテラーレと、ランスでリーグアン15戦7発のオペンダですが、前者はセリエAにフィットしておらず、後者はバチュアイからポジションを奪うに至っていません。前回3位のチームは、カタールを終えた後、欧州のTOP10から外れてしまうかもしれません。

一方、アーリング・ブラウト・ハーランドを迎えたマンチェスター・シティは、ビッグイヤーを獲得するチャンスです。バルセロナ、アトレティコ・マドリード、ユヴェントスが敗退し、昨季のファイナルで激突したリヴァプールとレアル・マドリードは、ラウンド16でつぶし合いとなりました。

エル・ブランコは主力の高齢化が進んでおり、総勢17人を放出したパリは中盤の完成度が今ひとつに見えます。ムシアラのブレイクで立ち直ったバイエルンは、ワールドカップに17人を派遣しており、リュカ・エルナンデス、マズラウィ、コマンが負傷に見舞われてしまいました。これといった懸念点がないマン・シティは、欧州の頂点に駆け上がれる可能性が高まっています。

今季プレミアリーグでは14試合3ゴール9アシスト。依然としてワールドクラスのプレーメイカーは、ペップ・グアルディオラの契約延長の報に触れた際は、「うれしいニュース。人生がラクになる」と喜んでいたのですが、ベルギー代表について聞かれるとトーンダウン。「ガーディアン」のインタビューに対して、優勝できるレベルにないと明言しました。

「ノーチャンスだ。われわれは年を取りすぎている。チャンスは2018年だったね。今もいいチームだけど、高齢化してしまった。あれから何人かのキープレーヤーを失った。何人か、新しくいい選手も出てきたけど、2018年のようなレベルにはない。自分たちは、よりアウトサイダーになったと見做さざるをえない」

ワールドカップが始まる前に、自宅で受けたインタビューの記事が発表された直後、ベルギーはモロッコに0-2で完敗。エースの発言に憤ったフェルトンゲンは、「われわれの攻撃がひどかったのは、前線が年を取りすぎたからだ」と反撃し、事態の収拾を図りたいロベルト・マルティネス監督は「コメントは、勝利の手助けにはならない」と諫めました。

カナダとの初戦は、シュート数10対21の大苦戦で何とか1-0。モロッコに足をすくわれ、3位に転落したベルギーは、クロアチアとの一戦で黄金時代の幕を閉じてしまうのでしょうか。2014年からの3大会で14戦11勝は、最多勝利。7ヵ月前は、FIFAランキング1位でした。

最悪のタイミングで自らの発言が話題になってしまったデブライネは、サイモン・ハッテンストーン記者の問いに率直に応じただけだったのでしょう。物議をかもした今、やるべきは、決定的なラストパスや美しいシュートでチームを救うことだけです。

何もできずにカタールを去るのか、夢の終わりを先に延ばすのか。決戦は12月1日。37歳のモドリッチや33歳のペリシッチにやられたら、敗因を説明できる言葉はありません。「強いベルギー」のシンボルには、せめて爪痕を残してほしいと願っています。彼自身、最後の舞台となるかもしれない一戦が、目の前に迫っています。


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