【Liverpool×Stoke】どうした、サラー!テンションが低かったリヴァプールはまさかの連続ドロー!
ストークのCKを2本さばいた後、レッズの主将が5分に決定的なチャンスを創ります。自陣でインターセプトに成功したヘンダーソンが右にスルーパスを通すと、プレミアリーグ31ゴールのサラーが完全にフリー。バトランドのポジションを確認し、余裕をもったチップキックで先制…と思いきや、エースは珍しく右に外してしまいました。11分の速攻は、左から上がったアルベルト・モレノのアーリークロスがサラーに届きます。左足のシュートはDFに当たり、こぼれ球の攻防はストーク守備陣の勝ち。レッズの守備陣にハイプレスを仕掛けるストークは、19分にロリス・カリウスのキックをインターセプトするも、フィニッシュに持ち込めません。1分後に左からスプリントしたバウアーは、ファーで空いていたディウフにクロスを通すも、ニアを狙ったヘッドは枠を外れてしまいます。
21分、今度はレッズに決定機。フィルミーノが右のサラーにロングフィードを入れると、絶妙な落としに走り込んだアーノルドが、GKバトランドと1対1。右SBが体勢を崩しながら打ったシュートは、守護神が冷静にブロックしました。シャキリがクラヴァンをかわして入れたグラウンダーは、ファン・ダイクと競ったクラウチが触れず。28分、アルベルト・モレノの縦パスでフィルミーノが左に流れ、クロスのクリアを拾ったワイナルドゥムが左隅を狙いますが、ボールはポストの外に抜けていきます。
34分にサラーが右から蹴った直接FKは、ニアポストの外。フィルミーノが左サイドで粘り、ボックスに入ったダニー・イングスにつないだ41分のチャンスは、ワイナルドゥムのシュートのこぼれ球をダニー・イングスが蹴り込みますが、ラインズマンの旗が上がっています。前半は0-0。ドレッシングルームに戻るサラーは、浮かない顔をしています。
50分、CKのクリアをトラップしたサラーが、ボックスの左隅から狙ったミドルはニアポストの上に外れます。マルティンス・インディが足を痛めてリタイアし、代わって入ったのはソブヒ。レッズが押し込むハーフコートマッチが続きますが、シュートがバトランドに届くシーンがありません。クロップ監督は65分にダニー・イングスとアーノルドを下げ、ミルナーとナサニエル・クラインを投入しました。ポール・ランバート監督は、クラウチを下げてダレン・フレッチャー。残り時間は20分を切りました。レッズは奪いにいかなくてはなりません。
圧倒的に攻めるレッズ。87分、サラーの縦パスをボックス内でもらったワイナルドゥムが折り返すと、ボールはピーテルスの手に当たりますが、アンドレ・マリナーは笛を吹かず。直後、シャキリが蹴ったFKに反応したディウフが、ファーを狙ったシュートはゴール前を横切り、詰めたショークロスは枠に押し込めません。93分のヘンダーソンのミドルは、エンディアエがカット。ミルナーのクロスに合わせたワイナルドゥムのヘッドは、枠の上に浮いてしまいます。間もなくタイムアップの笛、無念のスコアレス。リヴァプールは、プレミアリーグ最下位と19位に連続ドローで、4位争いを盛り上げてしまいました。
フィルミーノとサラーを代えなかったクロップ監督は、ここで勝って今後の戦いをラクにしたかったのだと思われますが、選手たちの心は既にローマに向かっていたようです。ボールを支配しながらも、シュートシーンを創れなかった前線のテンションの低さは、マネの不在というひとことでは語れません。ともあれ、残り2試合。リヴァプールは、次節のスタンフォード・ブリッジでチェルシーに敗れれば、最終節のブライトン戦が必勝となります。彼らが克服すべき最大の敵は、激戦の連続による心身の疲労ではないでしょうか。来週のローマとウェストロンドンをうまくクリアし、エムレ・ジャンとララナがプレミアリーグの最後のゲームとウクライナに間に合えば、後悔なきフィナーレを迎えることができるはずです。最後まで、レッズらしく戦い抜いてほしい。今はただ、それだけです。
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更新ご苦労様です。
まさかの下位チームへの連続ドローでした、、、。レッズらしいというか、、、リーグを盛り上げてくれるという意味では、喜ばしいのですが、、、(苦笑)心はローマで体は疲労という状況でしたね。相手も負けたらアウトという状況下でしたから必死だったというのもあります。チェルシーの勝利により次節がリーグ大一番になると思いますが、ローマ戦後というのが気になります。CL前後は負けはありませんがドローが続いているので、気になるポイントはたくさんあります。まあ乗り切るしかないのですが。
今節の収穫はアーノルドが中盤でも行けることと、クラインの復帰ですね。頑張れレッズ!
テンションの高低差が激しいのは、良くも悪くもリヴァプールらしいです。シュート数と決定機の数が見合わない試合で、下手をすれば敗戦すら有り得ました。仰る通り、監督の思惑と選手の気持ちと疲労具合と、多くが噛み合わなかったのでしょう。チェルシーには苦手意識があります。今季のCL制覇を念頭に、4位内での着地も必須。満身創痍なチームを微力ながら応援し続けたいです。