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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Swansea×Chelsea】セスクの1発を守り切ったチェルシー、望みをつなぐアウェイ勝利!

この試合でスウォンジーがチェルシーに勝てば、プレミアリーグ4位を巡るバトルは一気に決着してしまいそうです。リバティ・スタジアムに乗り込んだコンテ監督は、3-5-2をチョイス。GKクルトワ、3バックはアスピリクエタ、ケーヒル、リュディガー。アウトサイドにヴィクター・モーゼスとエメルソンが入り、中央にはバカヨコ、カンテ、セスク。2トップは、セインツ戦で2発ゲットのジルーと今季プレミアリーグ11ゴールのアザールです。マルコス・アロンソを出場停止で欠いたチームは、ロンドンに勝ち点3を持ち帰ってリヴァプールを迎え撃つことができるでしょうか。静かに立ち上がった36節のゲームは、4分にいきなり動きました。ハーフライン付近でトラップミスを拾ったカンテがアザールに預けると、中央を上がった10番から右に絶妙なラストパス。左足でゴール左隅に叩き込んだセスクは、プレミアリーグ通算50ゴールを達成しました。

スウォンジーの反撃は、ラストパスが前線のアイェウ兄弟につながりません。12分、右のヴィクター・モーゼスに展開したアザールが、中央でリターンをもらって右足を振り抜くと、DFに当たって追加点はならず。16分、左サイドからのアタックのこぼれ球を拾ったカンテが、右のヴィクター・モーゼスに長いパスを通すと、ドリブルでボックスに斬り込んだWBのシュートはモーソンが体を張って止めました。26分、アスピリクエタが前線にロングフィード。ヘッドで競り勝ったジルーがピタリとアザールに落としますが、強引なドリブルはキ・ソンヨンにカットされてしまいます。徐々に押し戻したスワンズは、35分から波状攻撃を仕掛けますが、クロスやFKをことごとく弾き返され、クルトワを慌てさせることができません。前半は0-1。チェルシーの3バックとカンテの対応は、完璧でした。

静かに戦況を見守る雨のリバティ。両者ともシュートレンジでパスがつながらず、スタンドが湧くシーンがありません。51分、左からのクロスに飛び込んだアンドレ・アイェウのヘッドはクロスバー越え。アザールが中央から持ち込み、右のヴィクター・モーゼスに流したチャンスは、WBがシュートを打てずに奪われてしまいました。58分、カルヴァリャル監督の最初のカードは、アンディ・キングをネイサン・ダイアー。63分にはプレミアリーグ初出場のロバーツが下がり、トム・キャロルが入ります。積極的にクロスを上げていたロバーツは、ボールの精度に難がありました。トッテナムから来たMFに求められるのは、シュートをもたらすラストパスです。

バカヨコが右から放ったミドルは、ファーサイドに逸れていきます。70分、アスピリクエタのクロスをフリーで叩いたアザールのヘッドは、ファビアンスキの正面。ハーフラインからドリブルで斜めに上がったエメルソンは、ボックス右隅まで持ち込んで右足を振り抜くも、シュートに力がありません。73分、アザールのクロスのクリアをトラップしたセスクが、中央に速いボールを入れると、ゴール前にいたヴィクター・モーゼスのボレーがポストをかすめて右に外れます。

77分、ゴールを背にしてトム・キャロルのパスを受けたアンドレ・アイェウが、振り向きざまに左足で巻いたシュートを放つと、うまく曲がらず左にアウト。残り10分になり、コンテ監督がようやく動きます。アザールとセスクに代えて、ペドロとウィリアン。カルヴァリャル監督はオルソンを諦め、ルートリッジで勝負です。85分、ジルーに代わってモラタ。モーソンのミドルはクルトワががっちりキャッチします。89分、右からのクロスをケーヒルがクリアすると、拾ったクルーカスの落としをトム・キャロルがクロスに狙いますが、惜しくもポストの外。スウォンジーの猛攻は実らず、チェルシーは狙い通りの勝ち点3でプレミアリーグ3連勝としました。

最後は危ないシーンもありましたが、チェルシーの3バックは集中力をキープし続け、セスクの先制点を守り切りました。いよいよ、次節はリヴァプールとのシックスポインター。ファン・ダイクから逃げるようにジルーが左に流れ、アスピリクエタやセスクのロングボールを集めて、そこにアザールが絡むようなアタックができればゴールを奪えるのではないかと思います。最後まで他力本願ではあるものの、チェルシーのミッションは3連勝と明確です。後半戦のTOP6との直接対決は1分3敗と苦しいシーズンを過ごしましたが、昨季プレミアリーグ王者の意地を見せていただき、われわれファンを盛り上げていただければと期待しています。

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