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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ローマ移籍は破談で新契約を準備中!? グーナーの意見がぶつかる「ジャカは残留か、売却か」

「スカイスポーツ」と「アスレティック」は、ASローマのオファーがアーセナルの評価額に届かなかったため、グラニト・ジャカの移籍話は破談になったといっています。ジョゼ・モウリーニョを招聘したクラブは、アーセナルが求める1700万ポンドは高すぎると判断したのでしょうか。ヌーノ・タヴァレス、アルベール・サンビ・ロコンガ、ベン・ホワイトを首尾よく押さえたガナーズは、攻撃的MFと中盤センターの獲得においては、交渉中という話が聞こえてこなくなっています。

攻撃的なポジションはウーデゴーアの動向が気になり、セントラルに関してはジャカの去就によって変わるため、新たなプレーヤーへのオファーを自重しているのかもしれません。「フットボールロンドン」は、エドゥTDがジャカに対して新たな契約を準備しているといっています。記事のタイトルは「Arsenal fans split as Edu prepares new Granit Xhaka deal amid exit talks」。元キャプテンの残留の可能性が高まっていると聞いたグーナーたちの間で、放出すべきという主張と「彼には価値がある」「売却を急がなくていい」という意見がぶつかっているようです。

昨季のジャカは、プレミアリーグ36試合1ゴール2アシストという数字を残しています。2189本のパスは全体の8位で、攻守をつなぐ重要な役割を担っていました。攻撃のスピードを上げる楔のパスやサイドチェンジは印象的で、チームに必要な存在だったのは間違いありません。しかし、「来季以降も、中盤センターの軸はジャカでいいのか」と問われると、どう返せばいいのか考えてしまいます。

このポジションに何を求めるかによるのですが、例えば守備力を取ろうとすると、ジャカの名前は出てきません。プレミアリーグ2020-21シーズンのインターセプト数は、1位ブラウンヒル、2位ルベン・ネヴェス、3位イヴ・ビスマ、4位ソーチェク、5位エンディディ、6位はカンテとデクラン・ライス。上位には、ガナーズが獲得候補としていた選手が並んでいます。

タックル数は、イヴ・ビスマ、ホイビュルク、エンディディ、ティーレマンス、フレッジ、アラン、カンテ。デュエルの勝利数を見ると、ソーチェク、ザンボ・アンギッサ、イヴ・ビスマ、ティーレマンス、ホイビュルク、ロドリという並びです。

攻撃への貢献度を気にするなら、キーパスが多いウォード=プラウズ、ウェストウッド、ティーレマンス、シェルヴィ、ロドリ、ルベン・ネヴェス。スルーパスの上位には、ティーレマンス、ダニ・セバージョス、フレッジがいます。攻守のキーとなる指標で、ジャカが上位に入っているのはパス本数だけです。

トランスファーマーケットの動向をチェックしてきた方なら、ここで名前が挙がった選手たちが、さまざまなクラブのターゲットになっているのをご存じでしょう。アルテタ監督が、トーマス・パーティーの推進力・展開力を活かそうとするなら、守備のスペシャリストを獲得してジャカを放出するという策が妥当なのではないでしょうか。噂になっていたルベン・ネヴェスやイヴ・ビスマが加われば、アトレティコ・マドリードからやってきたガーナ代表がゴールのプロセスに絡むシーンが増えるのではないかと思います。

契約期間が残り1年となっているジャカをフリーで失うのを防ぐべく、新契約という備えは必要です。そのうえで、「アーセナルは僕の希望をわかっているはず」といっていたMFの売り先探しも引き続き進めるべきでしょう。順調にチーム作りを進めてきたエドゥTDとアルテタ監督の立ち回りに注目しましょう。


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