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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アーセナルはリヴァプール、マン・シティはスパーズ…それぞれのリーグ優勝を阻む「天敵」とは?

イングランドのメディアやSNSを見るのは朝のルーティンですが、最近の記事やポストを見ていて気になることがあります。カラバオカップとFAカップで敗れてから、「無冠だったら、アルテタ解任」という声が目立つようになりました。荒々しい表現に触れて、思うことは2つです。「その話、早くない?」「ペップに負けたらクビって、厳しすぎない?」

プレミアリーグは残り6試合で、2位のマンチェスター・シティに実質3ポイント差の首位。チャンピオンズリーグは10勝2分と未だ無敗で、ベスト4に進出しています。これはどう見ても、素晴らしい戦績です。エティハドで開催されるシックスポインターで敗れたら、首位の座を明け渡す可能性が高まりますが、今後の対戦相手はあちらのほうがヘビーです。

「5年も待たされた」という声には、時代が悪かったというしかありません。稀代の名将と称される人物がいなければ、連覇を達成していたでしょう。マン・シティが不振に陥った昨シーズンはチャンスでしたが、アーセナルは満身創痍でした。ストライカー不在のピンチを何とか切り抜け、プレミアリーグ2位とCLベスト4という着地は称賛されてもいいのではないでしょうか。

ここまで読んでも不満という方には、マンチェスター・ユナイテッドのサポーターの気分になれるVRゴーグルとイアホンを差し上げたくなります。リーグで15位とか、ヨーロッパリーグの決勝で負けるとか、2年連続でシーズン中に監督解任とか、結構なダメージを体感できます。どうしても怒りが収まらなければ、枕に顔を押し当てて、リヴァプールに悪態をついてください

今季のプレミアリーグでアーセナルがトロフィーに届かなければ、その原因のひとつはリヴァプールでしょう。ホーム&アウェイで、アーセナルに負けなかった唯一のチームは、マン・シティにダブルを喰らっています。レッズ戦の結果による5ポイント差がなければ、残り6試合で実質8ポイント差となり、余裕をもってエティハドに乗り込めたはずです。

リヴァプールがペップをアシストしたのは、ピッチの上だけではありません。年末年始に4戦連続勝利なしと苦しんでいたマン・シティが復活したのは、冬のマーケットでアントワーヌ・セメンヨとマーク・グエイを獲得できたからでしょう。2人とも大当たりで、合わせて8500万ポンドはバーゲン価格。夏から動いていたリヴァプールが引かなければ、成立しないディールでした。

フラットに表現すれば、「今季の優勝争いをおもしろくしたのは、10ポイント以上をマンチェスターに引っ張ったであろうリヴァプール」となります。ここまででテンションが上がってしまった方は、SNSで叫ばず、枕に顔を押し当てて悪態をついてください。そういえばアーセナルのほうも、スパーズのサポートがあったことを忘れてはいけません。

残留争いに巻き込まれたノースロンドンの宿敵は、マン・シティに1勝1分でダービーは4-1、1-4の完敗。リヴァプールと合わせると、プラスマイナスはゼロとなります。夏のマーケットでは、エベレチ・エゼを契約成立寸前で獲り逃し、アーセナルの攻撃力UPに貢献しています。マン・シティが競り負けたら、シティズンのみなさんは、枕に顔を押し当てて悪態をつきましょう。

日曜日の天王山は、どこからどう見てもペップが有利です。決戦のステージはエティハド。直近の3試合はアーセナル、リヴァプール、チェルシーに3連勝で、9ゴール無失点。スポルティングCP戦があったアルテタのチームは中3日で、CLを終えているペップは6日です。負傷者リストは5対4で首位のほうがひとり多く、サカ、テインバー、カラフィオーリはベストではないでしょう。

繰り返しになりますが、アーセナルは今、2冠がめざせる好ポジションにいます。マンチェスター・シティは国内3冠が視野に入っています。最終的な結果がどうなっても、3年連続の最少失点を達成しようとしているチームと、10年で7度めのリーグ制覇に向かっているチームの指揮官に拍手を送りたいと思います。激戦必至の週末は、思いが強いほうが勝つのではないでしょうか。


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