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チェルシーはアトレティコ・マドリード!チャンピオンズリーグ準決勝、組み合わせ決定!

プレミアリーグ勢唯一の4強、チェルシーの対戦相手は「レアルじゃないほう」「モウリーニョ監督が揉めてないほう」のマドリードに決まりました。これは、いちばん嫌な相手ですね。モウリーニョ監督としては、攻撃力はあるものの後ろにもスキがあるバイエルン・ミュンヘンのほうが戦いやすかったのではないでしょうか。リーガ・エスパニョーラで32試合22失点と堅守を誇り、運動量豊富なアトレティコ・マドリードは、先日のチャンピオンズリーグ準々決勝では絶対的エースのジェゴ・コスタ不在でバルセロナを破っています。シメオネ監督のチームは、チェルシーと少しタイプが似てますよね。

「ミスター・ベスト4」のモウリーニョ監督は、出場チームを率いた過去10回のチャンピオンズリーグ(今季含む)において、1回戦で敗退した2回をのぞいた8回のすべてで準々決勝を突破しています。ポルト、チェルシー、インテル、レアル・マドリードと、異なるクラブでベスト4進出率8割は驚異的です。ところが準決勝となると、これが2勝5敗と一気に崩れるんですね。勝った2回は、ポルト時代のデポルティーボ・ラコルーニャ戦と、インテル時代のバルセロナ戦で、準決勝さえ突破すれば優勝です。負けた相手は、プレミアリーグ勢対決となったチェルシー時代のリヴァプール戦が2回。レアル・マドリード時代にはバルサ、バイエルン・ミュンヘン、ドルトムントを相手に3年続けて敗戦を喫しており、今季ここで負けると「4季連続ベスト4止まり」となるわけです。

初戦をアウェイで戦えるのは、モウリーニョ監督にとってはポジティブでしょう。本拠地スタンフォード・ブリッジで、必要な結果から逆算して戦略・戦術を練って戦えるとなれば、パリ・サンジェルマン戦同様、セカンドレグはモウリーニョペースに持ち込めそうです。過去、モウリーニョ監督の負けパターンは、昨季のドルトムント戦や3年前のバルサ戦のように初戦で厳しいビハインドを背負うケースか、PK戦です。今回のアトレティコ・マドリードとの戦いでは、互いに堅い守備をベースにチームを構築しているので、2試合ともどちらかが3点以上獲ることはないでしょう。となると一見、チェルシーのほうが有利のようですが…。

願望抜きにしてどちらかに賭けるとすれば…いやー、アトレティコ・マドリードですね。チェルシーは、スペインの強敵相手にアウェイゴールどころかホームでもろくに点を獲れないんじゃないかと思います。プレミアリーグ代表として、チェルシーにUEFAランキングのポイントを稼いでいただきたいのはやまやまなのですが、バルセロナでさえ崩せなかったゴディン、カスミルスキ、ファンフラン、ミランダのDFラインをチェルシーが攻略するイメージが持てません。ちなみに、チェルシーからレンタルに出しているアトレティコのGKクルトワは、「4億2000万円払えばチェルシー戦に出られる」契約だそうですね。びっくりしました。お金だったんですね…。

さて、もう一方では、バイエルン・ミュンヘンとレアル・マドリードが激突します。こちらは、私の本命、レアル・マドリード推しです。負傷しているクリスティアーノ・ロナウドとSBマルセロは、23日のサンチャゴ・ベルナベウには間に合うでしょう。この勝負のポイントは、「ロッベンVSクリスティアーノ・ロナウド、ガレス・ベイルVSリベリー」。両サイドのマッチアップをどちらが制するかだと思われます。これは、レアル・マドリード優勢という見立て。ロッベンの後ろのスペース、ラフィーニャもしくはラームのエリアがバロンドールを獲得した世界一のFWに狙われ、修羅場と化すのではないかと見ています。

そしてもうひとつ、バイエルン・ミュンヘンが気になるのは、攻めているわりにシュートが不正確でゴールが遅いこと。楽勝続きのブンデスリーガは別として、相手のレベルが上がるチャンピオンズリーグでは、初戦に相手が10人になったアーセナル戦もマンチェスター・ユナイテッド戦も、得点は相手が間延びし始めた後半に集中しています。リードされて長時間、ビハインドを追いかけ続けることに慣れていないバイエルン・ミュンヘンが前がかりになったとき、彼らのラインの背後に追加点を狙える綻びが生じるのではないでしょうか。先日のマンチェスター・ユナイテッドの、バレンシアや香川真司のプレイに攻略のヒントがあるのではないかと思います。

「よくも悪くもグアルディオラ」のバイエルン・ミュンヘンを倒すなら、堅守でサイドに鍵をかけ、ボールを奪ったら手数をかけずにロッベンとリベリーの裏のスペースで勝負、です。戦略家というよりモチベーターの色が濃いレアル・マドリードのアンチェロッティ監督が、相手の嫌なことを徹底して続けるようなサッカーができれば、世界王者が相手といえども勝機は充分でしょう。

というわけで、チャンピオンズリーグもいよいよ佳境です。場外でのモウリーニョVSセルヒオ・ラモスあたりの罵倒合戦も愉しめそうな、レアル・マドリードとチェルシーの「遺恨試合ファイナル」を観たいのですが、このドローではどうも厳しそうです。プレミアリーグ優勝に赤信号が点滅し始めたチェルシーは、モウリーニョ第二次政権元年にタイトルを獲れるのか。ファーストレグは、22日、23日に行われます。(カルロ・アンチェロッティ 写真著作者/Новикова Юлия)

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“チェルシーはアトレティコ・マドリード!チャンピオンズリーグ準決勝、組み合わせ決定!” への4件のフィードバック

  1. チェルシー より:

    更新お疲れさまです

    チェルシーにとってはやりにくい相手になりましたがそれは相手にとっても同じだと思うのでモウがどんな戦い方をするのか楽しみです
    トランジションゲームになるかもしくは固い試合でスコアレスドローとか普通にありそうですね

    仮に勝てた場合は決勝はモウvsペップ、モウとアンチェロッティの古巣対決となるのでそれも楽しみです

  2. スパーズ推し より:

    ここに来て、チェルシーが最悪のクジを引いた気がします……
    戦術がここまで似ているミラーマッチが起こるとは
    UEFAの裁定で、クルトゥワは無条件出場となりました
    恐らく、相手の長所を潰し合う、玄人好みの試合になるでしょうね

    僕も因縁のモウvsレアルorベップが見たかった訳ですが
    分が悪いのはチェルシーのような気がします……

    レアルとバイヤンについては、野暮な勝利予想などせずに、純粋に試合を楽しみたいと考えてます
    ワクワクするじゃないですか、こんな組み合わせ(笑)

    決勝がどんな組み合わせになっても面白いですけど、
    二年連続で同一リーグ決勝戦だけは辞めて欲しいなぁ、とか思ってますww

  3. ぽっぽ より:

    アトレティコといえば…トーレス師匠の古巣ですよね!
    それに準決勝といえば2年前の謎カウンターでトーレスが伝説になった舞台でしたねw
    あいては同じスペイン勢ですのでプレミアファンとしては是非ともチェルシーに決勝進出、そして優勝して欲しいです!

    (それでリーグ戦で燃え尽きてもらいたいです笑)

  4. makoto より:

    チェルシーさん スパーズ推しさん ぽっぽさん>
    いやらしさ、こすっからさでいえばアトレティコ・マドリードがダントツですね。アウェイゴールを奪えるかどうかが最大のポイントでしょう。

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