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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

オーバメヤン、ウェルベック、エジル!左サイドを崩したアーセナルがEL初戦を4発快勝!

おお、ついにベルント・レノがデビュー。プレミアリーグでは先発ゼロのルーカス・トレイラは、ヨーロッパリーグでスタメンです。ノースロンドンで行われるアーセナルVSヴォルスクラ・ポルタヴァ。レノの前にリヒトシュタイナー、ホールディング、パパスタソプーロス、モンレアル。ウルグアイ代表MFとエルネニーの2センター、イオビ、ムヒタリアン、ウェルベックが2列めに並び、トップにオーバメヤンという布陣でしょうか。昨シーズンのウクライナ・プレミアリーグで3位に食い込んだクラブとのホームゲームは、必勝の一戦です。キックオフからガナーズがボールを支配し、ヴォルスクラは引いてカウンター狙い。11分、ルーカス・トレイラが最終ラインとGKの間にロングボールを入れますが、リヒトシュタイナーのスライディングは届きませんでした。

15分を過ぎてもオーバメヤンを活かすボールは出てこず、サイドに預けては中央に戻すパス回しを繰り返すガナーズ。20分までのトピックスは、エルネニーの足を踏んだシャルパルにカードが出たということぐらいです。ボールを散らすルーカス・トレイラと、攻め上がりが多いエルネニーが目立つ展開。左サイドを崩そうとするイオビとモンレアルは厳しくチェックされ、ウェルベックはボールロストが目立ちます。28分のイオビのミドルは、クロスバーの上。ノーチャンスだったホームチームは、32分に最初の決定機を活かしました。

自陣でパスカットしたミキが、一気に持ち上がって左のイオビにパス。ドリブルで上がったナイジェリア代表は、完璧なタイミングで中央にラストパスを通しました。フリーのオーバメヤンが冷静にスライディングボレーを放ち、ボールは左のサイドネットへ。今季プレミアリーグで1ゴールのストライカーが、いかにも彼らしいゴールを決めてくれました。38分、右から思い切りよく狙ったルーカス・トレイラのFKは、ニアポストの外。45分に軽快なドリブルで2人をかわしたオーバメヤンは、右足で巻いたシュートをファーポストにぶつけます。左サイドで再三突破を図っていたイオビがミキに預け、ボックスのコーナーから7番が放った一撃はGKシュストがセーブ。圧倒的にボールを支配していたアーセナルが、1-0でハーフタイムを迎えました。

47分、イオビの折り返しがミキの足元に届くも、ボレーは左にアウト。1分後に2点めのお膳立てをしたのも、このコンビでした。中央からドリブルで上がったミキが左のイオビに流すと、クロスを入れられなかったイオビが7番にリターン。完璧なクロスが中央に上がり、ウェルベックはヘッドで押し込むだけでした。さらに50分、左サイドを完全に崩したオーバメヤンが中央に優しいボールを転がしますが、DF2人にチェックされながら放ったウェルベックのスライディングボレーは、右のポストすれすれを抜けていきます。ヴォルスクラの右サイドは、完全に決壊。イオビがファーに浮かしたボールは、オーバメヤンのジャンピングボレーがGKの頭上を越えていきます。

55分、自陣左サイドで奪ったモンレアルがルーカス・トレイラにつなぐと、中央で受けたミキがすぐ横を走っていたオーバメヤンにラストパス。エースが右足で巻いたシュートは、右のポストの外からきれいに枠に収まりました。これを待っていたかのように、オーバメヤンとルーカス・トレイラが下がり、グエンドゥジとエジルです。アーセナルの左からのアタックは止まらず、イオビやエジルが執拗にクロスを入れ続けています。イオビは70分にお役御免。空席が目立つアーセナルスタジアムに、優しい拍手が鳴り響きます。18歳のスミス=ロウがプレミアリーグに出たければ、ここで目に見える結果を残したいところです。

74分、パパスタソプーロスが、ボックス右のリヒトシュタイナーに絶妙なスルーパス。ベテラン右SBがGKの飛び出しをかわして逆サイドに浮かすと、ノーマークのエジルが難なくハーフボレーで流し込みました。今季プレミアリーグでクリーンシートがないガナーズは、77分に1点を返されてしまいます。左からのCKのクリアが相手に渡り、縦パスはリヒトシュタイナーが処理して終わりと思いきや、チェスナコフにつつかれて失い、そのまま左足で打たれたシュートがレノのグローブの先を抜けて4-1。93分にはレベノフにリヒトシュタイナーのサイドを崩され、グラウンダーをシャルパルに決められてしまいます。アーセナル移籍後初出場のレノは、届かないボールに飛んだシーンしかGKらしいプレイがなく、2失点で最初の90分を終えました。

オーバメヤンの先制ゴールまでは攻めあぐみましたが、その後は左サイドを蹂躙。イオビ、モンレアル、ミキの徹底した仕掛けで、70分までは文句なしの展開でした。最後の2失点はいただけなかったものの、週末のエヴァートン戦に向けて継続課題を意識付けできたと捉えればいいでしょう。クロスが上がった際にマークがずれる守備の修正が、エメリ監督の喫緊のテーマです。ともあれ、ロンドン4連戦の初戦は4発快勝。エヴァートン、ワトフォードとのプレミアリーグと、ブレントフォードと当たるカラバオカップもゴールラッシュを期待しましょう。

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“オーバメヤン、ウェルベック、エジル!左サイドを崩したアーセナルがEL初戦を4発快勝!” への3件のフィードバック

  1. エミリー より:

    もはやクリーンシートってなんだっけ?という感じですね。ここまでくると段々面白くなってきました。すこーしだけ、失点を期待する自分がいます。さあ今日はどんな風に失点するのかな、なんて。

    でもそれも1試合に2点以上取れている攻撃のおかげですね。とにかく今は打ち勝つしかない!といった感じです。

    守備がいいってどういうことだったっけ。

    —–
    イウォビはクロス練習してるのかな?去年よりずっと球がいいですね。
    球を貰ってからの動きが鋭くなった。エメリさん効果でしょうか?とても良かったです。
    おい?って感じだったソクラテスも馴染んできましたね、トレイラも良かったし、あとは組織的な守備なんですが、そこはまだまだですね。
    FWがきっちり点を取るナイスゲームでした。
    エジルに笑顔が出て来て、とても嬉しい。
    格下相手だからとか忘れて、勝ちを積み上げて、自信をつけて欲しいですね。
    眠いけど、心地いいぜ!!

  2. ゆゆ より:

    やっぱりトレイラ良かったです。守備も締まるし、ムダに横パスしないで危険なところにつけられるし、地面のボールに頭でいくところとかなんて最高でした。
    ソクラティスが試合毎に頼もしく感じます。
    公式戦4連勝!ワトフォードを倒してさらに勢いつけたいです!

  3. shiiin より:

    ソクラテスがいい感じにフィットしてきましたね。
    やっとアーセナルの緩いディフェンスに慣れてきたんでしょう(笑)

    ところでマヴロパノスは使わないんですかね?
    個人的には期待してるんですが。

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