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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

完全復活ロス・バークリー!中盤を支配したチェルシーがアウェイで0-1完勝!

チャンピオンズリーグのプレミアリーグ勢は2勝2敗。格下のクラブと当たるELのチェルシーとアーセナルは、勝ち点3スタートが期待できます。チェルシーの初戦の相手は、ギリシャのPAOK。国内リーグ2位で、欧州へのチケットをつかんだチームです。サッリ監督は、チームの骨格は変えずに大会に臨むようです。GKケパ、DFザッパコスタ、リュディガー、クリステンセン、マルコス・アロンソ。ジョルジーニョの両脇にカンテとロス・バークリー、前線にウィリアン、ペドロ、モラタの4-3-3です。

キックオフから6分、アウェイチームがあっさり先制ゴールを決めました。立役者はロス・バークリー。タッチの多いドリブルで中央から速攻を仕掛けたMFは、左を並走していたウィリアンがオフサイドラインを越える寸前に最高のラストパスを通しました。GKと1対1になったウィリアンが、冷静に脇を抜いて0-1。ポゼッションをとるチェルシーの焦りを誘いたかったPAOKにとっては、序盤の失点は激痛です。

9分、ザッパコスタとカンテが右サイドを崩しにかかり、もらいにきたペドロに縦パスが入ります。ニアのモラタへのクロスは完璧でしたが、ストライカーはヘッドを右に外します。昨季プレミアリーグで11ゴールのエースは、19分にもリュディガーの浮き球で裏に抜け出しますが、左足シュートは右にアウト。20分にショートコーナーからウィリアンが上げたクロスも、ボレーを枠に収められません。彼の調子が上がらなければ、プレミアリーグ首位チームは苦しい試合が増えるものと思われます。29分に左のウィリアンがモラタに預けると、キックフェイントでひとりかわした25歳は、左足シュートを打ち上げてしまいました。

ボールを支配するチェルシーは、リードを意識しているからか、攻めを急ぎません。追加点がほしいのは間違いありませんが、ジャバに速攻を許さないことのほうが重要でしょう。39分、マルコス・アロンソの絶妙なアーリークロスがファーに通ると、GKパスハラキスと1対1になったペドロは、フィニッシュをブロックされてしまいました。前半はこのまま0-1。シュート1本に終わったPAOKは、攻めなければなりません。

後半も、チェルシーがボールを支配する展開は変わらず。ロス・バークリーのインターセプトから始まった48分のショートカウンターは、迫力がありました。右のペドロにボールが渡り、リターンを受けたロス・バークリーがヒールで左に流すと、ウィリアンのシュートはパスハラキスがキャッチ。アウェイチームに足りないのは、フィニッシュの精度です。57分、敵陣深くでパスカットに成功したペドロがハイクロスを入れ、ロス・バークリーのヘッドがDFにヒット。フォローしたウィリアンは、ボレーを打ち上げて頭を抱えています。

62分、またもチェルシーの速攻。モラタが左のマルコス・アロンソを使い、ボックスに入ったSBがキックフェイントでひとりかわして決定的なシュートを放ちますが、体を張って止めにいったハシェリディが足に当ててCK。65分にサッリ監督が動きました。ジョルジーニョとマルコス・アロンソを下げ、セスクとアスピリクエタの2枚代えは、週末のプレミアリーグをにらんだ采配でしょう。69分にペドロのスルーパスをチップキックで決めたモラタは、無情のオフサイド。中盤を仕切るロス・バークリーが左に展開し、中央に斬り込んだ好調ペドロが右足を振り抜いた決定機は、パスハラキスが左に飛んでセーブし、希望をつなぎました。

80分、ジルー登場。決めたかったモラタ!7本のシュートを放った29番は、ノーゴールでロンドンに帰ることになりました。タイムアップ直前に後ろから倒されたペドロは脱臼でしょうか。ジルーがFKを打ち上げると、間もなく笛が鳴りました。終盤に反撃に出たものの、枠を外れたミドルとケパの正面への1発しかなかったPAOK。この日のチェルシーに、危なげない勝利という言葉を使っても違和感はないでしょう。「エヴァートンで輝いていたロス・バークリーをようやく見られた」が、最初の感想です。先制点のアシストはパーフェクト。何度も速攻の主役になり、前線の選手を巧みに動かしてくれました。ペドロの負傷は気がかりですが、アザールとウィリアンが元気なら、当面は問題ありません。ELを順調に滑り出したチームは、ウェストハムとのロンドンダービーでプレミアリーグ6連勝をめざします。

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“完全復活ロス・バークリー!中盤を支配したチェルシーがアウェイで0-1完勝!” への2件のフィードバック

  1. nor より:

    案外、手堅い布陣でしたね。ロフタスチークは怪我として(ベンチ入りしてましたが)、オドイ、ドリンクウォーター、場合によってアンパドゥ?なんて期待をしていたので、リバプール連戦のカラバオ杯にどんな構成になるのか楽しみです。現状ジョルジーニョは外せない感じでしょうか。

  2. パチ より:

    更新ありがとうございます
    今季はELとCLの放映が見れないので、マコトさんのブログが頼りです。
    波乱が多いCLに比べてELは無事勝利で終えてほっとしました。
    今後もレポートよろしくお願いします。

    —–
    バークリーはむしろエバートン時代よりも良くなってきてる気もしますね。ちゃんとパス出したら動きなおすし、抜け出しのタイミングもプレから見ててどんどん良くなってる。
    ただ問題は守備ですね。ボールホルダーへのチェックはやっても、例えばジョルジーニョがプレスかけた時にパスの先の選手を見てなかったり追いかけるのを途中でやめたり、アーセナル戦もサイドやられた原因の一つだけどカーディフ戦でもそういう傾向が見られたので改善して欲しいですね。格下相手だとそう気にならんかもしれんが、シティやリバプール相手だとプレのシティ戦みたいにそこからボコボコにされる可能性があるだけに。

    あとモラタは厳しいですね。一人でボールキープしようとしてつぶされて笛ならずに審判を見る、っていうよくない部分が出てきてるし、まず自分がっていうプレーが多すぎる。ジルーとかみたいにいったん周りを活かしてっていうプレーができるようになればいいんだけど中々良くなる気配がない。イグアインもサッリのもとでそういったプレーがよくなっていっただけに期待もあるんですけどね…。

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