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キーマンの負傷、エースの疲労…指揮官が初の3連敗を喫したスパーズ、不振の理由を探る。

「ウーゴ・ロリスがいないから」「デル・アリのリタイアは大きい」「ハリー・ケインが疲れている」…プレミアリーグ開幕3連勝から一転、ポチェッティーノ監督就任以来初めての3連敗を喫したトッテナムにスポットライトが当たっています。ワトフォード、リヴァプール、インテルに対してすべて1-2。主将ロリスがいた3試合を2失点に抑えていたチームは、フォルムに代わってからの3戦で6失点を喫しています。このうち、セットピースから4失点。頼れる守護神がいなくなった途端に戦績が激変しており、不振の理由探しをする際に、最も説明しやすいデータであるのは確かです。ファン・ダイクとCKを競ったフォルムのパンチが短くなり、リバウンドをワイナルドゥムに決められたリヴァプール戦の最初の失点は、チームが抱えているストレスを象徴するシーンだったといえるのかもしれません。

スパーズが3試合連続で複数失点を記録したのは、53ゴールを奪われてプレミアリーグ5位に終わったポチェッティーノ監督初年度の2015年3月以来です。アルデルヴァイレルトが加わった2015-16シーズン以降、プレミアリーグにおける失点は35、26、36と1試合あたり1ゴールを下回っており、同じようなミスが短期間に集中したことはありません。トリッピアーとセルジュ・オーリエ、ベン・デイヴィスとダニー・ローズ、アルデルヴァイレルトとダヴィンソン・サンチェスを日常的にターンオーバーさせているチームだけに、不振の責を個別の選手に求めるのは妥当ではないでしょう。

「話題にすればするほど起こってしまうことがある。トラウマを作り上げるようなものだね」という直近の指揮官の言葉が、的を射ているのではないかと思われます。GKが代わったタイミングで中堅クラブに敗れたのがトリガーとなり、押されるとナーバスになりやすいチーム状態に陥っているのではないでしょうか。

一方で、ハリー・ケインの疲労は、現実的な課題でしょう。昨季プレミアリーグで37試合30ゴールという数字を残した絶対的エースは、2位のサラーを40本も引き離す184本のシュートを放ちました。1試合あたりに換算すると5.0本。これに対して今季の5試合では12本しか打てておらず、半分以下の2.4本に留まっています。エリクセンが15本、4試合出場のデル・アリが9本を記録しており、ハリー・ケインに決めさせる形が目に見えて減っています。3連敗中の得点は、ドゥクレのオウンゴール、セットピースからのラメラの左足、ディフレクションがあったエリクセンのミドルと、相手の守備陣を崩してゲットしたゴールがありません

真価を発揮しつつあるルーカス・モウラのドリブル突破は脅威ではあるものの、今季プレミアリーグにおけるアシストは未だゼロ。彼と10番の連携構築も、得点力を上げていくためのテーマのひとつでしょう。ワールドカップが終わった後、20日しか休めなかったイングランド代表キャプテンに必要なのは、リフレッシュ休暇と周囲のサポートだと思います。プレミアリーグのブライトン戦とカラバオカップのワトフォード戦で、ジョレンテやソン・フンミンをトップに据えて、ハリー・ケインを休ませるという手もあるのではないでしょうか。消える時間が長くなっているエースが常にいるよりも、ここぞという試合で暴れてもらったほうが、トータルのゴール数と勝ち点は増えるという考え方も的外れではないでしょう。

CLのインテル戦で、トリッピアーとアルデルヴァイレルトの不在について問われたポチェッティーノ監督は、「ワトフォード戦とリバプール戦には2人ともいただろう? ここにいない選手のことではなく、サッカーについて話すべきだ」と反発し、ピッチで奮闘した選手たちへのリスペクトを求めていました。「試合に勝てなければ、責任を取るのは私だ」「ベストを尽くす。常にクラブとともにある。5年ここにいられるか、1週間後に退任するかはともかく」。信頼関係と強い気持ちをチームにもたらしたい指揮官は、上位に引き離される前に不振から脱することができるでしょうか。まずは土曜日の夕方、ブライトン戦のスタメンに注目しましょう。

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