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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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マグワイアとデ・ヘアが痛いミス…キーマンを欠いたマンチェスター・ユナイテッドは8強で敗退!

オールド・トラフォードのファーストレグは、84分まで2-0でリードしながら、最後に2失点を喫してドロー。ヨーロッパリーグの準々決勝を戦うマンチェスター・ユナイテッドは、セヴィージャの本拠地ラモン・サンチェス・ビスファンで勝たなければなりません。

セカンドレグは、ブルーノ・フェルナンデスがサスペンデッド。復帰したラシュフォードはベンチスタートです。慎重に立ち上がったチームは、セヴィージャの厳しいプレスをかいくぐってチャンスを創ることができるでしょうか。テン・ハフ監督は、カゼミーロ、エリクセン、ザビッツァーに中盤のコントロールを託しています。

先発の11人のうち10人は、プレミアリーグのノッティンガム・フォレスト戦と同じ顔ぶれです。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ダロト、中盤センターにカゼミーロとエリクセン。2列めはアントニー、ザビッツァー、サンチョ、最前線にマルシアル。8分にデ・ヘアのパスを受けたマグワイアが、3人に囲まれてやらかしてしまいました。

ボックスの入り口でワン=ビサカに出そうとしたボールをカットされ、エン=ネシリが左隅に決めて1-0。反撃したいアウェイチームは、エリクセンのボールロストが目立っています。15分のラキティッチのFKは、壁にヒット。1分後、右から中央に浮かしたエリクセンのFKのクリアがアントニーに渡るも、左足のボレーは当たり損ねでした。

22分に左から仕掛けたのはサンチョ。中央でパスを受けたアントニーのダイレクトショットはザビッツァーに当たり、こぼれ球に反応したワン=ビサカはフリーのシュートがGKブヌの正面です。26分、左から上がったグデリがラボーナでクロス。ファーのエン=ネシリがヘッドで折り返し、ゴール前にオカンポスが飛び出しますが、デ・ヘアが冷静にカットしました。

ビルドアップがぎこちないマンチェスター・ユナイテッド。30分を過ぎても、マルシアルとサンチョが打てるチャンスはありません。35分に右のアントニーがファーにクロスを上げると、カゼミーロのヘッドはバーの上。敵陣でサンチョが奪った38分のショートカウンターは、ザビッツァーのラストパスがマルシアルに通りません。

40分のオカンポスのゴールシーンは、クロスを入れたアクーニャがVARでオフサイドを取られました。追加タイム4分にシソがCKを蹴ると、エン=ネシリのボレーもラキティッチの強烈なミドルも、ゴール前の赤い壁が跳ね返しています。前半は1-0。テン・ハフ監督はハーフタイムにワン=ビサカとサンチョを下げ、ラシュフォードとルーク・ショーを入れて勝負です。

後半が始まり、激痛の追加点は47分。ラキティッチのCKがニアに上がると、バデのヘッドがバーを叩いてゴールラインを越えました。52分のCKからの混戦は、デ・ヘア、ザビッツァー、ダロトがブロックし、何とかクリア。足を痛めたマルシアルは54分にリタイアし、ヴェグホルストが最前線に入っています。

57分に敵陣中央でカットしたヴェグホルストは、迷わず前のラシュフォードにラストパス。2人に挟まれた10番は、タッチが乱れました。62分にカゼミーロが左足で放ったミドルは、ブヌが右に飛んでセーブ。68分にザビッツァーの後を継いだのは、フレッジです。72分のエリクセンのFKは、左のポストの外に切れていきました。

勝負が決したのは81分、高く上がったクリアを見て、ボックスを飛び出したデ・ヘアがキックミス。拾ったエン=ネシリが無人のゴールに流し込みました。2試合で喫した5失点は、オウンゴール2本とマグワイア&デ・ヘアのミス、そしてセットピース。初戦の80分まで順調だったチームは、自ら劣勢を招いてしまい、ヨーロッパリーグに別れを告げました。

敵地でのセカンドレグは、ビルドアップに長けたリサンドロ・マルティネスの不在と、ローテンションだった前線が敗因となりました。エリクセンは本調子ではなく、カゼミーロもパスの精度を欠きました。これまで多数の誹謗中傷に苦しんできたCBを咎めるのはやめましょう。最終ラインのキーマンとプレーメイカーを欠いたら、欧州で勝てるレベルではなかったのです。

苦手なスペイン勢を2つ撃破したのですが、ELが大好きなラスボスはラ・リーガの不振が嘘のような手強いチームでした。ミスがなければと悔やみつつ、ここは気持ちを入れ替えて、週末のFAカップをいい状態で迎えていただければと思います。プレミアリーグでTOP4フィニッシュ、国内で2つのタイトルという着地なら、新監督の初年度は大満足です。


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