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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ウーデゴーア、エゼ、デクラン・ライス…アーセナルは素晴らしい2発でバイエルンにドロー決着!

2000年以降のチャンピオンズリーグは、4勝3分8敗。2015年からの10年は1分4敗という苦しい戦績で、5-1の惨敗が3つもあります。昨シーズンのバイエルン戦を3-1で制したアーセナルは、初めての連勝となるでしょうか。過去14年で13のトロフィーを獲得しているブンデスリーガの絶対王者は、今季の公式戦9試合で6勝3分。トータル34ゴールと爆発的な破壊力を誇っています。

対するプレミアリーグ王者は10戦9勝ではあるものの、得意のセットピースが振るわず、19ゴールというもの足りない数字に留まっています。アリアンツ・アレナで迎え撃つバイエルンが得点力を見せつけるのか。堅守アーセナルがリードし、自分たちのペースに持ち込むのか。ミュンヘンでは、1勝1分5敗と苦しい戦いが続いています。

アルテタ監督はターンオーバーをせず、ベストメンバーをチョイスしたようです。GKラヤ、DFティンバー、コンサ、ガブリエウ、カラフィオーリ。中盤センターはデクラン・ライスとブルーノ・ギマランイス、2列めにサカ、ウーデゴーア、ノニ・マドゥエケ、最前線はカイ・ハヴェルツ。ヴァンサン・コンパニのチームは、オリース、キミッヒ、ムシアラを欠いています。

立ち上がりからしばらくは、イーブンの展開。敵陣でサカが奪った5分のチャンスは、右に出たカイ・ハヴェルツの折り返しからの混戦で打てませんでした。7分にアルフォンソ・デイヴィスをかわしたサカは、逆サイドにパスを出した際に左の太腿を痛めてしまったようです。アルテタ監督はエゼを投入し、ノニ・マドゥエケは右サイドにまわっています。

最初の交代カードが合図だったかのように、ポゼッションはバイエルンにシフトしています。ラヤのロングフィードは、プレスを空転させるための工夫でしょう。17分に左から突破を図ったアルフォンソ・デイヴィスは、ゴールの脇まで着いていったガブリエウがスライディングで止めました。20分の右からのCKがファーに流れると、カラフィオーリのボレーは浮いてしまいました。

直後、バイエルンに決定機が到来。左サイドから上がったアルフォンソ・デイヴィスが中央のサイバリに預けると、ボックス右でニャブリが空いています。ラストパスをダイレクトで叩くと、右手を伸ばしたラヤがビッグセーブ。25分のウーデゴーアの絶妙なサイドチェンジで、左からラインの裏に抜け出したエゼは、ボックスに入って左足を振り抜きました。

ボールは右のサイドネットに突き刺さったのですが、エゼはオフサイドだと思ったようです。VARの映像を見ると、逆サイドでスタニシッチが残っており、ジャッジはゴール。30分のウーデゴーアのCKがファーのブルーノ・ギマランイスに通るも、左足のボレーは外に切れてしまいました。35分にセンターサークルから完璧なスルーパスを通したのは、ハリー・ケインです。

ティンバーの裏に入ったアルフォンソ・デイヴィスがラヤと向き合い、右足でタップして1-1。39分のバイエルンのカウンターは、こぼれ球をデクラン・ライスが回収して事なきを得ています。1分後、ウーデゴーアのフィードがインターセプトされて3対2のピンチ。サイバリのパスを受けたハリー・ケインのシュートは、コンサがスライディングでブロックしました。

42分のカラフィオーリのミドルは、右にアウト。45分に右からスプリントしたニャブリが遠めから打つと、ガブリエウが頭でクリアしました。ハーフタイムは1-1のイーブン。47分のデクラン・ライスのCKは、ファーにいたブルーノ・ギマランイスにピタリと合いましたが、叩きつけたヘッドはノイアーのビッグセーブに阻まれました。

49分にドリブルで上がったのはウパメカノ。ハリー・ケインが右のニャブリに展開し、ファーに浮かしたクロスをウパメカノが頭で合わせると、ラヤが右に弾き出すビッグセーブで逆転のピンチをしのぎました。双方の守護神の素晴らしいパフォーマンスも、この試合の醍醐味のひとつです。54分のガナーズの決定機は、いかにもエゼらしいプレイでした。

ブルーノ・ギマランイス、ウーデゴーア、エゼ、ブルーノと中央でテンポよくつながり、縦パスがハイ・ハヴェルツへ。左から上がったエゼは、ライマーをかわしてゴールライン際に出ると、ノイアーの脇の狭いコースにクロスを入れました。ゴール前に絞ったスタニシッチがクリアし、勝ち越しとはならなかったものの、バイエルンの守備陣を振り回す見事なアタックでした。

右サイドのニャブリが、ライマーに縦パスを通したのは59分。折り返しにガブリエウが触り、ハリー・ケインの足元に転がった絶望的なシーンで、足元にスライディングしたティンバーの手にボールが当たってしまいました。PKのキッカーは、もちろんハリー・ケイン。蹴る寸前にモーションを止め、ラヤの動きを見たストライカーは逆を突いて左隅に収めました。

67分のカウンターから右に出たライマーにパスが通り、左隅を狙ったシュートはポストの外。コンパニ監督はルイス・ディアスとレナト・カールを投入し、カイ・ハヴェルツとブルーノ・ギマランイスを下げたアルテタ監督はルイス=スケリーとギョケレスを送り出しました。サイドを崩せず後方に戻すシーンを繰り返しているアーセナル。残り時間は10分を切っています。

デクラン・ライスがノニ・マドゥエケに預けて縦に走ったのは82分。ボックス右で絶妙なボールを転がしたのは、ポストに入ったギョケレスでした。右足のシュートがファーのサイドネットに届き、2-2。ウーデゴーアは85分に下がり、ミケル・メリノが中盤に入っています。91分に左から放ったティンバーのミドルは、ノイアーが上に弾き出しました。

最後の2分は、両者ともにチャンスを創れずドロー決着。調子を落としていたサカの負傷リタイアに、多くのグーナーが渋い顔をしているのではないかと思われます。リール戦で先発から外しており、コンディションは問題なしと判断したなら、起用を責めるのは酷でしょう。右サイドのノニ・マドゥエケにとっては難しい一戦でしたが、エゼは持ち味を発揮したといえるでしょう。

ウーデゴーアの絶品フィードとエゼのフィニッシュ、ギョケレスの完璧な落としとデクラン・ライスの一撃は、今季も優勝を争うチームであると証明するような素晴らしいゴールシーンでした。速攻が脅威だったバイエルンは、セットピースの守備に難があり、ブルーノ・ギマランイスやカイ・ハヴェルツが決めていれば、リーグフェーズでの連勝記録は15に伸びていたでしょう。

週末のプレミアリーグは、エミレーツでエヴァートン。そろそろズビメンディの出番でしょう。おそらくサカが不在になる右サイドも、ダウマン無双を期待したくなります。ホームゲームとカラバオカップで、サブをうまく活用して主力のコンディショニングを行い、満を持してアンフィールドに乘り込んでいただければと思います。今後の期待につながるナイスゲームでした。


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