2026.10.21 トッテナムの話題
スパーズの逆襲が始まる!ジェームズ・マディソンとクルゼフスキが復活を遂げた勝利の夜。
最終ラインとGKの間に落ちる絶妙なボールに、ファン・ヘッケが頭から突っ込んだのですが、ぎりぎりで触れませんでした。オランダ代表DFが間に合っていれば、オウンゴールになっていたかもしれません。キンスキーが足でカットし、シェリフにヒットしたボールが枠に飛んでいれば決まりだったのですが、ボールはGKの太腿に当たって懐に収まりました。
さらに10分、右サイドでキープした坂元達裕がファン・エヴァイクに預けてリターンをもらい、ボックス右から強烈なシュートを放ちました。顔面でブロックしたのはファン・ヘッケ。少しでも左右にずれていれば、アウェイサポーターが歓喜していたでしょう。直後のCKもファン・ヘッケがボビー・トーマスと競り合い、ヘディングシュートは左のポストの脇に外れています。
あの素晴らしいクロスに触っていたら、鋭い一撃に顔を背けていたら、ビハインドを背負ってプレッシャーがかかったスパーズは苦戦していたでしょう。ピンチをしのいだチームが、先制ゴールを決めたのは15分。クドゥスがダシルヴァをかわし、ボックス右からジェームズ・マディソンの足元に転がすと、ダイレクトショットは美しい弧を描いて左のサイドネットに収まりました。
コヴェントリーのアカデミー出身のプレーメイカーは、スタンドをなだめるようなポーズで駆け寄り、照れくさそうにチームメイトの祝福を受けています。十字靭帯断裂の重傷で、昨シーズンのプレミアリーグを34分の出場で終えており、2025年2月のマンチェスター・ユナイテッド戦以来、1年8ヵ月ぶりのゴール。10番の復活は、ジャンプアップのきっかけになるかもしれません。
前半は1-0、オンターゲットはスパーズの先制ゴールのみ。ポゼッション73%と主導権を握っていたホームチームは、後半の立ち上がりに同点に追いつかれてしまいました。左サイドからグラウンダーを入れたルドーニが、ニアでトラップしたイレンキに迫ってリターンをもらい、右足で思い切り蹴ったボールがゴール前にいたアサンテに当たりました。
こぼれ球を胸でトラップしたルドーニが右足でシュートを放つと、キンスキーの手を弾いたボールがネットへ。追いつかれたスパーズは、ひるむことなく攻め続けました。58分にロバートソンのパスを受けたマルムシュは、カットインしたときにファン・エヴァイクの頬に肘が入っており、右隅に突き刺したファインゴールは取り消しになっていた可能性があります。
顔を押さえてしゃがんでいたDFの状態を確認したアンディ・マドレーは、ノーファールとジャッジ。1ポイントを持ち帰りたかったコヴェントリーは、シュートの精度が低く、オンターゲットはルドーニのゴールのみでした。87分の交代カードも、特筆すべきトピックスのひとつです。マルムシュとクドゥスが下がり、マティス・テルとともにピッチに入ったのはクルゼフスキでした。
2025年5月以来の出場となったクルゼフスキは、ジェームズ・マディソンと同様に、トーマス・フランクとイゴール・トゥドールの苦闘を外から見ていた選手です。彼らが最後にピッチに立ったとき、会長はダニエル・レヴィで監督はポステコグルーでした。当時は25歳だったクルゼフスキの膝の負傷は深刻で、2ヵ月前は引退も視野に入っていたそうです。
526日ぶりのトッテナム・ホットスパー・スタジアム。ウォーミングアップを始めたとき、視界に入ったスタンディングオベーションを忘れないでしょう。「クルゼフスキを投入したのは、ファンのためだった。彼らは復帰を待ち焦がれていた。そしてわれわれは、追加タイムに声援を必要としていた」。デ・ゼルビ監督は、久々の勝利の夜を復帰にふさわしい舞台と考えたようです。
最後のゴールは96分。クロスのクリアから混戦となり、ソランケがボックスの入り口に流したボールをベン・デイヴィスが左足で決めました。ファン・ヘッケの奮闘、久々の先発だったジェームズ・マディソンのゴール、クドゥスの活躍、クルゼフスキの復帰と、ロッカールームを盛り上げるトピックスが満載の一戦でした。
スパーズの次戦は、スタンフォード・ブリッジでチェルシーとのロンドンダービー。4位のチームをアウェイで撃破できれば、さらに盛り上がるでしょう。負傷者が多く、11月まではやりくりを強いられそうですが、前線とSBが揃う年末から巻き返すのではないかと期待しています。ホームのノースロンドンダービーは12月ですね。楽しみです。
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