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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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躍動マルシアル、ズラタン2発!マンチェスター・ユナイテッドは圧勝でEFLカップ4強進出!

プレミアリーグのチェルシー戦、ウェストハム戦、ヨーロッパリーグのフェネルバフチェ戦と、開始早々の失点が目立つ今季のマンチェスター・ユナイテッド。ローテンションで入る試合が多いチームが、今日はいきなり先制点をゲットしました。EFLカップ準々決勝、ウェストハムとのゲームは、週末のプレミアリーグに続くオールド・トラフォードでの連戦です。2分、決めたのはズラタン・イブラヒモヴィッチ。GKアドリアンのロングキックに競り勝った後、ルーニーがムヒタリアンに通した縦パスが秀逸でした。左に持ち込んだムヒタリアンのヒールキックで抜け出したエースは、飛び出したアドリアンの上を抜くチップキックをゴールに流し込みます。

左足を押さえて倒れ込む姿にはヒヤリとさせられましたが、どうやらプレイを続行できるようです。前線の選手たちが、遊びがあるプレイをしているのを見て、今日は勝てるのではないかと思いました。プレミアリーグでホーム4連続ドローと停滞している理由のひとつが、重くのしかかるプレッシャーであることは間違いありません。

7分にもウェイン・ルーニーがズラタンに素晴らしい縦パスを通し、フリーで中央に持ち込んだエースが左足でシュート。アドリアンにセーブされた後の2発めもブロックされますが、相変わらずウェストハムの3バックはうまくいっていません。マンチェスター・ユナイテッドがスピーディーにサイドを制し、ハマーズは中で何とかカットする展開が続きます。15分、ボックスの左のコーナーから、ルーニーがFKを直接狙うもわずかに右にアウト。18分にはカウンターからマルシアルが中央に斬り込み、右足で放ったシュートは大きく打ち上げてしまいます。ポグバは出場停止、マタはベンチですが、キャリックがいる試合では攻撃がスムーズになるマン・ユナイテッド。追加点が入れば、勝負は決するのではないでしょうか。

ボールを奪うと、マルシアル、ズラタン、ルーニー、ムヒタリアンが一斉にスプリントする速攻にはテンションが上がります。23分、ムヒタリアンの落としをエレーラがダイレクトでシュート。30分には再び4人のカウンター。ドリブルで持ち込んだズラタンがそのままミドルを放つと、DFに当たったボールを拾ったムヒタリアンが左に展開し、マルシアルはシュート性のグラウンダーを中に通します。ルーニーがニアに走らず、マルシアルの意図通りにはいかなかったものの、この攻撃を続けられれば、2点めまではさほど時間はかからないでしょう。ところが35分、ゴールを決めたのはアウェイのハマーズでした。サイドチェンジを受けたパイェが放ったミドルは、難しいボールには見えなかったのですが、デ・ヘアがファンブル。詰めていたアシュリー・フレッチャーが冷静に押し込みます。昨シーズンのプレミアリーグでは神がかりなセーブを連発していた守護神が、今季は冴えません。ここは、落ち着きましょう。崩されたわけではありません。週末のプレミアリーグと同じ1-1でハーフタイムとなりましたが、ルーニーとムヒタリアンがよりシャープな今日のほうが、ゴールへの期待感は明らかに上です。

キックオフからトップにギアを入れていた後半のマンチェスター・ユナイテッドは、始まって3分という絶好の時間に勝ち越しゴールを決めました。バレンシアのヒールキックで右のムヒタリアンが完全にフリー。ハマーズの守備陣は混乱しており、ボックス内でズラタンもマルシアルもノーマークでした。中をチラ見したムヒタリアンは、ボールを通しやすい11番のほうを選びました。マルシアルが左隅に豪快なボレーを叩き込み、ホームチームが再度リードを奪います。

56分、キャリック、ズラタンとテンポよくつながると、またもルーニーが左のマルシアルに決定的なラストパス。今日のキャプテンはキレキレです。左足のシュートは間合いを詰めたアドリアンが正面でセーブしますが、マルシアルのシュートまでの淀みない動きは好調時のものです。61分のズラタンの直接FKは、アドリアンがゴールライン上でキャッチ。この直後に、4強入りを確定的にする3点めが決まります。ズラタンのスルーパスを受けたバレンシアは、巧みなフェイントでマスアクを牽制して完璧なグラウンダーをフィード。イージーなボレーを流し込んだマルシアルは、ここでもノーマークでした。プレミアリーグでわずか1ゴールと苦しんでいた昨季のエースは、今日の2発で目覚めてくれるでしょうか。

ムヒタリアンがふわっと浮かしたボールを左のマルシアルに通すと、クロスは右に流れますが、追いついたイブラヒモヴィッチがリフティングとオーバーヘッドで中にラストパスを入れ、ニアのルーニーがヘディングシュート。今日のマン・ユナイテッドには余裕があります。81分、ムヒタリアンのクロスをワントラップで打ったズラタンのシュートは、アドリアンがセーブ。87分、ついにこのときがやってきました。マルシアルに代わってオールド・トラフォードのピッチを踏みしめたのは、バスティアン・シュヴァインシュタイガー!92分の4点めは、バスティがアウトで通したエレーラへのパスからでした。ボックス左を縦に突破したエレーラの折り返しに、ズラタンは足を合わせるだけでした。4-1、マンチェスター・ユナイテッドが圧勝でセミファイナル進出を決めました。

ヨーロッパリーグと国内カップは、本気で獲りにいってほしいと思います。プレミアリーグで、強いTOP4をまくるのは難しいでしょう。リーグではなかなか波に乗れないなかで、こちらの山をてっぺんまで登り切れば、来季の欧州へのチケットは手に入ります。セミファイナルは、どうやらハル・シティを引けたようですので、決勝へは進めるのではないでしょうか。相手はクロップ監督のチームでしょうか。いや、この話は順調に1月を終えた後で。ここまできたら、ぜひ2年連続のタイトルを獲ってください。今日はいいサッカー、いい勝ち方でした。

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“躍動マルシアル、ズラタン2発!マンチェスター・ユナイテッドは圧勝でEFLカップ4強進出!” への3件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    バステンが最後のゴールにからんだのは感慨深いものがありますね!!今のユナイテッドは若手とベテランの調和が上手く行きつつあると思います。
    まだ国内リーグも諦めないでトップ3くらいまでには入って欲しいです!

  2. yuto より:

    ムヒタリアンとルーニーの調子が上向いているのが感じられました。
    マルシャルはこの試合の2得点で変わってくれるでしょうか。
    昨シーズンと比べて、イライラしている姿が印象的です。プライベートなども含めいろいろとナーバスになっているのでしょうが、デビューしたリヴァプール戦のように伸び伸びとプレーをしてほしいと思ってしまいます。

  3. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    勝ちグセつけたいですね。いいときは素晴らしいサッカーを見せてもらえるようにはなってきているので。

    yutoさん>
    マルシアル、そうですね。あのプレミアリーグデビューは忘れられませんね!

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