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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ガットゥーゾ、ロペテギ、ヌーノは全員メンデス…不穏な空気漂うトッテナムの新監督選び、その後。

ユリアン・ナーゲルスマン、ブレンダン・ロジャース、ハンジ・フリック、エリック・テン・ハフ、マウリシオ・ポチェッティーノ、アントニオ・コンテ、パウロ・フォンセカ、ジェンナーロ・ガットゥーゾ。ジョゼ・モウリーニョの解任以降、2ヵ月もの間、監督不在が続いているトッテナムは、8人の候補者との交渉がいずれも不調に終わっていました。

就任寸前となっていた元ローマのパウロ・フォンセカは、ユーザから来たばかりのファビオ・​パラティチSDがガットゥーゾのフィオレンティーナ辞任を知った瞬間、話を反故にされました。いきなり本命に躍り出たミランのレジェンドは、過去の過激な発言をSNSで晒され、わずか1日でコースアウト。ガットゥーゾの後、声をかけられた監督は、クラブの会長に報告して「プレミアリーグにはいかない」と明言したと伝えられました。

「彼が電話で教えてくれた。トッテナムから、聞き入れるべくもないオファー、目もくらむような金額のオファーを受けたってね。しかし、彼は今までの思い出を忘れることはない。ここで働くモチベーションにあふれているといっていた」

発言の主は、セヴィージャの会長ホセ・カストロ。ラスボスにチクった監督は、3年前にレアル・マドリードと代表監督の2重契約でスペイン国民を怒らせたフレン・ロペテギです。体育館の裏で告白したら親に報告され、話を聞いた先生に学級会でたしなめられるというほろ苦い恋の終わりは、レヴィ会長とパラディチSDを相当落胆させたのではないでしょうか。メディアを喜ばせるようなことをせず、こっそりノーといってくれるだけにしてほしかった…。

仕切り直しとなったスパーズの監督選び。10人めの候補といわれているのは、プレミアリーグをよく知る指揮官です。5月にウルヴスに別れを告げたヌーノ・エスピーリト・サント。クリスタル・パレスとの交渉が決裂した後、エヴァートンの候補者としてリストアップされたと伝えられていました。「BBCラジオ5ライブ」でレポーターを務めるイアン・デニスさんによると、既に交渉が始まっているとのこと。「ガットゥーゾの乱」で失態を演じたパラディチSDにしてみれば、すんなり決めて汚名返上といきたいところですが…。

よくよく見ると、ガットゥーゾ、ロペテギ、ヌーノは、すべて代理人がホルヘ・メンデスです。スパーズのSDがユーヴェにいた頃、クリスティアーノ・ロナウドの売り込みに成功したメンデスが補強に口出ししようものなら、お金にシビアなレヴィ会長は新監督とSDのクビをダブルでバッサリやるのではないでしょうか。

「レヴィ会長が、メンデスとの太いパイプを嫌ってパラディチSDを切る」「レヴィ会長が権限移譲しないのを嫌ってパラディチSDが出ていく」。そんなトラブルもありえるのではないかと心配になってきます。ヌーノ監督自身は、正式なオファーがあれば受けると思われますが、果たして…。スパーズの新監督探しは、依然として不穏な空気が漂っています。


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