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勇者か愚者か…解任大好きワトフォードの新監督は、74歳のロイ・ホジソン!

シスコ・ムニョスが2勝1分4敗という無難なスタートながら、突如解任の憂き目に遭うと、後任のクラウディオ・ラニエリは2勝1分10敗という散々な戦績でアウト。プレミアリーグ19位に沈むワトフォードのオファーを受けるには、相当の勇気が必要です。直近10シーズンで15人。2012年以降、ロンドン郊外のクラブで2年を過ごした監督は、ひとりもいません。

チャンピオンシップに陥落したチームを、1年でプレミアリーグに戻した功労者を「最近のパフォーマンスが今ひとつ」などというホラーな理由で追い出すとは…。あまりに刹那的なポッツォファミリーと握手をする勇者が、簡単に現れるとは思えませんでした。いるとすれば、よっぽど懐が深いか、ネジが何本か飛んでいるプレミアリーグジャンキーか

…いや、びっくりしました。ラニエリアウトから、わずか2日。「BBC」が契約締結と報じたのは、前任のイタリア人より4つ年上のロイ・ホジソンです。昨年の5月にクリスタル・パレスとの契約が満了となった74歳は、悠々自適な生活にシフトするのだろうと思っていました。

マルメ、インテル、グラスホッパー、コペンハーゲン、リヴァプールなど欧州各国の名門クラブと、スイス、UAE、フィンランド、イングランドといった代表チームを率いてきた老将にとって、ワトフォードは22回めのチャレンジです。「クリスタル・パレスを勇退」というきれいなピリオドより、プレミアリーグ残留を果たせなかったら解任という刺激的な現場を選んだ彼もまた、ネジの本数が足りていないマニアだったようです。

2012年にワトフォードを買収したポッツォファミリーとホジソンは、2001‐2002シーズンのウディネーゼでともに仕事をしており、17試合7勝5分5敗という戦績が残っています。なるほど。20年ぶりの再会ですね。契約期間はオープンになっていないようですが、「降格なら満了、残留すれば続行」だったりするのでしょうか。

エマヌエル・デニス、イスマイラ・サール、ジョシュア・キングと決められるタレントが揃っているだけに、組織的な守備を構築できれば、残れる可能性は充分にあります。クリスタル・パレスを4シーズン連続でプレミアリーグに留めた指揮官は、ミッションを達成することができるでしょうか。どうなるか、見てみましょう。


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“勇者か愚者か…解任大好きワトフォードの新監督は、74歳のロイ・ホジソン!” への1件のコメント

  1. アイク より:

    更新ありがとうございます。
    表現力がさすがです笑
    ワトフォードの挑戦に俄然興味が湧きました

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