2026.07.31 監督トピックス
主力が続々と退団、有力選手の争奪戦は全敗…疲れ果てたエディ・ハウ、ついに退任。
ニューカッスルの監督に就任したのは2021年11月。TOP10に食い込めなかったスティーヴ・ブルースの後を継ぐと、2022-23シーズンにはカラバオカップで決勝に進出し、プレミアリーグはTOP4フィニッシュを果たしました。このシーズンの新戦力は、イサク、アンソニー・ゴードン、ボトマン、ニック・ポープ。指揮官の采配だけでなく、野心的な補強も称えるべきでしょう。
トナーリ、リヴラメント、ハーヴィー・バーンズ、ヤンクバ・ミンテを加えた2023-24シーズンは、チャンピオンズリーグと国内を両立できず、不本意な7位で終わりました。アストン・ヴィラとノッティンガム・フォレストに競り勝って5位に滑り込んだ2024-25シーズンは、リーグカップで頂点に立った忘れえぬ年であるとともに、「終わりの始まり」でもあったシーズンです。
2024年の夏、エリオット・アンダーソンがノッティンガム・フォレストに移籍し、ヤンクバ・ミンテはブライトンへ。有望な若手を安値で放出したのは、PSR違反のペナルティを回避するためです。2021年にマグパイズを買収したサウジアラビア公共投資ファンド(PIF)は、最初の3年で4億ポンド以上を費やす一方で、余剰戦力の売却益はわずか5000万ポンドに留まっていました。
エディ・ハウが自らの最後を意識し始めたきっかけは、アレクサンデル・イサクの移籍騒動でしょう。リヴァプールからオファーを受けたストライカーは、トレーニングをボイコットし、ニューカッスルはデッドラインデーの直前の売却を強いられました。一連のプロセスを通じて指揮官が痛感したのは、経営ボードとスカウティングチームの弱体化だったのだと思われます。
ダン・アシュワースSDと、共同オーナーだったアマンダ・ステイブリーとメフルダード・ゴドゥッシがクラブを離れたのは2024年。癌を患ったダレン・イールズCEOと、監督との確執が噂されていたポール・ミッチェルSDは、2025年6月に退任となりました。イサクの移籍もさることながら、満足な強化ができなかったのがプレミアリーグ12位という不振の最大の理由でしょう。
ディーン・ハイセン、エンベウモ、ジョアン・ペドロ、エキティケ、シェシュコ、トラフォードの争奪戦で全敗だったクラブは、トナーリとアンソニー・ゴードンを手離したこの夏も、ターゲットをライバルに持っていかれています。ヴィクトル・ムニョスはリヴァプール、マンザンビはアストン・ヴィラ。これまでに獲得した3人はU-20で、ワールドクラスの後釜とは思えません。
モナコから獲得したアラジ・バンバと、アヤックスから引き入れた18歳のショーン・ステュールを足しても、トップリーグでの出場は40試合。2人とも化ける可能性はあるものの、計算できる即戦力といえるのは、ホッフェンハイムでプレイしていたバズマナ・トゥーレだけです。このうえ、ブルーノ・ギマランイスをアーセナルに抜かれたら、降格を意識せざるを得ません。
「エディ・ハウ監督の退任には、注目度の高い選手の相次ぐ退団という背景がある。新戦力は、バズマナ・トゥーレやアラジ・バンバといった若く実績が乏しい選手に留まっている。しかし、『BBCスポーツ』が得た情報によると、辞任の理由は補強戦略、チーム編成、競争力に対する懸念だけではない。両者の別れは友好的なものである」(ジェス・アンダーソン、サミ・モクベル/BBC)
「ハウ監督は、必要とされていると感じたかった。8月には優勝争いに加わるチャンスが与えられるという確信もほしかった。戦力がダウンし、高齢化が進むチームで、ホプキンソンSDが掲げる『2030年までにタイトルを争えるチームになる』という野望を実現するのは不可能だ。ハウ監督は、負けるたびに自分の立場が問われることになる、それは不必要なプレッシャーだった」(ジョージ・コールキン/アスレティック)
タインウェアで過ごした4年8ヵ月で、公式戦331試合112勝48分71敗。ボーンマスをチャンピオンシップに降格させたとき、長く続けすぎたと痛感した監督に迷いはなかったようです。後任は、アル・アハリで指揮を執っていたマティアス・ヤイスレと伝えられています。ザルツブルグとサウジで5つのタイトルを獲得している監督ですが、不安な船出というしかありません。
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