3週間で7試合のリヴァプール、プレミアリーグはすべてTOP4…欧州の経験が少ないイラオラは大丈夫?
ミッドウイークのチャンピオンズリーグは、オーストリア遠征です。2023-24シーズンのヨーロッパリーグで1-3、4-0と問題にしなかったLASKリンツに負けるわけにはいきません。週末は、Gtechコミュニティスタジアムでブレントフォード。5節のチェルシー戦を3‐0で快勝したチームは、いつの間にかTOP4に食い込んでおり、簡単に勝てる相手ではないでしょう。
その後は中2日でCLのビジャレアル戦があり、プレミアリーグで3位のブライトン、チェルシーとのカラバオカップ4回戦、アーセナルとのシックスポインターと厳しい相手が続きます。アンフィールドで4連戦などと、喜べる状況ではありません。とりわけきついのはアーセナルとの一戦で、あちらの直前のゲームはリーグ2(4部相当)のフリートウッドです。
おそらく主力は全員スキップで、満を持して乗り込んでくるでしょう。イラオラ監督は、難敵続きの過酷な連戦をうまくクリアできるでしょうか。ラルナカ、ミランデス、ラージョ・バジェカーノ、ボーンマスで指揮を執った8年のキャリアのなかで、欧州で戦ったのは2018-19シーズンのラルナカのヨーロッパリーグのみ。チューリヒとのアウェイゲームが唯一の勝利でした。
今シーズンのリヴァプールは、ただでさえ選手層が薄いのに、負傷者リストに7人が名を連ねています。フェデリコ・キエーザとジャケは軽傷と伝えられていますが、イサクとガクポはブレントフォード戦に間に合うかどうか。11月に復帰する予定のレオーニと、長期離脱となったエキティケ、ブラッドリーは、直近の7試合は起用できません。
プレミアリーグ5試合4ゴールのエースと、好調のオランダ代表が不在となれば、バルコラ、エングモア、ヴィクトル・ムニョス、ルイス・クーマス、ヴィルツで戦うしかありません。レヴァークーゼンから1億1600万ポンドで獲得したヴィルツは、未だ本領を発揮できておらず、バイタリティースタジアムのボーンマス戦はパス成功率70%という低い数字に留まっています。
総額1億2300万ポンドの移籍金を投じたバルコラは、プレミアリーグとチャンピオンズリーグで5試合連続ノーゴール。プレミアリーグの出場は172分で、放ったシュートは2本だけです。新たな指揮官の戦術にフィットするのに時間がかかりそうな2人を同時に起用し、成果を出さなければならない状況は、ピンチというしかないでしょう。
ヴィルツが振るわず、ショボスライをトップ下にまわすと、中盤のセンターはマック・アリスター、フラーフェンベルフ、ニョニがフル回転となります。序盤の不用意なミス連発で、ベンチスタートが増えたフラーフェンベルフは、ビッグ6との激戦では攻守のバランスを取らなければなりません。44歳の指揮官のなかに、遠藤航を活用するというオプションはあるのでしょうか。
最終ラインに目を移すと、ロナルド・アラウホ、ファン・ダイク、ケルケズはまずまずのパフォーマンスで、太腿を痛めたジャケが無事なら何とかなるでしょう。負傷者が続出してしまった苦しい時期に、よりによってマン・シティ、ブレントフォード、ブライトン、アーセナルのTOP4と連戦とは…。選手層の薄さ以外にも、気になることが2つあります。
ひとつは、2026-27シーズンのプレミアリーグでアンフィールドの勝利がないこと。最後に勝ったのは、4月25日のクリスタル・パレス戦で、マン・シティに負ければサポーターのチャントがプレッシャーになってしまうかもしれません。もうひとつは、イラオラらしいスタッツ。序盤戦のスプリント636回はリーグTOPで、走行距離551.4kmは最下位です。
個々の選手のストップ・アンド・ゴーが増えると、負傷のリスクが高まります。FIFAウイルスにやられたイサクとガクポは、疲労が蓄積していたのでしょうか。絶対的な存在となったショボスライを、いかに休ませるかも重要なポイントです。CLのアトレティコ・マドリード戦の直後、フラムとのホームゲームはスコアレスドローでしたが…。若い指揮官の用兵と戦術に注目です。
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