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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

CASの公聴会がいよいよスタート。「CL出場禁止処分は不当」と訴えるマン・シティは圧倒的不利!?

CAS General Secretary offers update on Man City appeal against UEFA ban(スポーツ仲裁裁判所の書記長は、UEFAの締め出しに対するマンチェスター・シティの控訴について最新情報を提供)」。来季のチャンピオンズリーグ出場権を巡る、もうひとつのせめぎ合いが始まりました。プレミアリーグでは絶対的な強さを誇るマンチェスター・シティは、UEFAに科されたCL2シーズン出場停止と、2500万ポンド(約34億5000万円)の罰金という重いペナルティを覆すことができるでしょうか。「マンチェスター・イブニング・ニュース」は、6月8日から3日間で行われる公聴会の最新トピックスを掲載。CASのマテュー・リーブ書記長は、「重要な会議は順調に進んでおり、テレビ会議システムにトラブルは発生していない」と報告しています。

非公開とされた場で、何が語られているかはメディアにも知らされず、はっきりいえるのは「判決は7月中に下される可能性がある」ということだけです。2012年から2016年までの間に、FFPのペナルティを回避するべくスポンサー収入を水増ししたと糾弾されたクラブは、逆転勝利をめざすのか、処分の軽減を狙うのか。「UEFAによって始められ、UEFAによって起訴され、UEFAによってジャッジされた事件。アンフェアなプロセスが終わったので、クラブはできるだけ迅速に公正な判断を要求する」と、全面戦争の構えを見せていたフェラン・ソリアーノCEOは、敗色濃厚と報じられています。

「BBC」のサイモン・ストーン記者は、「UEFAの関係者が、現在の評決が支持されなかったら、FFPモデルは破壊されると語った」とレポート。決定的な証拠をつかんでいるといわれるUEFAの独立財務管理委員会(CFCB)は、マン・シティが調査に協力しなかったことも非難していると伝えています。組織のプライドを賭けて勝ちにきているUEFAに対して、前年のプレミアリーグ王者の言い分は3つです。「これは事実ではない」「CFCBは独立しておらず、恣意的で偏見がある」「フットボール・リークスが違法に入手したメールが証拠とされるのは妥当ではない」。今回の公聴会で、ソリアーノCEOがこれらの主張を繰り返したのであれば、「処分を覆すレベルの証拠は出せない」とバンザイしたということにもなります。

現地メディアの多くは、「逆転勝訴の可能性はゼロに近い」という見方を示しています。フットボールの財政に詳しいシェフィールド・ハラム大学のロブ・ウィルソン博士が指摘する「提出する材料によって、ペナルティが軽減される可能性は否めない。出場停止処分は12ヵ月程度になるかもしれない」といったところが、マン・シティがめざせる最高の着地なのではないでしょうか。

マンチェスター・シティの主張が認められなければ、プレミアリーグ5位までがCL出場権を獲得することになります。4位チェルシーが勝ち点48、5位マンチェスター・ユナイテッドは45、ウルヴスとシェフィールド・ユナイテッドは43、トッテナム41、1試合消化が少ないアーセナルが40。ここから2チームとなれば、すべてのクラブにチャンスありといっていいでしょう。あまりにもいろいろなことがありすぎたプレミアリーグ2019-20シーズンは、どんな形で終わるのでしょうか。残り9試合、めざすはもちろんTOP4ですが…!


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