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このままだと来季は「R30」…高齢化マンチェスター・シティは解体か?マイナーチェンジか!?

デミチェリス34歳、カバジェロ33歳、 サニャ32歳、ヤヤ・トゥレ31歳、サバレタ30歳。今季限りが確定的なランパードを入れると30代が主力に6人。さらに30代にリーチがかかった29歳が、ジェコ、ダヴィド・シルヴァ、ヘスス・ナバス、ミルナー、フェルナンジーニョ、コンパニ、コラロフ、クリシーと何と8人!みなさん、ポジションをよく見てください。このままいけば、来季プレミアリーグのマンチェスター・シティは「R30」で無理なくスタメンが組めるのです。

よくまあ、同じ世代をこれだけ集めましたね、と感心している場合ではないようです。3月以降2勝6敗。リヴァプール、バーンリー、クリスタル・パレス、マンチェスターダービーと、プレミアリーグだけでも4敗と完全に崩れたマンチェスター・シティに、各所から「解体すべし」「主力を放出すべし」と出直し勧告が突きつけられています。

はっきり「解体論」を唱えているのは、ガリー・ネヴィル氏とともに「うるさい若手評論家2トップ(ほめ言葉です)」を組むジャイミー・キャラガーさんです。いいこというけど、ときどきうざいキャラガー先生。ネヴィル氏と一緒に盛り上がってサラウンドモードに入り、年末にアーセナルの守備をボロカスに突っ込んだときは、どこまでいくんだこの人たちはと思いましたが、現在の関心は昨季プレミアリーグ王者の未来にあるようです。

「偉大なチームだったマンチェスター・シティは、解体と変化が必要となった。年齢層を見れば、誰もが高すぎると感じるだろう。多くのお金を使って、多くの新しい血を入れる必要がある。ここ3~4年で達成した記録は称賛されるべきだが、今、チームは終焉の時を迎えている」

うーん、相変わらず容赦ありませんが、正論です。あと1~2年は、今のメンバー主体で少しずつ入れ替えながらでも戦えると思われますが、だましだましのチームづくりで世代交代に失敗すれば、近いうちに昨季のマンチェスター・ユナイテッドのような厳しいシーズンを迎えることになるでしょう。

では、来季は手始めに誰を放出し、誰を残すのか。ここに言及しているのはイギリスメディア「BBC」と「デイリー・メール」です。主力選手の査定という形で、放出候補をあぶり出したのはBBC。彼らによると、残留印はジョー・ハート、コンパニ、サバレタ、ダヴィド・シルヴァ、ボニー、フェルナンジーニョ。積極的に売却すべきとしているのはコラロフ、ヨヴェティッチ、ジェコ、ヤヤ・トゥレ、ナスリ、フェルナンドで、他の選手は「結局は残るだろう」といった消極的残留評価と、「当面はいいのでは」という先送りハンコ。唯一、「残したいけど出ていくだろう」としているのが、リヴァプールなどの移籍先が取り沙汰されているジェームズ・ミルナーです。

「デイリー・メール」のほうは、ヤヤ・トゥレとナスリは売り時とクラブが放出を決意したと報じており、ヤヤ・トゥレの移籍先はインテル、ナスリはポグバのトレード要員としてユヴェントスに出されるとしています。ヤヤ・トゥレは、今季プレミアリーグで23試合8ゴール。信じられない弾道のシュートを次々と繰り出し、20発叩き込んだ昨季ほどではないものの、相手チームからすると彼の存在はやはり脅威。あと数年は、トップフォームを維持できるはずです。ナスリもまた攻撃に変化をもたらすことができる選手で、彼がピッチにいるときは、いないときよりも10%ほど勝率が高いというデータがあります。両者を同時に失うのはリスクが高いのではないかという声もあると思われますが、それでも彼らが売られるとすれば「高く売るなら今がベストタイミング」という判断でしょう。ナスリのユーヴェは眉唾の匂いぷんぷんですが、FFPがある以上、それなりのレベルにある若い選手を獲ろうと思えば、今いる選手を値下がりしないうちにうまく売り抜くことも重要です。

さまざまな記事やデータに目を通せば通すほど「BBC査定はフェルナンド以外は当たり」と思えてきます。気になるのは、ここに挙がっている選手の移籍先は、全員テベス先輩のいるイタリアかもしれないということ。UEFAランキングでプレミアリーグがイタリアに背中をつつかれている大変な状況のなかで、マン・シティOBの活躍でユーヴェやローマに欧州リーグファイナルにいかれた日には、背筋が凍ります。…いや、まだ気の早い話ですね。マンチェルター・シティがどこまで変わるのかは、多分に今季の着地次第でもあるでしょう。来季のチャンピオンズリーグに出られるかどうかで、クラブに別れを告げる顔ぶれも獲れるリストの中身も大きく変わってくるはずです。

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“このままだと来季は「R30」…高齢化マンチェスター・シティは解体か?マイナーチェンジか!?” への4件のフィードバック

  1. ASAP より:

    FFPはもとより、HGもManchester Cityには頭痛の種ですよね。

    HG枠の選手は高騰必至なので、今までのように選手をとりあえずお金を積んで獲得し、チーム編成はトライ・アンド・エラーしていくという方法論では解決できない問題ですし。

    FFPとHGのコンボという意味では、成り上がりの先達であるChelseaもやや気になるところ。以前話題になっていた絨毯爆撃ローン方式は、傍目にも上手くいってるとは言いがたいですし(笑)Cescはナイスな補強でしたが、Maticのようなケースは移籍ビジネスとしては最低の部類でしょう(苦笑)

    Chelseaの場合は、すぐに顕在化するレベルの問題ではないと思いますが、他のトップチームも、ボタンを1つ2つかけ違うと、第2のManchester Cityになりかねず、いやはやチームマネージメントは、陰に陽に大変な時代になったと思う次第です。

  2. とっとこ肘太郎 より:

    たしかにチェルシーもこわいですがユースの選手たちが欧州制覇するなど非常に先行きは明るいように感じます。HGの選手も多いですしね

  3. makoto より:

    更新お疲れ様です。
    シティは中盤の高齢化が厳しいところですね。英国人を求めているようでバークリーやウィルシャーが噂になっていますが、ウィルシャーはまずないでしょうね。
    しかしミルナーを放出だけは止めた方がいいと思いますが本人が出たいなら仕方ないですかね。

    —–
    ASAPさん>
    確かにダブルパンチで、短期的には高額獲得になりやすいホームグロウンのほうがやっかいかもしれません。

    とっとこ肘太郎さん>
    モウリーニョ監督が、直接数人の面倒をみるくらいのことをいっているので、チェルシーはしっかり対応できるのではないかと思います。

    タカシさん>
    ミルナーは激痛ですね…。噂のリヴァプール等と話がついてしまったら、やむなしですが。

  4. より:

    ユベントスは来期からプラス150億円程利益が増額なるようでボクバ売却しなくてもカバーニやファルカオやベラッティを獲得できるみたいまですよ。
    ディバラもユベントス決まりでしょう。

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