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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

サンチョ入団、リンガード復帰、若手台頭で厳しくなったマルシアル。残留か、放出か、ローン移籍か…!?

ジェイドン・サンチョの入団が決定し、オーレ・グンナー・スールシャール監督は2024年までの新契約にサイン。ラファエル・ヴァランは個人合意済みと伝えるメディアもあり、レアル・マドリードとの移籍金の交渉は、時間はかかるものの着地するといわれています。明るいニュースが続くマンチェスター・ユナイテッドですが、ポール・ポグバの契約延長は微妙です。指揮官は「代理人と話を続けている」といっていますが、パリ・サンジェルマンが5000万ポンドを用意すれば、一気に話が進む可能性があります。

そしてもうひとり、プレミアリーグ制覇をめざすクラブが放出を検討しているといわれる選手がいます。25歳になったアントニー・マルシアル。2015年9月1日に、10代の選手としては史上最高だった3600万ポンドでモナコから加わったアタッカーは、デビュー戦のリヴァプール戦で衝撃的なゴールを決めると、2戦めのサウサンプトン戦では2発をゲット。プレミアリーグ初年度から31試合11ゴールと結果を出し、クリスティアーノ・ロナウドの後継者候補ともてはやすメディアもありました。

ジョゼ・モウリーニョが監督に就任すると、メディアの前で繰り返される非難にストレスを溜めてフォームを崩しますが、スールシャールのモチベートによって復活。2019-20シーズンは、プレミアリーグ32試合17ゴール6アシストという文句なしのスタッツを残しました。中央でプレイする機会が増えたフランス代表FWは、エースとしてゴールを量産し続けるかと思いきや、2020-21シーズンは22試合4ゴール3アシストと失速。得意のドリブルで縦に突破するシーンは激減し、PKをもらいにいく姿が目立つようになりました。

3月の頭に膝を負傷し、最後の3ヵ月を棒に振ったマルシアルは、難しい立場で新シーズンを迎えようとしています。トップと2列めのレギュラーは、エディンソン・カバーニ、ジェイドン・サンチョ、マーカス・ラシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス。メイソン・グリーンウッドを気に入っている指揮官は、34歳のストライカーを起用できなければ19歳を優先するでしょう。リンガードが復帰し、アマド・ディアロ、エランガ、ペリストリ、タヒス・チョンら若手が台頭してくるなかで、主戦場は国内カップとなる可能性もないとはいえません。

「デイリー・スター」は、ジェイドン・サンチョを獲得したクラブが早期にマルシアルをオフロードしようとしていると報じていますが、大陸のビッグクラブが軒並み緊縮財政となっているなかで、彼に5000万ポンドを投じるクラブは現れないでしょう。最大のネックは、週給25万ポンド(約3800万ポンド)のサラリー。マルシアルに関心があるといわれるウェストハム、エヴァートン、アストン・ヴィラはもちろん、トッテナムでも二の足を踏む高額です。

マンチェスター・ユナイテッドで真っ向からレギュラー争いに加わり、一昨年のようなパフォーマンスを披露してカバーニをスーパーサブに追いやるのか。プレミアリーグの中堅クラブやフランスにローン移籍し、1年かけて次の居場所を模索することになるのか。チームメイトがロンドンでQPRとのフレンドリーマッチを戦っている間、キャリントンで留守番をしていた25歳のアタッカーの身の振り方が気になります。


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