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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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わがクラブのために投資せよ!ガリー・ネビルがグレイザーファミリーに求める5つの改革プラン。

「グレイザーファミリーは、クラブを売却するべきだ。残留を望むのなら、やらなければならないことが5つある」。マンチェスター・ユナイテッドのオーナーに対して「何も変わっていない」と非難しているのは、「スカイスポーツ」で解説を務めるクラブOB、われらがガリー・ネビルです。

2005年にオールド・トラフォードに乗り込んできたアメリカのファミリーは、サー・アレックス・ファーガソン勇退後の9年で、プレミアリーグもチャンピオンズリーグも勝てないチームにしてしまいました。最後のトロフィーは、2016-17シーズンのヨーロッパリーグ。スールシャールになってからは無冠で、今季はプレミアリーグのTOP4キープも微妙な状況です。

ネビルさんが「彼らにとってのターニングポイント」と指摘しているのは、昨年のスーパーリーグ騒動です。「オーナーたちがイングランドサッカーに対して、その強欲ぶりと卑しさを完全にさらけ出した瞬間だった。自分たちの利益のためなら、サッカーを破壊することも厭わなかった」。責任を取ってクラブを手離すべきと主張するレジェンドは、それができないなら、せめて約束を守れといっています。

「グレイザーファミリーは、スーパーリーグ騒動の後、コミュニケーションを取りたい、物事を変えていきたいといっている。しかし、何も変わっていない」

ネビルさんがオーナーに求めるマンチェスター・ユナイテッドの改革案は、5つあります。ひとつめは、オーナーがクラブから配当金を取り上げるのをやめること。2つめは、5億ポンド(約800億円)相当の株式をサポーターに売却するという形で負債を返済することです。

3つめには、10億ポンドの投資によるオールド・トラフォードのリニューアルを挙げています。「取り壊して、別な場に新たなスタジアムを建設したほうがいいかもしれない」。年間6000万~7000万ポンドの20年契約によって、「サムシング・オールド・トラフォード」が可能になると主張しています。苦しい季節を過ごしてきたマンチェスター・ユナイテッドが、古びてきたカルチャーをリセットするシンボルという考え方には共感します。

4つめは、トレーニング施設の刷新。レスターが1億ポンドを投じて作り上げたシーグレイブの最新設備とグラウンドを見ると、これがあれば選手たちのロイヤリティとモチベーションは相当高まるだろうと思います。そして最後の案は、「年間1億~1億5千万ポンドを適スポーツプロジェクトに投資すべし」。ありていにいえば、「今まで持っていったお金を吐き出せ。クラブのために使え」というお話です。

なるほど、いいプランですね。賛成です。ちなみに新監督については、テン・ハフ推しとのこと。ペップ・グアルディオラとともにバイエルン・ミュンヘンで働いていたオランダ人監督について、「オランダでいくつかのタイトルとカップを獲得している。彼のプレースタイルは素晴らしいね。多くの人が思っているよりも経験値が高い」と評価しています。

さて、クラブOBの提案は、オーナー一族の心を動かすのでしょうか。あまりにも長かった9年。このうえ何もせずでは、サポーターたちを味方につけることはできないでしょう。次のシーズンが始まる前に、クラブを進化させる何らかの改革案を打ち出していただければと思います。(ガリー・ネビル 写真著作者/University of Salford Press Office)


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