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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ようやく決断…マンチェスター・ユナイテッドがラングニックとのコンサルティング契約を解消!

「オーストリアのマネージャーは、マンチェスター・ユナイテッドでパートタイムで働くべきではない、それはナンセンス。 どちらか一方でなければならない」。ジェイミー・キャラガーの言葉に、深くうなずいたのは5月の上旬のことでした。当時のわがクラブは、TOP4フィニッシュが絶望的となり、ウェストハムとヨーロッパリーグの出場権を争っている最中でした。

プレミアリーグは最終盤。このタイミングで、指揮官が次の就職先を発表…いや、退団が既定路線ならまだしも、コンサルタントとしてチームに残る人間が、この仕事は副業と宣言したのです。リチャード・アーノルドCEOとジョン・マータフSDは、売られたケンカを買うべきでした。シーズンが終わる前の発表に毅然として抗議し、来季からの契約を即時で打ち切れば、選手たちとサポーターは納得したでしょう。

あれから1ヵ月も経ってから、クラブはようやくラングニックとのコンサルタント契約を解消すると発表しました。ああ、情けない。妥当な結論を導き出すために、これほど時間がかかったのは、経営ボードが決断できなかったからでしょう。「BBC」のサイモン・ストーン記者は、「エリック・テン・ハフはラングニックに否定的だった」とレポートしています。新指揮官のノーサンキューで事が動いたのだとすれば、不細工なお話です。

12月にやってきたドイツ人監督は、自らの戦術をチームにインストールできず、公式戦11勝8分9敗、プレミアリーグ10勝7分7敗という冴えない戦績で終わりました。ポグバやラシュフォードを活かし切れず、守備力を高めることもできず、漫然と戦った6ヵ月。3月以降は3勝2分6敗で、3度の4失点を含む23失点を喫しています。

何とか6位でフィニッシュできたのは、EL準決勝で敗れたウェストハムがポイントを落としてくれたからです。不振の理由のひとつは、指揮官の振る舞いでしょう。春になってから、選手への非難とクラブに対する愚痴が急増。チームのモチベーションを下げ続けるコンサルタントは、オーストリア代表監督の話がなくても、お引き取り願うべきだったと思います。

「ラルフ・ラングニックの6か月の仕事は、近年のクラブの歴史で最も頭を悩ませるエピソードのひとつ」。サイモン・ストーンさんの言葉に共感します。弱腰だった経営ボードが、テン・ハフ監督のオーダーに応えられるかどうか、いささか不安ですが、少なくとも直近3カ月の惨状を続けることはないでしょう。

ラシュフォード、サンチョ、ブルーノ・フェルナンデスなど、戸惑いながらプレイしていた選手たちが、持てる力を発揮しているチームを見たい。今回のニュースを聞いて、すっきりしました。気を取り直して、新監督のチームづくりに注目したいと思います。


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